中間管理職は「板挟み」というイメージが強いですが、実は組織の現場とトップをつなぎ、組織全体を加速させる「ミドルブースター」として重要な役割を担っていると思います。本セッションでは、私がニフティ株式会社でエンジニア文化の活性化を目的に取り組んだ「インナーソース」の導入事例を通じて、中間管理職が社内外で活動を推進する際のポイントや、その結果得られる組織文化の変化についても具体例を交えて組織変革に対してどのように寄与したかをお伝えします。
インナーソースは、オープンソースの手法を社内の開発に取り入れるアプローチであり、エンジニア同士のコラボレーションを促進します。エンジニア自身のモチベーション向上や教育・成長に寄与しつつ、組織から見た場合は車輪の再発明の抑制など開発リソースの適正化にも寄与します。導入事例紹介では、導入に至る背景や、エンジニアがプルリクエストを通じて積極的に他チームと協力するようになった経緯、またその効果や課題を紹介します。
上記の経験をミドルマネジメントの視点から語り、どこにブースターとして中間管理職が機能したかを明確にしたいと思います。インナーソースに限ったことではないですが、全エンジニアに文化として何か影響を与えるような活動を加速させたいとき、このときのマインドセットや組織内の動き方、あるいは社外での動き方の一例となると思いましたので、お話してみたいと思いました。
対象聴衆:
得られるもの:
CTO室に相談室を新設し、そこで全社の色々なプロダクトチームが価値を届け続け自走できるように右腕として色々なチームをサポートしています。
その中で見えてきたことは技術力の課題だけではなく組織の課題だったりと幅広いことがわかりました。
右腕のようなロールがどのようにエンジニア、チームの成長を支えることができるのか、また、右腕が能力を発揮するためには何が必要と感じているかをお話します。