レギュラートーク(30分)

PHP スクリプトのメモリ内容を SQL で問い合わせる

sji_ch sji

任意の時点の PHP プロセスのメモリ状態のスナップショットをとり、SQL で「一番大きな文字列」「あるクラスの全インスタンスにおける特定プロパティに格納された配列の平均サイズ」「前回取得時のスナップショットから生き残り続けているオブジェクト」といった情報を自由に取り出せるとしたら、とてもおもしろいと思いませんか?

このトークでは自作のメモリプロファイラを利用し、PHP スクリプトのメモリ内容を SQL で問い合わせるための技術について解説するとともに、その実用的な応用例をいくつか紹介します。メモリリークを潰したり、メモリボトルネックを解消したりできます。

このトークを聞いた人に「ためしてみたい!はやく Allowed memory size of ウンチャラカンチャラ のエラーが出ないかな」「PHP でけっこう何でもできるんだなあ」というような気持ちになってもらえれば嬉しいです。

3
レギュラートーク(15分)

好きな技術を仕事にしたら、人生が楽しくなった話

yuyanz_ Yuya

当時、「効率よく生きることこそ、正義」というマインドを持っていました。
「楽をして生きること」が正しいと考えていました。
しかし、時代の流れと共に「何物でもない」ことへの焦りを感じていました。

そんな私が
好きな技術に出会い
コミュニティイベントへ参加し
ブログや登壇などアウトプットをするようになり
今や好きなことを仕事にできています。

実体験を元に今に至るまでの過程をご紹介したいと思います。
好きなことを仕事にするための何かヒントになれば幸いです。

2
LT(5分)

ルーティングエンジン三者三様 〜要はキャリアもルーティング〜

郡司

皆さんは普段、何気なくルーティングを書いていませんか?
私もその1人でした。
しかし、実はその裏には複数の設計方式があり、それぞれの選択には“意図”があります。

本LTでは、PHPの世界にも共通するルーティングエンジンの代表的な設計思想に焦点を当て、普段あまり意識することのない裏側の仕組みをPHP初心者の目線で紹介します!

コードの世界にも、いろいろなルーティングエンジンがあるように、キャリアにおいてもまた、自分に合ったルーティングがあるのかもしれない。
私自身が最近直面した「育児と仕事の両立」という分岐点において、そんなことをふと考えるきっかけにもなったルーティングの世界をお話しします!

対象者
・PHPやWeb開発初心者の方
・なんとなくルーティングを使っているけど仕組みは知らない方
・技術の裏側にある設計思想に興味がある方
・私と同じく育児やキャリアの選択に悩んでいる方

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レギュラートーク(15分)

【初学者向け】 Laravelジョブキューによる非同期処理実装の勘所

fingerEase24 西野聡

アプリケーション開発において重要な非同期処理。
昨今ではLLMを利用した機能開発の需要も高まってきており、
特にレスポンスに長時間を要する推論モデルを利用する場合などにもやはり非同期処理が必要となってくる場合があります。

本セッションでは、Laravelのジョブキューを用いた非同期処理について、
適切に運用するために重要なキューワーカーの台数・ジョブの優先度・タイムアウト・リトライといった設定、重複実行の防止方法や考え方などを初学者向けに分かりやすく紹介します。

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LT(5分)

【初学者向け】 Laravelジョブキューによる非同期処理実装の勘所

fingerEase24 西野聡

アプリケーション開発において重要な非同期処理。
昨今ではLLMを利用した機能開発の需要も高まってきており、
特にレスポンスに長時間を要する推論モデルを利用する場合などにもやはり非同期処理が必要となってくる場合があります。

本セッションでは、Laravelのジョブキューを用いた非同期処理について、
適切に運用するために重要なキューワーカーの台数・ジョブの優先度・タイムアウト・リトライといった設定、重複実行の防止方法や考え方などを初学者向けに分かりやすく紹介します。

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LT(5分)

1年間のデザインリニューアルPJで実践したチーム運営のノウハウ

Panda_Program プログラミングをするパンダ

現在、私は1年間に及ぶデザインリニューアルプロジェクトのチームリーダーをしています(登壇時はリリース済み予定です)。ほぼ全ての画面を書き換えますので、画面数は100を超え、関係するプロジェクトは5 Project 以上、部署の数も IR やブランドチーム、CS など影響範囲は広範に及びます。

このような状況の中で、タスクを整理し、関係部署と調整をしたうえで、チームメンバーが開発に集中できる環境を作る重要性が身に染みました。

1年に及ぶプロジェクトに携わることはなかなかありません。 このプロジェクトを経験することで学んだ、難易度の高いプロジェクトであってもうまくいくチーム運営のエッセンスを凝縮した形で皆様にお伝えできればと思います。

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レギュラートーク(30分)

巨大泥団子はどのようにして生まれるのか?どう改善するのか?

hanhan1978 富所 亮

Webアプリケーションは繁盛するとどんどん機能が追加されていきます。Laravelを代表とするWebアプリケーションフレームワーク(WAF)は、機能が少ない間は開発スピードも早く、比較的理解も用意なプログラムが書けますが、年を重ねるごとに複雑化していきます。

このように肥大化したWebアプリケーションのことを巨大泥団子(Big Ball of Mud)と呼びます。運用・保守性が下がることは、誰も望んでいないにもかかわらず、なぜこのような複雑なWebアプリケーションが
生まれるのでしょうか?

