さく 入社までは空白だった事業のエンジニア1号として入社し3年経過した時点でありがたいことにチームとしてメンバーを増員とともにEMというポジションを頂き1年経過しました。
その中であった苦労した点や今振り返るとみたいな話をしようと考えています。
例えば
マネージャとしての能力は才能でしょうか?
人的リソース管理、技術管理、スケジュール管理などさまざまな管理を一手に引き受けるEMというロールですが、
マネジメントとして人を動かして何かを為すということが本質であると考えています。
これを実践している人を見たときに才能や性格が向いていると思ったことはないでしょうか?
私もキャリアの上でいくつかのロールを経験した背景があるので、
仕事をしていて「GNSNさんの性格だからできてると思います」と言われたことが何度かあります。
私自身1年前までは自分の言動や、意識していることを把握したことはなかったですが、
EMがEMとしてのロールを体現してもらえるように他のEMに自分のノウハウを提供しなければいけないと感じ言語化をすることにしました。
その中でやはりマネジメント能力は才能ではなく、努力や経験で向上させられる技術であると改めて感じました。
ノウハウをただ伝えるだけでは実践に至ることができない方もいらっしゃると思いましたので、
それを実際に実践してもらうために行ったこと、それぞれの理解に繋げるための機会づくりについて
EMとしての生き方、失敗と学びを交えてお話ししたいと思います
EMを作っていきたいと思われる組織構築をミッションとしている方
組織を拡大していくスタートアップの方
マネジメントに挑戦される方
EMというロールに興味がある方
人を動かすために必要になるマインドや要素について
急激にチームが増加するときに気をつけることについて
マネジメント能力の教育方法について
もっち 「マネジメントはマネージャーの仕事」そう考えて、すべての判断や調整をEMに依存する組織になっていないでしょうか?
EMがボトルネックとなり、現場のスピード感が失われ、メンバーのオーナーシップが育たない…そんな課題を感じている方も多いはずです。
本セッションでは、自分たちのチームで実践している「みんなでマネジメント」の取り組みについてうまくいっていること、うまくいっていないことを共有します。
「みんなでマネジメント」なぜチーム全体でマネジメントをやるべきなのか?
「冗長性」「即時性」「多様性」「将来性」「自律性」という5つの観点からその意義を解説します。
もちろん、「メンバーの負担が増えるのでは?」「意思決定が苦手な人もいる」といった懸念もあるでしょう。
しかし、コードの多くをAIが書くようになりつつある未来において、エンジニアが小さな意思決定を積み重ね、自ら手を挙げる経験こそが、プロダクトとチーム、そして個人のキャリアを強くすると考えます。
このトークでは、EMが集中すべき「マネジメントがスケールする仕組みづくり・空気づくり」に大事さを共有し、
OKR運用やAI推進プロジェクトといった実例を交えながら、いかにメンバーの自律性が育まれていったかを、EMそしてテックリードそれぞれの視点から対話形式でお伝えします。
■ Target Audience
・マネジメント業務に疲弊し、ボトルネックになっていると感じるEM
・チームの自律性やオーナーシップをどう高めるか悩んでいるテックリード、シニアエンジニア
・将来的にマネジメントキャリアも視野に入れているエンジニア
■ Learning Outcome
・マネジメントを「ロール」ではなく「機能」として捉え直す視点
・みんなでマネジメントすることの良さを知る
・メンバーの自律性を促す仕組みづくりのヒント
■概要:
Webエンジニアとして開発経験はあるものの、HRTech SaaSであるカオナビやメルカリの会計システムのPdMとして7年以上PdMをやって、
昨今の開発現場からは遠ざかっていましたが、EMとして軸足をスイッチしたことでPdMとの違いや被っている点、
PdMを経験したEMだからこそチーム改善、エンジニアのエンゲージメント改善で意識した点などを中心に話をしたいと思います。
あくまで当社、当チームの例ではありますが、PdM視点のEM事例を共有出来れば幸いです。
・PdMの役割
・EMの役割
・チームの最初の状況
・Wevoxの数値
・改善の導入
・チームはその後どうなったか?
