Engineering Manager Conference Japan 2025
セッション(40分)

行動経済学入門

purunkaoru Kaoru Hotate purunkaoru

概要

エンジニアリングマネージャーとして、日々のチーム運営や意思決定において、メンバーの行動や思考に影響を与えながら、よりよいパフォーマンスやチームの協調を目指すことは重要な役割です。そこで「行動経済学」の視点を取り入れることは、エンジニアリングマネージャーがより戦略的にチームを導き、個々の生産性とチーム全体の活力を最大化するうえで大きな武器となります。

行動経済学とは、人々がどのように意思決定をし、どのような心理的な要因が行動に影響を与えるかについての理論です。これを理解することで、エンジニアリングマネージャーはメンバーの動機づけ、リスクの取り方、プロジェクトへの関与度を向上させるための具体的なアプローチを習得できます。また、プロジェクトが進行する中で、リスクの認知や新しい目標への挑戦といったチームの行動変化を、どのように促進し、サポートすればよいかも見えてきます。

このセッションでは、行動経済学の基本概念と、エンジニアリングチームの運営に応用できるノウハウを実践的にお伝えします。たとえば、メンバーの思い込みやバイアスに対するアプローチ、行動を変えるための「ナッジ」の使い方、意思決定のサポート方法など、日常的なチームマネジメントに組み込めるヒントを具体例を交えてご紹介します。さらに、行動経済学を活用して、より良い意思決定プロセスやチームへの影響力を高める方法についても解説します。

エンジニアリングマネージャーにとって初めての行動経済学の知識でも、すぐに現場で活用できるよう、専門的な概念をわかりやすく噛み砕き、ステップごとに解説します。チームの心理や意思決定に働きかけるための新たな視点を手に入れる登壇にします。

Learning Outcome

  • チームメンバーの動機づけや関与度を高めるためのナッジの使い方
  • 意思決定の質を高め、リスク管理に有効なマネジメント手法