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事業環境の変化やチームの停滞感に応じて開発体制を見直す必要があります。本セッションでは、7〜8名規模のチームを例に、現状観察から体制検討、提案、実施、ふりかえりまでの一連のプロセスを事例とともに紹介します。参加者は自分自身のチームの課題にフィットした体制改善のアプローチを具体的に考えられるようになります。
私はこれまでスクラムマスターやエンジニアリングマネージャーという立場からチームの成長とプロダクトの継続的改善に取り組んできました。その中で直面した課題の一つが「どのように開発体制を適切に変更し、チームの成果を最大化するか」というテーマでした。
この課題に対して、まずは現状の体制やプロセスの観察を行い、ふりかえりを通じてボトルネックを探りました。並行して、事業計画やプロダクトロードマップをステークホルダーと確認し、今後の事業目標とチームの方向性のギャップを把握しました。さらに、各メンバーのキャリア志向や得意分野、成長課題といった要素も収集・分析し、それらを統合したうえで体制案を検討・提案しました。
実際の取り組みとしては、バディ制の導入によってナレッジ共有とフロー効率を改善したり、チームを分割してユニット化することで新機能開発のスピードを高めるなど、いくつかの体制変更を実施しました。これらの変更は、成果物の提供速度を高めるだけでなく、メンバーの成長機会の創出にもつながりました。
本セッションでは、このように体制変更を行う際の観察・準備・提案・実行・ふりかえりのプロセスを、具体的な事例を交えながら紹介します。
チーム開発における開発体制改善を検討する際に活用できるアプローチや判断の観点についての事例を知ることで、参加者自身のチームを改善するためのヒントが見つかれば幸いです。