Engineering Management Conference Japan 2026
セッション(20分)

「タコピー問題」からの脱却: 「正論」がチームを疲弊させるワケ

EM4326168385309 おだかとしゆき EM4326168385309
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■ 概要:
良かれと思って提案した「正論」が、チームに響かない。それどころか、現場を疲弊させているかもしれない…。そんな悩みを抱えるEMはいないでしょうか。
かつての私は、保守性や学習文化の重要性といった「正論」をチームに押し付け、変わらない状況に「どうしてわかってもらえないのか」と無力感を覚えていました。

人気アニメ『タコピーの原罪』で、相手の痛みを理解せずハッピー道具を押し付けるタコピーの姿は、まさに「無知で無邪気な」過去の私自身でした。
問題はチームではなく、彼らの文脈や「痛み」を理解しようとしなかった私自身にあったのです。

本セッションでは、この痛い「失敗」から学んだ、変革アプローチの転換についてお話しします。
理想(Gain)を語るのをやめ、チームの具体的な「痛み(Pain)」から始める対話こそが、変革の第一歩です。

■ Learning Outcome(対象の聴衆 / 得られるもの):
対象の聴衆:

  • 良かれと思った「正論」や「ベストプラクティス」の導入が、チームに浸透せず悩んでいるEMやリーダー
  • チームとのコミュニケーションに「壁」を感じているマネージャー

得られるもの:

  • なぜ「正論」が「押し付け(タコピー問題)」になってしまうのか、その構造的な理由
  • チームの「痛み」に寄り添い、対話を通じて内発的な変革を促す「Pain-Drivenアプローチ」への転換のヒント
  • 自身の「無邪気さ」を客観視し、チームとの関係性を見直す内省のきっかけ