北海道江別市は道内有数の小麦の産地です。特に「はるゆたか」という品種は幻の小麦と呼ばれ、はるゆたかを使用したラーメンはもちもちとした食感が特徴です。その小麦の収穫適期を予測する研究を小麦農家や江別市の協力のもと実施しており、その予測材料として用いるために、IoT気象センサデバイスを開発して設置しました。開発したデバイスは、温度、湿度、雨量、照度などを計測し、SORACOM通信モジュールでリアルタイムにデータを送信します。ソーラーパネルでその場で発電するため、給電不要で24時間稼働し続けます。昨年初めて設置したのですが、草が生えてセンサが反応しない、筐体に虫が入り込んでデバッグ(物理)を行うなど、自然の雄大さを実感するさまざまな出来事に直面しました。昨年の反省点を踏まえ、今年は改良バージョンを開発しました。このようなHardware is hardなお話をしたいと思います。