セッション(20分)

ミドルブースターとしてインナーソース導入によるエンジニア文化の活性化をした話

ryo19790510 芦川 亮

概要

中間管理職は「板挟み」というイメージが強いですが、実は組織の現場とトップをつなぎ、組織全体を加速させる「ミドルブースター」として重要な役割を担っていると思います。本セッションでは、私がニフティ株式会社でエンジニア文化の活性化を目的に取り組んだ「インナーソース」の導入事例を通じて、中間管理職が社内外で活動を推進する際のポイントや、その結果得られる組織文化の変化についても具体例を交えて組織変革に対してどのように寄与したかをお伝えします。

インナーソースは、オープンソースの手法を社内の開発に取り入れるアプローチであり、エンジニア同士のコラボレーションを促進します。エンジニア自身のモチベーション向上や教育・成長に寄与しつつ、組織から見た場合は車輪の再発明の抑制など開発リソースの適正化にも寄与します。導入事例紹介では、導入に至る背景や、エンジニアがプルリクエストを通じて積極的に他チームと協力するようになった経緯、またその効果や課題を紹介します。

上記の経験をミドルマネジメントの視点から語り、どこにブースターとして中間管理職が機能したかを明確にしたいと思います。インナーソースに限ったことではないですが、全エンジニアに文化として何か影響を与えるような活動を加速させたいとき、このときのマインドセットや組織内の動き方、あるいは社外での動き方の一例となると思いましたので、お話してみたいと思いました。

Learning Outcome

対象聴衆:

  • エンジニアリングマネージャー、中間管理職、エンジニアリング文化の変革に関心のある方

得られるもの:

  • 中間管理職が組織を推進する「ミドルアクセラレーター」としての役割についての理解
  • インナーソース導入の具体的なプロセスや効果、導入時の課題への対策
  • 社内のエンジニア文化を活性化し、エンジニア間のコラボレーションを促進する手法
  • 社内外での活動を通じて、エンジニア文化を広め、企業ブランドを向上させる方法
セッション(20分)

スタッフエンジニアの右腕をやってわかったこと

brtriver brtriver

概要

CTO室に相談室を新設し、そこで全社の色々なプロダクトチームが価値を届け続け自走できるように右腕として色々なチームをサポートしています。
その中で見えてきたことは技術力の課題だけではなく組織の課題だったりと幅広いことがわかりました。
右腕のようなロールがどのようにエンジニア、チームの成長を支えることができるのか、また、右腕が能力を発揮するためには何が必要と感じているかをお話します。

Learning Outcome

  • スタッフエンジニアの右腕ロールの効果理解
  • 技術力以外の課題認識
  • 価値あるプロダクトを産み出すチーム作り
セッション(40分)

イベントストーミング x BDD x モブプロ でチームの雰囲気に革命を!

takuuuuuuu777 佐藤 拓人

概要

  • これまでスタートアップとしてプロダクトの成長を最優先に開発に取り組んできて事業は成長を続けることができています。その一方でチーム内では「効率化」の名目で属人化や分業化が進み、透明性が失われ課題が意図せず隠され改善しづらく、かつ「楽しい」開発から遠ざかってしまっていました。これを改善するための施策として「イベントストーミング」「BDD」「モブプロ」を組み合わせて取り入れた結果、属人性の低減・チームの自立性向上を実現しより「楽しい」開発ができる土壌を整えることができました。
  • 今回は具体的に「何をしたか?」「なぜこの組み合わせがいいのか?」「取り入れるにはどうすれば良いか?」についてお話しします。

Learning Outcome

  • 「イベントストーミング」「BDD」「モブプロ」のそれぞれが何か、どんか効果が期待できるかを簡単に知ることができます。
  • 「イベントストーミング」「BDD」「モブプロ」を組み合わせることでどのような相乗効果があるか、特に開発チームの自立性を高める点においてこの組み合わせが如何に優れているかを理解することができます。
  • これらの組み合わせとビットキーでどのように導入したかの具体的な事例をもとに、ご自身の組織やチームにどのように取り入れることができるか具体的にイメージできるようになります。
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セッション(40分)

Engineering Program Managerという生き方〜プロダクトのデリバリー、クオリティに責任を持つマネージャーの姿〜

概要

Engineering Program Manager(以下EPM)というロールをご存知でしょうか?
EPMとは、ざっくりいうと下記の役割を持ったマネージャーです。

  • 開発のリードや開発プロセスの改善
  • 設定したリリーススケジュールへの責任とプロダクトのクオリティの担保
  • プロジェクト、プロダクトの技術的な阻害要因の排除
  • ステークホルダーと適切なコミュニケーションを取り、自身での意思決定や意思決定のエスカレーションの実施

プロダクトのデリバリー、クオリティに責任を持ち、PdMや外部のステークホルダーと開発チームの間に入り、適切に開発のサイクルを回していくために必要な役割です。

EPMはAppleやAmazon、テスラ社などでは正式なロールとして存在しておりますが、まだまだあまり浸透していないロールです。
私が勤めているBASEでは、いくつかの部署でEPMをロールとして採用しており、私自身もEPMを任されています。

本セッションでは前半ではEPMそのものについて説明し、後半では具体例としてBASEのEPMがどんな責務を持っていて、どんな動きや振る舞いをしているかを話します。

Learning Outcome

  • 数あるEM像の1つを、具体例とともに言語化できるようになる
  • 個人のキャリア / 組織のキャリアラダープランの参考事例の1つになる
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セッション(40分)

チームの前に自分をマネジメントできてる?よりよく働くEMのためのタイムマネジメント術

dora_e_m いくお

概要

エンジニアリングマネージャー(EM)に求められる役割は、技術的な意思決定、組織づくり、ピープルマネジメントなど多岐にわたります。その結果、EMのカレンダーはミーティングで埋め尽くされ、定時内に個人作業を行う時間が確保できないことも珍しくありません。これは長時間労働を誘発し、作業ミスや燃え尽き症候群といった望ましくない状況を引き起こします。しかし、長時間労働に頼らず、効率的に業務を遂行することは可能です。

本セッションでは、アイゼンハワーマトリクスを活用した優先順位づけ、タスクの明確化と適切なデリゲーション、そして定期ミーティングの見直しによる作業時間の創出方法を提案します。これにより、EM自身が健全なワークライフバランスを保ちながら、中長期的視点を見据えたチームワークの最大化を実現することを目指します。

Learning Outcome

  • セルフマネジメントが周囲に与える影響への理解
  • 効果的なタイムマネジメント手法の習得
  • 多忙な中で余白を生み出すための戦略の獲得
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