PHPer Book Revue (5分)

桜蘭高校ホスト部

mana_w_0723 青い豆腐

みなさんの人生を振り返った時、おおきな分岐点がいくつかあると思います。
そして、ほとんどの人はその分岐点の中に「進路(進学先)選択」があるのではないでしょうか。

私が高校受験をするとき、大いに影響を受けたのは漫画『桜蘭高校ホスト部』です。
高校卒業後は大学に進学しましたが、あの高校に通っていなければ大学進学先も変わっていただろうことを思うと、『桜蘭高校ホスト部』は私の人生に最も大きな影響を与えた作品といえます。

『桜蘭高校ホスト部』が好きすぎて漫画の編集者になりたかった時期もあります。
しかし『桜蘭高校ホスト部』の出版社しか考えられず、就活にやる気が出ないまま色々あってエンジニアとして働く今があります。

作中に出てくるセリフや価値観で、今でも大切にしているものがあります。
「人生何事も経験」「勉強ばかりしていても頭でっかちになるだけで人に寄り添えることはできない」
人の個性を尊重する心も『桜蘭高校ホスト部』で学びました。

今回のトークでは、実際に進路選択の時にどのような影響を受けたのかやどんな時に上記のセリフを思い浮かべているか、どのような価値観を持つようになり、それが人生のプラスになっていると思うかについてご紹介します。
このトークを聞いてみなさんが本を手に取ってもらえると嬉しいです!

PHPer Book Revue (5分)

肩をすくめるアトラス

tamu67_33 Shunki Tamura

日々、トラフィックを捌き、バグと戦い、複雑な仕様をコードに落とし込む私たちバックエンドエンジニア。時に「動いて当たり前」とされ、その苦労や創造性が見過ごされていると感じることはないでしょうか。

​本トークでは、アメリカの思想家アイン・ランドの代表作『肩をすくめるアトラス』を紹介します。この物語は、「世界を支えるアトラス」=「知性によって価値を生み出す者たち」が、理不尽な搾取に対して「肩をすくめる(ストライキする)」ことで、世界がどうなるかを描いています。

​現代の「アトラス」は、まさにエンジニアです。
技術に命を注ぐこと、良いプロダクトを作ろうと足掻くこと、そしてイノベーションを追求することは、単なる労働ではなく、人間として最も尊い活動(Noble Activity)であるということを、この本を通して再確認しませんか?

​明日のコミットに、確かな誇りを宿すための一冊です。

PHPer Book Revue (5分)

Fearless Change

koitake_ 小泉岳人

・本屋で探したけれど、聞いたタイトルと違っていて、見つからなかった本はありませんか?
・薦められて読んでみたものの、「悪くはないけど、そこまで刺さらなかった」という本はありませんか?
・一方で、その本をきっかけに仲間が増えたことはありますか?
・仕事がうまくいかないときに何度も手に取ってしまう本はないでしょうか?

私にとって『Fearless Change』は、まさにそんな特別な一冊です。
ただし、最初から特別だったわけではありません。正直に言うと、最初に一人で読んだときは、その面白さがよく分かりませんでした。書いてることは当たり前の内容に感じ、自分の仕事や日常とどうつながるのか、ピンと来なかったのです。

転機になったのは、この本を「誰かと一緒に扱う」ようになってからでした。読書会や勉強会で、異なる立場や組織の人たちとパターンについて話し合い、ワークショップや発信を通じて実体験と結びつけていく中で、本の意味が少しずつ立ち上がってきました。本の内容を語るたびに、自分自身の考え方や、組織との向き合い方に小さな変化が起きていったのです。

読書会では、同じパターンでも置かれているコンテキストが違えば解釈も使い方も変わることに気づきました。何度も本を読み返し、勉強会の題材として扱うたびに、新しい視点や問いが生まれます。また、この本は変革のためのハウツーであると同時に、自分自身を見つめ直し、立ち止まるための「ケア」としても機能してきました。単体のパターンを使うだけでなく、複数のパターンを組み合わせることで、状況の捉え方が変わる体験も重ねてきました。

この本がなぜ読み返され続けるのか、なぜ人と人をつなぐのか、その面白さを実体験とともに紹介します。
参加者の皆さんが「自分にとっての特別な一冊」と向き合うきっかけになれば幸いです。

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PHPer Book Revue (5分)

マネジメントシステムに魂を入れる

55_ymzn やまずん

私たちは普段、当たり前のように「品質」という言葉を使っています。しかし、その言葉の定義や成り立ちを深く意識したことはあるでしょうか?

実は日本において「品質」には、ISO(国際標準化機構)という規格で定められたものと、TQM(総合的品質管理)という体系の中で使われてきたものという、2つの大きな文脈が存在します。これらは相互に関連していますが、捉え方は異なります。

本セッションでは、書籍『マネジメントシステムに魂を入れる』を題材に、特にTQMにおける「品質」の世界を紹介します。

本書が教えてくれるのは、単なる用語の解説ではありません。「品質」という概念がどのように生まれ、体系化されてきたのか。そして「品質管理(マネジメント)」とは、単に表計算ソフト等で数値を記録することではなく、チームや組織としてどのように対象を「コントロール」していくかという、より動的で深い営みであることです。

我々はエンジニアとして、チームとして、品質をどう扱い、どう実装していくべきか。
そのヒントが詰まったこの本を通して、PHPerの皆さんに「品質」という世界の奥深さと面白さを体感していただきたいと思います。

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PHPer Book Revue (5分)

雑に作る

o0h_ きんじょうひでき

あなたがプログラミングに夢中になった原体験は、何ですか?
私にとっては、WordPressを入れてみて、テンプレートに少しだけ echo を書いてみて、表示内容が変わる様子は奇跡でした。

そこから随分と時が経ち、相変わらずプログラミングは楽しすぎますが、
どうしても経験を積むと「キレイな設計」「誰でも読めるし書き換えられるコード」を探求しがちです。

良いコードを追い求めるのは刺激的で、他にないくらい楽しい。
その一方で「無邪気に何かを作る」の楽しさも失いたくない!

そんな日々の中で出会ったのが、『雑に作る 電子工作で好きなものを作る近道集』です。
PHPはおろかプログラミングの本でもありません。
むしろ、『プログラミングなしで作品を作ることもできるんだ』という副題を冠した節すらあります。
そして、私は電子工作を嗜んでもいません。

たまたま著者のファンだからと手に取った書籍でしたが、
それでも、何かを作って動かして楽しんでいる立場にある自分にとって、
この本にはとんでもなく元気をもらいました!

見様見真似でも良い。ツギハギでも良い、笑っちゃうくらいみすぼらしい外見でも良い。
それでも「自分で動かした喜び」って掛け替えのないものになりますよね?
そんな気持ちを思い出させてくれる1冊です。

取り上げられている内容は、
「どんな材料が使いやすいか」「どこで買えばいいか(百均やらハンズやら秋月電子やら)」「配線の簡単な方法」といった具体的なTipsが中心ですが、
『盛るとテンアゲ⤴な素材』『気軽に分解してみよう』などは、作るのを楽しむ人・何かを始めようとする人への深い敬愛を感じて止みません。
これらは、ソフトウェア趣味人の我々にも語りかけるものがあります。

そんな「すごい元気をもらえた」本を紹介します。
自分の楽しみのためのものづくりを再開しませんか?

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