・Wevoxの数値
・改善はつづく
・更なる改善の着手
■Learning Outcome:
キャリアに悩んでいる人にPdMの次のキャリアとしてEMというキャリアを提示。
ピープルマネジメント、エンジニアのエンゲージメント、仕事へのアトラクトを高めることに課題を感じている人に事例を共有。
おだかとしゆき ■ 概要:
良かれと思って提案した「正論」が、チームに響かない。それどころか、現場を疲弊させているかもしれない…。そんな悩みを抱えるEMはいないでしょうか。
かつての私は、保守性や学習文化の重要性といった「正論」をチームに押し付け、変わらない状況に「どうしてわかってもらえないのか」と無力感を覚えていました。
人気アニメ『タコピーの原罪』で、相手の痛みを理解せずハッピー道具を押し付けるタコピーの姿は、まさに「無知で無邪気な」過去の私自身でした。
問題はチームではなく、彼らの文脈や「痛み」を理解しようとしなかった私自身にあったのです。
本セッションでは、この痛い「失敗」から学んだ、変革アプローチの転換についてお話しします。
理想(Gain)を語るのをやめ、チームの具体的な「痛み(Pain)」から始める対話こそが、変革の第一歩です。
■ Learning Outcome(対象の聴衆 / 得られるもの):
対象の聴衆:
得られるもの:
おだかとしゆき ■ 概要:
「システム改修に半年かかります」「影響調査に1ヶ月ください」
前職でEMだった私は、あらゆる技術的負債が受肉したような保守コストの高いスパゲティと、品質を顧みる余裕すらない組織構造の壁に直面していました。
内部品質の重要性を説き、新しい開発プロセスの試行を提案しても、日々の運用に疲弊するメンバには響かず、構造的な組織課題を前にEMとして無力感を味わいました。
「事業会社のシステム保守開発を楽にしたい」
その強い課題意識から私はあえてEM職を離れ、モダナイゼーションの現場に飛び込みました。
そこで得たのは、アーキテクトとしての実践知(システムと組織の構造的関連性や、モデリングによる共通理解の形成)と、専門職大学院での学びによって得られた経営戦略的な視座(情報社会学や管理会計 )でした。
技術的な「構造化思考」と、組織や経営を多角的に分析する「視座」。これらを武器に、私は再びEM(グループ長)として、まさに前職の課題そのものであった「基幹システムの保守開発部門」のモダナイゼーションに取り組んでいます。
本セッションでは、一度EMを挫折した私が、アーキテクトとして得た学びをいかに増幅させ、それを触媒としてレガシーな組織とシステムの変革に活かそうとしているのか。その現在進行形の実践と葛藤を共有します。
■ Learning Outcome(対象の聴衆 / 得られるもの):
対象の聴衆:
得られるもの:
saitoryc 多くの組織は小さな体制でスタートします。1人だったり1チームだったり。立ち上げ初期はそのシンプルな構造で十分回るかもしれません。そして事業の成長とともに人は増え、チームも増え、責任や役割の分担が複雑になるにつれて、今の構造ではうまく回らないと感じる瞬間が訪れます。
これらの課題に向き合っていく中で、「組織の階層を増やす」という選択肢を検討するケースが多いと思います。
人が増えているのだから、それをさらにチームに分けて、管理できるようにミドルマネジメントを置く。一見合理的に見えるこの選択ですが、実際にやろうとすると多くの課題に直面することになります。
私達の組織も、3〜4年ほど前はシンプルな構成でした。VPoEのもとにユニットと呼ばれるチームがいくつかぶら下がるような2階層の体制。しかし開発チームが拡大していく中で、徐々に意思決定やマネジメントが追いつかなくなり、徐々にミドルマネジメントの概念を追加していき、今では4階層構造へと移行しました。
このセッションでは
といった形で、具体的な経験を共有していきます。
柴崎優季 今の僕の開発チームでは、ビジネス上の顧客と直接話すセールスチームと開発チームの距離が心理的に離れていて、セールスメンバーと開発メンバーの直接のやり取りが少ない状態でした。そのため、顧客 => セールスメンバー => PM => 開発メンバーと、顧客の声は伝言ゲームで伝わってきており、開発チームに伝わってくる時には「How=サービスに欲しい機能」のみになって、「Why=顧客が本当に困っていること・やりたいこと」が分からないという状況でした。
