グローバルなインターネットは、地域ごとに異なる技術やポリシーによって形成されています。まるで世界中の多様なラーメンスタイルがそれぞれの地域性を反映しているかのように、BGP(Border Gateway Protocol)はその地域のネットワークニーズに応じた通信の流れを形成します。この複雑な技術を理解し体験するためには、実際にハンズオンで学ぶことが効果的です。
この発表では、個人のPC(Docker)上で機能する仮想インターネット環境、BGPを含むネットワーク構成のシミュレーションを行うシステムとその実装について紹介します。手元のPC上に仮想的な箱庭インターネットを作成することで、ネットワーク技術のトレーニングやセキュリティ対策のスキルアップに役立てていただければと思います。
人類は10種類に分けられます。そう、テキストエディタにこだわるものと、こだわらないものです。
私は20年前に中空知の片田舎でパソコンをカタカタしていた頃からテキストエディタの世界に魅せられてきました。
弘法筆を選ばずという言葉もありますが、木こりは斧を研ぎ、職人は道具にこだわるものです。
このトークでは私がテキストエディタにのめりこんでいった体験から、エディタを極めることで見える景色についてお話しいたします。
皆さんにとってのラーメンの定義とはなんでしょうか?
きっと確たるものを持っている方はそう多くないと思います.
「スープに麺が入っていること」を定義としてみると, 様々な問題が出てきます. 例えば麺は細麺なのか太麺か, ちぢれ麺かストレート麺か, そもそも麺はどれくらい入っているとラーメンを構成するのか... これってAtomic DesignにおけるAtom?Molecule?みたいな悩みに似ていますね...
というわけで, 本カンファレンスにちなみ「ラーメン」をもとに本一杯では, 「ラーメンで学ぶWebフロントエンド設計」と題してコンポーネント設計やWebフロントエンド特有の設計時のメンタルモデルにをお話しします.
何がラーメンをラーメンたらしめるのか, どう定義すれば希望のラーメンが手に入るのか, ぜひお楽しみいただけると幸いです.
「君には来年度からわが社のAI導入を専任で推進してほしい」
ある日突然そう言われたら、あなたはどうしますか?
生成AIを中心としたニュースが業界を賑わせている昨今、あり得ない話ではありません。
このセッションではそれが実際身に降りかかった非AI系技術者の視点から、
取り組んだ内容とそれに対する周囲の反応と効果について話します。
生成系AIの進歩と並んで、意味に基づく検索を行なうベクトル検索が、気がつくと身近になっていました。クラウドサービスや GPU などを一切使わず、メモリとCPU による計算資源のみで、且つ理論に対する深い知識なしに、ベクトル検索を気軽にアプリケーションに内蔵させることができるようになっていたのです。
本トークでは .NET プラットフォーム上でベクトル検索を実装する実際のコードも紹介、意味に基づく検索は、今やカジュアルに活用できる時代になっていた、という知識のアップデートを皆さんと共有します。
エンジニア仲間と雑談Podcastをはじめて5年が経ちました。
数万リスナーの超有名番組!というわけではありませんが、時折ゲスト様を交えつつ、細く長くそして楽しく250回を配信してきました。
最近、周りで「Podcastをやってみたい」という声を聞きます。
テキストと比べより生に近いその時々の考えを音声という形で発信し、アーカイブしていくのはとても価値のあることです。
一方でなかなか難しいのが、配信を継続することです。
Podcast配信には多くの作業が存在し、これらが継続を難しくする要因となっています。
私たちがPodcast配信を継続してこられた理由のひとつは、「いかにラクに配信するか」を考え抜いてきたことです。
このトークでは、5年モノの番組を持つ私が、2024年のいま ”継続しやすい” Podcastのはじめかたについてお話します。
オンコール対応は、システム運用において不可欠な役割であり、システムの安定稼働を支える重要な任務です。本セッションでは、オンコール対応の基本から深夜のインシデント対応時の効果的な戦略、そして深夜対応後のリフレッシュ方法までを包括的に紹介します。オンコール対応の過酷さの中にも楽しみを見つけ、ポジティブに取り組むためのヒントを提供します。
初心者でも理解しやすく、実践的な知識を身につけられる内容です。また、経験者にとっても新たな視点やアプローチを得る機会となります。
期待される成果
ターゲット
日によって出社があったり、フルリモートで働いていたりする方々は昨今増えてきたと思いますが、進捗は出ていますか?
