開発をしているときにコメントがあると助かりますよね。
「なるほど、ここはそういう処理をしてるのか!」と、コードの中身を詳しく読まなくとも実装を進めることができます。
しかし、時としてコメントは嘘をつき、あなたを陥れます。
特に古いシステムではこれまでに蓄積され、忘れられ、熟成されたコメントが至るところに散りばめられています。
私が以前開発に関わっていたメール共有サービス「メールディーラー」はリリースから20年以上経過しているサービスであり、熟成されたコメントが多数存在します。
このLTでは私が実際に遭遇したレガシーコードに潜む奇妙なコメントをご紹介し、コメントを盲信することが如何に危険なことであるかを知っていただきます。
コメントを信じるか信じないかはあなた次第です!
※PHPカンファレンス関西2024で発表した内容と同じものです
OpenAPIはAPIの仕様を記述するための仕様で、リクエストやレスポンスの詳細をYAMLまたはJSON形式で記述することができます。これを採用すると、記載内容を統一できる、バージョン管理しやすいなど様々なメリットがあります。
しかし、単なる仕様書と考えていると、徐々に実装との乖離が生まれてしまうリスクがあります。
これを防ぐための仕組みとして、OpenAPIドキュメントを使ってコードを生成したり、実行時に検査をする手法があります。
本セッションでは、Slimフレームワークを採用したシステムにOpenAPIドキュメントを用いたバリデーションとテストを導入した実例をご紹介します。
具体的には以下のような内容を含みます。
Slim以外のフレームワークをお使いの方にも役立つセッションになるはずです。
PHPUnitのデータプロバイダーは、1つのテストメソッドを引数を変えて実行する「パラメタライズドテスト」を実現する仕組みです。
PHPUnit 10以降ではアトリビュートを使って実装しますが、そのときに使えるアトリビュートは実は4種類もあるのをご存知ですか?
このLTでは、これら4種類のアトリビュートを紹介した上で、私自身がどう使い分けてデータプロバイダーを実装しているのかお話しします。
お話しすること
想定する観客
#[DataProvider]
/@dataProvider
しか使ったことがない人2,147,483,647
これ何の数字か分かりますか?
そうですね!INTの最大値ですね!
DBを設計していて何となくIDカラムをINT型にしている人、多いのではないでしょうか?
初めのうちはいいのですがサービスの成長と共にレコードが増え、INTの上限値になった場合どうなるのでしょうか?
本セッションでは
をお話できればと思っております!
ソフトウェア開発を行うエンジニアで「『技術的負債』という言葉を知らない」という方は今日においてほとんどいないと思います。その一方で「技術的負債とは何か」を正しく理解し、自信を持って説明できる人はあまり多くないように思います。その相手が非エンジニアであればなおさらです。
また、技術的負債についての理解が不十分なことによる誤解や偏見も散見されます。例えば「技術的負債=悪」というイメージから無用・無謀なリファクタリングを行ったり、逆に放置しすぎた結果、ビジネスにおけるリスクが表面化してしまうこともあります。
このトークを通じて技術的負債についての理解を深め、技術的負債とどのように向き合えばよいのか、その具体的なアプローチを考えるきっかけにしていただければと思います。
現代のソフトウェア開発において、脆弱性への対応は非常に重要な課題です。PHPを使用したウェブアプリケーションにおいても例外ではなく、フレームワークやプログラミング言語、ミドルウェア、OSなど、様々な要素において脆弱性が発見される可能性があります。
このパンフレット記事では、そんな脆弱性情報をどうやって日頃から収集するのか、そしてどのようにして自分のウェブアプリケーションが脆弱性にさらされていないのか確認・検知するのか。
また、実際の対応方法について紹介します。
本記事で記述する内容
メンター「力がほしいか、、、?」
私「ほしい!」
メンター「ならばLaravelを写経せよ」
私「???」
会社のメンターに実力をつけたいと相談したところ、自分の使っている道具を細部まで知ることによって、誰よりも強くなれると教えられました。
幅広く使ってもらうように作るフレームワークとそのフレームワークを使って作る業務に特化したアプリケーションでは、そもそも作るときの思想が違うのでは?と一度は思った私でしたが、そういう言い訳はやってから言わないといけないと思い、素直に写経を行うことにしました。
そこで写経の際にどのような順番で取り組み、その都度どのようなことを考え、そこで学んだこと、そして写経に意味があったのかどうかという、この挑戦の足跡を伝えていきたいと思います。
様々なサービスがサブスクリプション・SaaS化したことで、企業や開発者の固定支出が増加し始めています。
「サブスク疲れ」というワードは、経営陣からも注目を集めており、もはやサブスクリプションで提供するだけでは選ばれにくい現状が生まれつつあります。
そんな中、サブスクリプションビジネスを成功に導くために意識すべきポイントは何か?