このままだと顧客への理解を深められず、開発チームが顧客のためにより良いものを作りたいと思っても自律的に工夫できないと感じていました。これは非常に大きな課題です。
そこで開発チームが顧客をより理解できるように、僕は一歩ずつ施策を進めていきました。たとえば
今回のトークでは、開発チームが顧客の理解を深められない課題に対して、どのような工夫をしながら解決を試みたか、具体的な経験を共有します。
あらたま メンバーからマネージャーにロールチェンジすることにはさまざまな変化が伴いますが、一番大きな変化は「人前で話す機会が増えること」ではないでしょうか。
権限が広がればそれだけ責任も重くなりますし、チーム内外へ説明を求められる機会も必然的に増えていきます。そしてメンバーに過不足なく情報を伝え、向かう先を同じくするためには、適切な粒度で「あなた自身が何を考えて、どのように行動するのか」を伝えることが必要不可欠。
しかしこの「伝える=発信する」スキルは、わりに難易度が高く、慣れと習熟が必要です。
そこでみなさんにおすすめしたいのが、「気軽な社外への発信」を通じて習熟のサイクルを回すこと。私も普段の仕事における試行錯誤を振り返り、まとめ、社内外に小さく発信するサイクルを回すことで、少しずつ習熟していきました。
というわけで、このトークでは、事業とエンジニアリングのマネジメントについて探求を重ねるひとりのEMが、社内の発信活動(日々のコミュニケーション・ドキュメンテーション、プレゼン)と社外の発信活動(ブログや登壇から、書籍の執筆に至るまで)をどのように相互に影響させ合ってきたかを、実例をたっぷり交えながらお話しします。皆さんにとっての踏み出しやすい「発信の最初の一歩」を見つける機会となれば幸いです。
Kohei Sato EMの重要な役割の1つとして、「エンジニアの採用」が挙げられます。
私はe-dashというスタートアップに1人目のエンジニアとして入社し、採用活動に強くコミットしてきました。
決して知名度の高い企業ではありませんでしたが、採用活動におけるアトラクトがうまく働き、2年をかけて20名以上のエンジニアの採用に至りました。
エンジニア、特に一定の経験値・スキルをもった”優秀なエンジニア”の採用はどの企業でも苦戦しているかと思います。
知名度の低いスタートアップがどのように優秀なエンジニアを採用できたのか、という点について、私の体験談を踏まえてお話しします。
Agenda
・エンジニア組織拡大の軌跡
・採用チャネル・採用プロセスに関して
・エンジニア採用のTips
・候補者を如何に”アトラクト”すべきか
・”技術力の高い”エンジニアの見抜き方
・結局優秀な人を惹きつけるのは”xxxx”
・エンジニア採用アンチパターン(採用における失敗談)
Intended Audience
・エンジニアの採用・組織づくりに携わるすべての方
・スタートアップやベンチャーで働いている方
・チーム拡大や採用に関わり始めたテックリード、シニアエンジニア
Expected Takeaway
・知名度のないスタートアップでも、優秀なエンジニアを採用するために実践できる、具体的で再現性の高いアトラクト手法と採用戦略
・面接で見落としがちな”技術力の高い”エンジニアを正確に見抜くための手法と、避けなければならない採用アンチパターン
・小規模組織において”優秀な人”を継続的に惹きつける、技術と組織文化に根ざした本質的な採用力の磨き方
前田 和樹
velengel あなたの組織では、個人目標(OKR)が「強制的に課せられたルール」になっていませんか?私たちのチームも、古い資料が実態に合わず、新卒への説明コストが肥大化していました。個人目標設定が形骸化している状態は、EMの説明責任コストを増やし、メンバーの視座を下げて成長を停滞させます。
