Engineering Management Conference Japan 2026
セッション(40分)

経営と会計とエンジニアリング

kzk_maeda 前田 和樹 kzk_maeda
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概要

  • 事業活動とエンジニアリングは年々強く関連するようになってきており、エンジニアリングの目的はプロダクトやサービスの開発を通じて事業目標の達成に寄与すること
  • 事業目標の達成は経営の目標でもある。経営がやりたいことをどのように理解するか、それをエンジニアリング課題に如何に接続するかがエンジニアリング戦略の根幹となる
  • が、実際にP/Lなどの経営指標を見ても、そこからエンジニアリング活動にどのように結びつけるのがいいかイメージするのが難しいEMは多いと思われる(自分もそう)
  • そこで本セッションでは、経営の基本は財務・会計であることを念頭に、財務会計 → 事業戦略 → プロダクト戦略/技術戦略の流れを理解し、実際の活動に落とし込むにはどうすればいいか、そのフレームを提案する
  • また、実際に社内の経営数値を集めてどのように可視化し、技術戦略を考える際に活用しているかの実践知を提供する

想定リスナー

  • 事業や経営の近くで戦略を描く必要があるEM/技術統括
  • 事業戦略を理解しながらマネジメントをすることに興味がある人

Learning Outcome

  • 財務会計の基本的な考え方を念頭におき、技術戦略の考え方との接続方法を考える枠組みを提供する
    • 特にP/L、C/Fのパターンから経営状況の概況を読み解き、そこからエンジニアリング戦略を考える糸口を見つける
  • 実際に経営に携わるようになってから、どのように経営・会計を理解し、エンジニアリング戦略に結びつけていったのかの流れを提供する
    • 獲得できる数値情報だけでなく、事業責任者との対話、商談同行などを行い、経営と事業の解像度を上げ、会計情報とマッピングしていった流れについて追体験
    • 半年かけて理解した内容と、その時の経営・事業課題を踏まえて、どのようなエンジニアリング戦略を描いたかを提供する
  • 「将来の事業成長」につながるイノベーションと、「今の経営状態」を示す財務会計とをつなげる方法について考える
    • イノベーション経営のためのシーズ投資は、現在の経営成果の将来費用から支払われる
    • どのようなお金の流れが起きるのかをイメージし、イノベーション戦略に結びつけることを考える

話さないこと

  • 詳細な財務会計の知識