Stripeがサブスクリプションビジネスを運営する企業にヒアリングして集めたデータを元に、
システムの要件として事前に考慮すべき5つのポイントを紹介します。
トピックの例:
・無料トライアルや無料プランは提供すべきか否か?
・どのような料金体系でサービスを提供すべきか?
・売上と解約率の関係、そして解約率を下げるためにやるべきこと、やるべきでないこと
ソフトウェアエンジニアには抽象化の能力が重要と言われます。
では実際に抽象化とはどのような能力なのでしょうか?
実際の事例を交えながら、抽象化を理解し、実務に活かせるようにします。
ソフトウェア開発は不確実性が高いとされていますが、アウトドアにおける商業ツアーも「大自然」という巨大でコントロール不能な不確実性を相手にゲストに安全に楽しんでもらうための実践知を多数持っています。
このポスターセッションでは、「元ラフティングガイド」という異色の経歴を持つ私が、アウトドアの商業ツアーで日々実践していたリスクマネジメントの手法の具体例と
アジャイルソフトウェア開発で使用される手法の共通点について探求し、そこから見えてきたリスクマネジメントについての見解を発表します。
当日は、会場で参加者の皆さまの経験や現在直面しているリスク、そしてその対処法についてぜひ皆さまの貴重な経験を共有いただければ幸いです。
皆さん、昨年度はどのように成長しましたか?
そして、今年度はどのような成長を計画していますか?
このトークでは、以下の方を対象に
私自身が学習の速さにおいて一定の成果を上げてきた経験をもとに、次のような内容をお届けします。
このトークを通じて、皆さんが自身の成長を加速させるためのヒントを得られることを願っています。
PHPのInterface、使っていますか?
このトークでは
といった方を対象にサンプルコードをによる実践的な使い方を通して、
その根底にある原理原則を解説し、言語機能としてのInterfaceへの理解を深めると共に
を解説します
Interface、コワクナイヨ!
PHPUnitは、いわゆる「xUnitファミリー」といわれるソフトウェア群のいち実装であり、
2024年時点で最新版は11と、とても老舗のプロジェクトと言えます。
時代に適応して変わっている部分はあれど、根底にある思想は共有されているはずです。
昔から変わらない?変わった?じゃあ、クイズの時間ですね!!!
このLTを聞いて、明日からPHPUnit 1 (もしくはPHPUnit 11)にちょっとだけ詳しくなりましょう。
例えば、何かのテストケースを1つ実装します。 vendor/bin/phpunit
で、テストを実行します。
その後に起こることは何でしょうか?
「CLIの入力を解釈して」「設定ファイルを読み込んで」「実行可能なテストケースを列挙して」「実行対象のテストケースを選別して」「実行順序等のオプションがあればそれも考慮し」・・・
「普段は何気なく使っているPHPUnitも、良く考えたら色々なことをしていそうだ」なんて気持ちになりませんか?
PHPUnitを支える仕組みに、イベントシステム(Observerパターン)があります。
例えば https://github.com/sebastianbergmann/phpunit/tree/11.4.0/src/Event/Events を見てください、こんなに色々なイベントが定義されています!
これにより、複雑に要素が絡み合った「テスト実行」の全体の中で、要所要所の拡張性が高く保たれている訳です。
見方を変えると、PHPUnitの管理するイベントに着目することで、テスト実行のライフサイクルの骨子を掴めます。
つまり「イベントを知る」=「FWの思想に触れる」ための手掛かりになるのです。
また、エクステンションと呼ばれる機構を用いて、任意のイベントを利用した機能拡張も可能です。
知っているとPHPUnitとちょっとだけ仲良く慣れるかもしれない、どこかで役に立つかもしれない、
そんな仕組みに触れてみませんか?
