Engineering Management Conference Japan 2026
セッション(20分)

開発チームが顧客をより理解できるように一歩ずつ行ったこと

shibayu36 柴崎優季 shibayu36
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今の僕の開発チームでは、ビジネス上の顧客と直接話すセールスチームと開発チームの距離が心理的に離れていて、セールスメンバーと開発メンバーの直接のやり取りが少ない状態でした。そのため、顧客 => セールスメンバー => PM => 開発メンバーと、顧客の声は伝言ゲームで伝わってきており、開発チームに伝わってくる時には「How=サービスに欲しい機能」のみになって、「Why=顧客が本当に困っていること・やりたいこと」が分からないという状況でした。

このままだと顧客への理解を深められず、開発チームが顧客のためにより良いものを作りたいと思っても自律的に工夫できないと感じていました。これは非常に大きな課題です。

そこで開発チームが顧客をより理解できるように、僕は一歩ずつ施策を進めていきました。たとえば

  • セールス側のチームの人と毎週会話して顧客の情報を引き出し、開発チームのデイリーで共有する
  • 社内の懇親会では、セールス側の話したことのないメンバーに積極的に話してみる
  • まずは自分で顧客への提案資料や議事録、録画を見てみる
  • 毎週のミーティングで、セールスチームから実施した案件情報を共有してもらう
  • 展示会などへの出展があったら自分もブース対応を行い、実際の顧客と話す
  • 開発チームで議事録や提案書を読んで気づきの付箋を貼る会を実施し、顧客の情報をキャッチアップする機会を用意する

今回のトークでは、開発チームが顧客の理解を深められない課題に対して、どのような工夫をしながら解決を試みたか、具体的な経験を共有します。

Learning Outcome(対象の聴衆 / 得られるもの)

  • 対象の聴衆
    • ビジネス側の声が遠く、顧客像が曖昧になっている課題を感じている方
  • 得られるもの
    • 少しでも顧客の声を聞くために具体的に何をやると良いか
    • 顧客理解に対して、開発チーム全体を巻き込むにはどうすれば良いか