本セッションでは、組織横断的な定例会議を活用し、個人目標を「従業員を評価するツール」ではなく「非連続な成長を促すコミュニケーションの触媒」へと再定義したプロセスを共有します。キャリアラダーを再整備し、「このグレードでは何が求められ、ステップアップにどう目標を使うか」を明確にしました。「一つ上の職務を満たす」を組織としてアピールする視点を目標設定に組み込み、メンバーが自発的に高い目標を立てる基盤を構築。議論を経て統一された資料を展開することで、EM自身の業務コスト(解釈や個別説明)を組織資産に変え、効率化を実現しました。
velengel あなたの組織では、評価制度が形骸化し、メンバーの納得感を損ねていませんか?(例:個人目標(OKR)資料と実態の乖離、360度評価の記述不足、査定時の「びっくり」)。特に、古い個人目標資料が残ることでEMが矛盾した指導を強いられ、説明責任コストが肥大化しているということはありませんか?当組織では、この断絶が深刻な問題となっていました。
組織横断的なEM定例会議を起点に、この断絶を解消する一貫した評価システムを設計した実践を共有します。具体的には、①個人目標(OKR)をキャリア連動型のコミュニケーション触媒として再定義、②360度評価の品質を増幅させるベストプラクティス集を展開、③査定前のギャップを解消するフィードフォワード面談を連動。評価プロセス全体を「成長の触媒」に変え、EMコスト削減と納得感増幅を実現しました。
velengel メンバーから「360度評価(他者評価)をどう書けば良いか分からない」というフィードバックを受けたことはありませんか?その結果、「書いたは書いたけど分析がない」「そもそも記述がない」といった品質の問題が発生し、評価インプットが不足していませんか?これは、評価の土台となる情報が不十分であるため、EMの評価判断コストを増やし、組織の評価統一感を欠く原因となります。
本セッションでは、360度評価の質を向上させるため、評価入力の仕組みそのものに「触媒」を投入した実践を共有します。査定の振り返りから、良い記述と悪い記述のセンシティブな事例を分析し、「成果とインパクト」の視点が欠けているという核心的な課題を特定しました。良い記入例と、それが「なぜ良いのか」という評価者目線の解説をセットにしたベストプラクティス集を組織全体に展開。これにより、360度評価の記述品質と量の増幅を促しました。ベストプラクティス集を参照し、集中して記述に取り組む時間を確保するなど、運用プロセスに組み込み、一過性の情報展開に終わらない仕組みを作りました。
要 徳幸 組織やプロダクトは、創業期(0→1)、成長期(1→10)、成熟期(10→100)、再構築期といったライフサイクル(フェーズ)を経て進化します。本セッションでは、なぜフェーズが変わるとリーダーシップも変化するのか、具体的にどのように自ら/チームが変化に対応すべきかを掘り下げます。
具体的には以下を扱います
このように、“フェーズを起点としたリーダーシップの再定義”を通じて、組織成長の流れを意識したマネジメント/フォロワーシップを紹介します。
三谷昌平 人が増えただけでは組織の生産性は最大化できない。
私が所属する会社では、事業拡大に向けて採用を強化し、開発チームの人数は2倍に増えました。並列で施策を回せるようになった一方、人が増えることによる新たな問題に直面し、「アウトプットは増えたけど、その分コストも増大しスピード感に欠ける」という現象が起きました。
人が増えることによる問題には様々あります。
たとえば、「昔はみんな知っていた」暗黙知的な運用ノウハウが通用しなくなって予防できたはずの障害が起きたり、「きっと他の人がやってくれるはず」とお見合い状態が続くことで問題が大きくなる前に対処できなかったり、少人数で始めたMTGに全員が参加し続けることでMTGコストが跳ね上がったり——。人の増加に組織が追いつかないことで、生産性が思ったよりも上がらない状況に陥っていました。
この課題を解決するために、私たちは“委員会制度”という分権型の組織運営モデルにチャレンジしました。
品質向上・AI活用・チーム連携・技術広報といった特定テーマごとに、3〜5人で構成される小さな委員会を設け、委員長に大きな裁量と責任を委譲しました。責任範囲と権限をしっかり決めることにより、スピード感を持って問題解決を図れる体制にシフトチェンジしました。
このトークでは、この1年間の取り組みで得られた分権型の組織運営の学びを共有します。