みなさんPHPStanを使っていますか? PHPStanはオープンソースで開発されているので誰でもソースコードを読んで仕組みを学ぶことができ、理に適った提案であれば取り入れてもらうこともできます。
ところが静的解析ツールはPHPや標準関数の仕様通りに実装すれば完成すればるというわけでなく、さまざまな考慮事項や現実との折り合い付けかたなどがあります。
本トークでは私がこれまでPHPStanに送信したPull Request(※トークプロポーザル時点で未マージ含め49件)について分類して紹介します。
発表者は電子工作をする訳ではないのですが、書籍『雑に作る』が大好きです!
「下手っぴでもいいから、自分なりに動くものを作るのは楽しいよ」と、ものづくりの初期衝動を思い出させてくれる一冊でした。
部品選びから始めてゼロから作るのが難しくても、 「100均の商品を分解して、中身を見てみよう!」「改造できそうなオモチャのパーツを取り出して使ってみよう!」と
簡単に取り掛かれそうなアドバイスが、とてもたくさん書かれています!
部品も既製品も、安全にさえ気をつければどう使っても良し。分解して特定の機能だけを動かしたり、組み立て直すのも楽しい。
色々なモノが動いている仕組みを、そうやって自分の目と手で理解していくことは大きな学びをもたらすでしょう。
本書ではコレを「テクノロジーを自分のものにする」と表現しています。
同じことをソフトウェアでもやってみたら、絶対に楽しいし力がつきそうですよね!
本トークでは、身近なツールを「分解」して、へっぽこガラクタを作って遊んでみた体験を共有します。
PHPマニュアルって、マジで、マジでめちゃくちゃ読みやすくないですか?
駆け出しだったときにありがたかったし、なんなら今でも本当に感謝するレベルだし。あの丁寧さのおかげで今の私があります。
そんなわたしですが、2024年、はじめてPHPマニュアルの翻訳作業に貢献することができました・・・!
このトークでは、PHPマニュアル翻訳のOSSコントリビューション物語を通じて、「きっかけの掴み方」や「得られたこと」についてお話しします。
使うものから、みんなで育てていくものへ。
このトークがあなたの素敵な一歩の後押しになることを目指します!
私たちは、プロダクトコードの中でさまざまなコードをtry-catchで囲み、ばしばしエラーを処理しています。
そしてエラー処理にはさまざまな選択肢があることを知ります。
例外を投げっぱなしにする(そもそもキャッチしない)、例外をキャッチして処理する、あるいは例外をキャッチしてうまく戻り値を定義する、など...です。
これまでプロダクトコードのみでの経験だった私は、OSSのコードを見て、「こんなアプローチもあるんだ」と新たな視点を得ることが多くありました。
特に例外処理に関しては、さまざまな場面での使い方や選択肢を知り、自分の考え方が広がりました。
このトークでは、プロダクトコードを書いていく中で実践的に得た知見と、OSSを通じて新たに学んだ例外処理の手法や考え方を深掘りします。
話すこと
Language Server Protocol (LSP)は、2016年にMicrosoftが発表したJSON-RPCベースのプロトコルです。
LSPはモダンなテキストエディタなら必ずある機能(例: 定義ジャンプ)を提供していますが、一番の魅力は特定のテキストエディタに依存しない形での実装になっていることです。
これにより各テキストエディタでの実装の必要がなくなり、エディタ選択の自由度が飛躍的に高まりました。
PHPの言語サーバ実装はintelephenceとPhpactorがメジャーです。
本登壇ではPhpactorの実装に触れつつ活用テクニックを紹介していきます。
仕様確認の遅れや認識のズレで開発が滞ってしまった経験はありませんか?
私は「エンジニア↔︎営業」と「営業→ユーザー」の2つのフェーズで課題に直面しました。
「エンジニア↔︎営業」間では、話し合いが後回しになっていたため、仕様確認の遅れや認識のズレが原因で開発が滞りました。
「営業→ユーザー」間では、エンジニアが思い描くユーザーへのアプローチ方法が営業でうまく使ってもらえず、ユーザーへ価値がうまく届いていませんでした。また、営業にリリースした機能の価値が十分に伝わっていなかったこともありました。
そこで、以下の取り組みを行いました。
・ 何を決めたい時間かがひと目でわかる会議名をつける
・ リファインメントやランチで関係を深める
・ リリース後のアプローチ方法を営業と一緒に決める
このトークでは、エンジニアと営業が協力し、リリース後の価値を最大化するための取り組みと、その結果生まれた変化を紹介します!