自宅にはふかふかのベッド、流れてくるSNSのTL、親戚からのオンコール、ネコチャンの攻撃、やらなきゃいけない家事用事など、様々な障害物に満ち溢れています。
このトークでは、自分が行っているリモートワークのやり方を紹介しつつ、インタラクティブにリモートでの働き方・進捗の出し方を募集し、襲い来る自宅の罠に打ち勝つ方法を考えていきたいと思います。
「組織から求められる事」と「自身がやりたい事」は、必ずしも一致しません。 しかし、この二つが重なる部分を探し続けることは重要です。
本セッションでは、自身のキャリア(やりたい事)を実現する為に、私が何を考えどう行動してきたかについてお話しします。
私は、WebRTCという技術のプラットフォームサービスを提供するチームに新卒で入社をし、3年前からWebRTC関連技術のR&Dを行っています。
R&Dチームの立ち上げ当初は、「専門知識を得た上でプロダクトに何かしらの良い価値をもたらす」という曖昧な目標しかなく、手探りで進めていました。
新しく立ち上げたチームを軌道に載せるだけでも難しい事ですが、今ではプロダクトへの貢献と、「専門家になりたい」という自身の欲求の両方を実現できるようになりました。
どのように悩み決断していったかという思考のプロセスが、皆様の参考になればと思います。
今一番話したい技術の話ということで、主にPythonで開発している立場からPythonの依存ライブラリ管理の仕組みと状況を話したいと思います。
Pythonでは開発プロジェクトごとに仮想環境と呼ばれるディレクトリを作成し、そこにプロジェクトに必要な依存ライブラリを入れるのが一般的です(node_modules相当のディレクトリを開発者が都度作るわけです)。
ここ1年くらいでRustで実装したツールが高速を謳うとともに仮想環境の扱い方を提案しているという状況を、好奇心から実装方法に立ち入った経験を元に語っていきます
オンプレミス、AWSで運用されているWEBアプリケーションをARMアーキテクチャへ移行するに辺り、どのような対応を行い、具体的にどのような効果があったのかを紹介します。
特にコスト、パフォーマンスにおいて大きなメリットがあるARMアーキテクチャ移行に関して、工夫した点や、発生した課題を実例をもとに紹介します。
ある日、プロジェクトの進捗管理に失敗してしまったひきこもりプログラマー。
彼に与えられたたった一個の祝福は、
『1回だけプロジェクトに失敗したら死んでキックオフに巻き戻る』
という痛みを伴う『死に戻り』のみ!
頼れるもののいないプロジェクトで、なにを掴み取るのか。
北海道江別市は道内有数の小麦の産地です。特に「はるゆたか」という品種は幻の小麦と呼ばれ、はるゆたかを使用したラーメンはもちもちとした食感が特徴です。その小麦の収穫適期を予測する研究を小麦農家や江別市の協力のもと実施しており、その予測材料として用いるために、IoT気象センサデバイスを開発して設置しました。開発したデバイスは、温度、湿度、雨量、照度などを計測し、SORACOM通信モジュールでリアルタイムにデータを送信します。ソーラーパネルでその場で発電するため、給電不要で24時間稼働し続けます。昨年初めて設置したのですが、草が生えてセンサが反応しない、筐体に虫が入り込んでデバッグ(物理)を行うなど、自然の雄大さを実感するさまざまな出来事に直面しました。昨年の反省点を踏まえ、今年は改良バージョンを開発しました。このようなHardware is hardなお話をしたいと思います。
「データ可視化(Data Visualization)」とは、グラフや地図といった多様な形でデータをグラフィカル(視覚的)に表現し、理解の手助けをする技術です。
特にWebでの可視化においては、様々なフロントエンド技術が重要な役割を果たします。この発表では、SvelteやD3.js、MapLibre GL JSといった技術を利用した事例をもとに、データ可視化の領域について紹介します。
またあわせて、私がデータ可視化へ関わることになった経緯や、北海道へ移住したきっかけについてもお話しします。
DuckDBは最近メジャー版がリリースされたデータベースです。DuckDBのいくつかの機能的な特徴や周辺ツールを利用することによって、マスターデータ検索システムを構築するというアイディアを紹介します。
内容
一般に社会人よりも時間が確保しやすいとされる学生ですが、個人開発のためにまとまった時間を確保し、その限られた時間の中で進捗を出すというのは至難の業です。
本トークは現役の学生で、週の多くの時間をアルバイトなどに使いながら、個人開発等の活動にコミットを出している私の経験をもとに、個人開発における時間や進捗管理、モチベーションの保ち方などについて個人的な手法をお話します。
学生の個人開発というと狭いスコープの話のようですが、社会人でも「頁数は少ないのに積読が崩せない」、「思うように趣味の時間が取れない」、「最新ライブラリを試そうと思って放置している」と言われたら当てはまる人もいるのではないでしょうか?
本トークでは多くの物事に適用できるよう、時間管理やモチベーション管理について何が障壁となっているかを聴講者のあなた自身が見つめ直せるようにするための手法を提供することを目標とします。
速い開発は好きですか?開発が速いと嬉しいことがたくさんありますね!
札幌出身者は歩くのが速いとよく言われますが、私は開発に関してスピード狂と呼ばれています。旭川周辺のみなさんもきっと歩くの速いですよね?スピード出すの好きですよね?
私はスピード狂の名に恥じないよう素早く開発するための戦略を考えて実践し、速さを実現するためのテクニックを日々研究しています。
※このトークは2018年PHPカンファレンス関西・2023年リンケージ×PRTimes勉強会で発表したもののアップデート版です。2023年版からのアップデートを盛り込んでお話する予定です。
昨今では様々なフレームワークやホスティングサービスにより、個人ブログを作るコストは格段に低くなっています。私自身もGatsbyやNext.jsなどを用いて個人サイトを作ってきましたが、作っては壊しを繰り返してしまっており、現在のブログは6代目です。作るのが簡単になった分、壊すハードルも下がっているのです。
私は今こうした状況に終止符を打つべく、6度目の個人ブログ再開発に挑んでいます。
この発表ではなぜ人は個人ブログを何度もスクラップしてしまうのか、そもそも個人ブログに必要な要件は何か、先代のブログではどう解決してきたかを整理しお伝えします。その上で、Astroを用いてそれらにどう対処し、7度目の式年遷宮を防ごうとしているのかを発表します。なお現時点ではまだ実装中ですが、当日までには再開発が完了している予定です。
新しく個人ブログを作ろうと思っている方がブログを作る際の参考になれば幸いです。