安藤 大輔 VPoEを外部から採用してもうまくいかず、結局その人は退職、、そんな経験を経て「VPoEは採用ではなく育成する」方針としました。
本トークでは、自らCTO/VPoE両機能を担いながら、いかにして次世代リーダーを見出し、委譲しているか、具体的な事例を共有します。
採用失敗の背景、育成へ舵を切った判断、育成の構造化(役割分解・移譲設計)など、現在進行形で実施中のプロセスをつぶさにお話します。
VPoE候補をどう見極め、育て、委譲するか。組織がスケールしていく中で避けて通れない「継承」のリアルをお伝えします。
得られるもの
かける 現職からEMに初めてなって、そのまま気づけば今年から開発部長として動いている自分の3年の立ち回りをおさらいする。
自称ビジネスの分かるエンジニアと思っていたが、わからないことが多いと自覚してから実際に行ったことがたくさんあるのでその全貌を可能な限り赤裸々に話します。
プロダクトのユーザ価値をどのように考えるか、事業的に推進するために必要なことや新しい領域へのチャレンジをどのように行っていたのかなど。当時考えていたことや実行したことを踏まえて、時系列に沿って自惚れや葛藤をオープンにします。
EMから先、開発部長やCTOと言ったキャリアを考えるきっかけになるようなトークと実際に同じ状況に陥った際の処方箋になるような情報を展開できればと思います。
d-haru 私は2025年の11月にエンジニアリングマネージャーに就任しました。
自分の役割は、所属するチーム内のエンジニアリングマネージャーになり組織を横断しての意思決定というよりは、チーム内の対象としたマネジメントを中心としています。
就任する前から「エンジニアリングマネージャー候補(見習い)」としてマネージャー業を一部やらせてもらっており、その1つがメンバーの目標設定と評価でした。これまでスクラムマスターという立場でフラットに関わってきた個々のメンバーと向き合うことになり様々な苦労がありました。
このとき目標設定〜評価というプロセスを経験する上で、事前にやっていたこと、実際にやってみたときの苦労、そしてやってみて見えてきた「エンジニアリングマネージャーの面白さ」をお伝えできればと思っています。
目標設定というツールを使ってチームに化学反応を起こす!!
というにはまだまだ経験不足かもしれませんが、そのヒントを見つけられるようなお話をしようと思います。
対象聴衆
得られるもの
d-haru 事業環境の変化やチームの停滞感に応じて開発体制を見直す必要があります。本セッションでは、7〜8名規模のチームを例に、現状観察から体制検討、提案、実施、ふりかえりまでの一連のプロセスを事例とともに紹介します。参加者は自分自身のチームの課題にフィットした体制改善のアプローチを具体的に考えられるようになります。
私はこれまでスクラムマスターやエンジニアリングマネージャーという立場からチームの成長とプロダクトの継続的改善に取り組んできました。その中で直面した課題の一つが「どのように開発体制を適切に変更し、チームの成果を最大化するか」というテーマでした。
この課題に対して、まずは現状の体制やプロセスの観察を行い、ふりかえりを通じてボトルネックを探りました。並行して、事業計画やプロダクトロードマップをステークホルダーと確認し、今後の事業目標とチームの方向性のギャップを把握しました。さらに、各メンバーのキャリア志向や得意分野、成長課題といった要素も収集・分析し、それらを統合したうえで体制案を検討・提案しました。
実際の取り組みとしては、バディ制の導入によってナレッジ共有とフロー効率を改善したり、チームを分割してユニット化することで新機能開発のスピードを高めるなど、いくつかの体制変更を実施しました。これらの変更は、成果物の提供速度を高めるだけでなく、メンバーの成長機会の創出にもつながりました。
本セッションでは、このように体制変更を行う際の観察・準備・提案・実行・ふりかえりのプロセスを、具体的な事例を交えながら紹介します。
チーム開発における開発体制改善を検討する際に活用できるアプローチや判断の観点についての事例を知ることで、参加者自身のチームを改善するためのヒントが見つかれば幸いです。