例えば、何かのテストケースを1つ実装します。 vendor/bin/phpunit
で、テストを実行します。
その後に起こることは何でしょうか?
「CLIの入力を解釈して」「設定ファイルを読み込んで」「実行可能なテストケースを列挙して」「実行対象のテストケースを選別して」「実行順序等のオプションがあればそれも考慮し」・・・
「普段は何気なく使っているPHPUnitも、良く考えたら色々なことをしていそうだ」なんて気持ちになりませんか?
PHPUnitを支える仕組みに、イベントシステム(Observerパターン)があります。
例えば https://github.com/sebastianbergmann/phpunit/tree/11.4.0/src/Event/Events を見てください、こんなに色々なイベントが定義されています!
これにより、複雑に要素が絡み合った「テスト実行」の全体の中で、要所要所の拡張性が高く保たれている訳です。
見方を変えると、PHPUnitの管理するイベントに着目することで、テスト実行のライフサイクルの骨子を掴めます。
つまり「イベントを知る」=「FWの思想に触れる」ための手掛かりになるのです。
また、エクステンションと呼ばれる機構を用いて、任意のイベントを利用した機能拡張も可能です。
知っているとPHPUnitとちょっとだけ仲良く慣れるかもしれない、どこかで役に立つかもしれない、
そんな仕組みに触れてみませんか?