本トークで話す内容

  • 巨大泥団子が生まれる技術的、社会的経緯
  • 実際の改善策、改善例
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LT(5分)

技術書積読を減らす技術

hanhan1978 富所 亮

技術書が多すぎると思っていませんか?名著とよばれる古い書籍もたくさんありますし、新しい書籍も次々と出版されます。あれも読みたい!これも読みたい!そうして、書籍を手に入れるのは良いのですが、問題は読む時間の捻出です。可処分時間には限りがあります。ゲームもやりたいし、家事もある、どうしても技術書を読む時間を多く捻出できない。結果として、積読ばかりが増えていきます。

本LTでは、限られた時間を使って技術書を読む方法を紹介します。積読に怯えず、たくさんの本を読むことができるようになるでしょう。

本トークで話す内容

  • ”読む”とはどういうことか?
  • 技術書を消化する具体的手法

本トークで話さない内容

  • 速読
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LT(5分)

PHPカンファレンス福岡と私の成長記

hanhan1978 富所 亮

私は今まで行われた「PHPカンファレンス福岡」のすべての回で登壇をしています。このカンファレンスとともに技術者として、また一人の人間として大きく成長し、自分のキャリアを作り上げてきました。本LTでは、エンジニアにとってカンファレンスというものがどういう存在なのか?そして、カンファレンスを通じて、どのように成長するのか。実体験を通して紹介します。

カンファレンスというイベントはさまざまな側面で人間を成長させてくれます。技術的な側面だけではないカンファレンスの魅力や素晴らしさをお伝えします。

1
LT(5分)

オブジェクト指向がしっくりこないあなたへ送るオブジェクト指向を手に馴染ませるためにやったこと

torata

昨今のPHP開発では保守性と拡張性を確保するためオブジェクト指向設計が重要と言われています。
しかし私は、オブジェクト指向を採用していない組織からオブジェクト指向を採用している組織へ転職した際、その必然性を実感できずに戸惑っていました。
本LTでは、オブジェクト指向という言葉は知ってる。用語もわかる。使い方もわかる。でもなんでそれが必要とされているのか分からなかった状態からオブジェクト指向の必要性を理解できるようになるためにやったこと、経験したことを共有します。
本や勉強でオブジェクト指向聞いたことあるけどイマイチ腑に落ちない。効果がよくわからない。そんな方の役に立てると嬉しいです。

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レギュラートーク(15分)

「どう解決するか」の前に「何を解決するか」を考える - 時間的変化と視座操作による問題設定の質の高め方

青柳 慧昴

「ふりかえり会で決めたTryは達成した。でも、なぜかチームは苦しいまま……」
「合意した要件・仕様を作り切った。それでも、プロダクトは思うように伸びない……」
「設定した個人目標をクリアした。なのに、評価が上がらない……」

こうした状況は、なぜ起きるのでしょうか?
実は、その背景には、「そもそも何を問題と捉えるか」という出発点のズレがあります。
どれほど見事な解決策でも、問題設定自体がズレていれば得られる価値は低くなります。
問題設定の質が、成果の上限を左右してしまうのです。

本セッションでは、"時間的変化"と"視座操作"という2つのアプローチを使って、問題設定の質を高める手法を紹介します。

1
レギュラートーク(30分)

Introducing RFC9111

k1LoW 小山健一郎

現在HTTP Cacheに関するRFCは7234...ではありません。2022年に改訂され、RFC9111 HTTP CachingとしてInternet Standardになっています。
本発表ではRFC9111、特に共有キャッシュについて見ていきます。
プロキシサーバのアップストリームに位置するWebアプリケーションとしてどうすればキャッシュをしてくれるのか、もしくは拒否できるのか。理解すれば、実装にはよりますが少なくともRFCに沿った議論ができるようになります。
発表者はRFC9111に沿ったキャッシュミドルウェアを実装しています。
https://github.com/2manymws/rc
この実装経験に基づいた紹介をします。
(なお、2025年8月現在rfc9111で検索して出てくるのは我々のリポジトリを含めて5つ)

この機会に「RFC9111完全に理解した」になりましょう!

