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本作は、交通系ICの暗号化技術を専門とする架空の企業「ジェイ・プロコトル」に勤める主人公が、香港を中心としたアジアの街並みを舞台に陰謀の渦へと巻き込まれていくハードボイルド小説です。
東南アジアへの交通系ICカード営業や、ICチップの暗号化技術(AES)とそれにまつわる特許の攻防といった技術的要素を軸にしながら、酒、煙草、カジノ、闇犯罪といった退廃的な世界が交錯します。
さらに本作の大きな特徴は、シェイクスピア四大悲劇の一つ『マクベス』になぞらえた、運命的で不穏な物語が中心に据えられている点にあります。
ハードボイルド小説やミステリ小説を愛するエンジニアに、ぜひ手に取っていただきたい一冊として、本作をご紹介します。
『未必のマクベス』(早瀬耕 著/早川書房)