はてなでは、エンジニア全員にメンターが付く「エンジニアメンター制度」を運用しており、目標設定や1on1を通じて成長支援を行っています。しかし、私のチームでは以下の課題が顕在化していました。
これらの課題に対処するため、私たちのチームでは「ローテ 1on1」という仕組みを導入しました。この仕組みでは、TLやEM(エンジニアリングマネージャー)がローテーションで1on1を行い、メンティーは隔週で異なるメンターと話す機会を持ちます。メンター間で共有議事録を運用し、定期的に情報を読み合わせることで一貫性を保っています。
導入時には以下のメリットを期待していました:
本トークでは、この仕組みの設計・運用プロセス、具体的な効果や、発生した課題とその解決策についてお話しします。サイロ化やメンター不足に悩むチームにとって、役立つ事例となるでしょう。
先にオチを伝えておくと、導入から2年後にはチーム間の相互理解も高まっていて、メンターが十分に増えたので、役割を果たしたとして、この取り組みは終わらせています。
1on1 相手が多くて困っている人、マネージャの育成・委譲を何から始めたら良いか迷っている人に、具体的な事例を紹介します。