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LT(5分)

カンファレンスのこちら側とあちら側2025

tomzoh 長谷川智希

「いつかはカンファレンスで発表したい」そんな風に思っている方も多いのではないでしょうか。
私は今でこそ年に何度も発表をしていますが、勉強会デビューは30代後半のことでした。そして、初めてカンファレンスで発表したのは10年前、第1回のPHPカンファレンス福岡 2015でのことでした。
このトークでは2013年の勉強会デビューからどの様にしてカンファレンスで発表する様になったのか、勉強会やカンファレンスの楽しみ方、そしてそれから10年、カンファレンスでの発表が人生に与えた最高の影響についてお話します。
このトークを聞いた方がカンファレンスを一緒に楽しめる「仲間」になることを祈っています。

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レギュラートーク(30分)

カンファレンスのつくりかた

tomzoh 長谷川智希

近年、PHP系カンファレンスが大流行していて、今後もその流れは続きそうです。
このトークでは過去に16回のカンファレンス主催をしてきた私が、これからカンファレンス主催したい方の最初の一歩に役立つであろう内容をお話します。

  • カンファレンスをつくるのに必要な4種類の参加者
  • 会場の探し方と選び方
  • カンファレンス開催にかかるお金
  • 管理する必要があるものとそのためのツール
  • ノベルティや会場装飾の作り方
  • カンファレンス準備カレンダー - いつ頃、何をするか

カンファレンス主催したい方だけでなく、スタッフとしてカンファレンスを作ってみたい方、カンファレンスがどうやって作られているかが気になる方にもお楽しみ頂けると思います。
このトークがカンファレンス主催したい方の助けになり、PHPカンファレンス福岡の復活や、福岡での新たなカンファレンス誕生の助けになることを祈っています。

2
レギュラートーク(30分)

PHPからはじめるコンピュータアーキテクチャ

tomzoh 長谷川智希

現代のコンピュータはハードウェアから私たちプログラマが書くプログラムの動作までの間が多くのレイヤーに分けられて動作しています。
レイヤーは自分より下を抽象化し、下のレイヤーを詳しく理解しなくても多くの場合プログラマはプログラムを書けます。
一方、プログラムが期待した様に動作しない時には下のレイヤーの動作の理解が問題の解決の助けになることもあります。

このトークでは私たちが愛するPHPをスタート地点にして、「VMって何?」「 PHPやJavaとC言語の根本的な違い」など、コンピュータプログラムがどの様に動作するのかを解説します。

コンピュータのレイヤー構造を理解すると、いままでは見えていなかった角度からプログラミングを楽しめるようになります。
このトークを通じて、低レイヤーが好きになったり、いろいろなレイヤーで面白いことをしたりする方が増えることを期待しています!

3
LT(5分)

ありがとう、そしてその先へ

tomzoh 長谷川智希

私が初めて参加した技術カンファレンス、それが2015年、第1回PHPカンファレンス福岡でした。
初めて体験した技術カンファレンスはとても刺激的で楽しく、すっかり虜になってしまいました。
当時iOS関連開発にも関わっていた私はiOS関連開発にもこうしたイベントが欲しくなり、無いなら作るとiOSDC Japan を立ち上げました。
あれから10年、私の人生は大きく変わりました。ここ数年はカンファレンスを2つ主催し、各地のPHPカンファレンスへの遠征参加を楽しんでいます。
そのきっかけをくれたPHPカンファレンス福岡への感謝の気持ちを伝えるとともに、PHPカンファレンス福岡が今回いったんの最終回を迎えることでカンファレンスロスになりそうなみなさんに、各地で開催されているPHPカンファレンスの楽しみ方をお伝えします!

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LT(5分)

弱小エンジニアだった自分がカンファレンスに行って変わった話

Psyduck_blog Psyduck

社会人1年目の自分は弱小エンジニアだったので、色々な勉強会に参加して、そこで会った人に誘われてカンファレンスに行ったのが全ての始まりでした。登壇者や他社の取り組みに触れることで、「自分もこうなりたい」と思う反面、一般的な潮流とのギャップを痛感する機会になりました。その後、カンファレンススタッフにも挑戦して、視野が大きく広がりました。結果的に、転職や技術的成長にもつながり、社内イベント登壇などの機会を得るようになりました。本セッションでは、私がどのように技術コミュニティと関わり、そこから得た経験が自分自身にどのような変化をもたらしたかを共有します。まだ経験の浅い方や、エンジニアとしての視野を広げたい方の参考になれば幸いです。

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LT(5分)

AIを活用する事で バックエンドエンジニアが フロントエンドの領域に挑戦できた話

Fendo181 Endo Futoshi

生成AIの登場で、エンジニアの学び方と働き方は大きく変わりました。
私は普段バックエンドを担当していますが、とあるプロジェクトでフロントエンド領域への挑戦が必要になりました
最初は「何がわからないのかすらわからない」状態でしたが、PRレビュー補助やコード理解のガイドとして生成AIを活用することで、実装と学習のサイクルを加速させられました。
その結果、当初目標の倍以上のフロントエンドに関わる改善を出せるまでに成長ができました。

この発表では実際に、バックエンドエンジニアが生成AIを活用して、フロントエンド領域へ挑戦した実体験を発表します。

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LT(5分)

俺たちの「経験主義」は間違っている - 経験から学びを得る本当の意義

Panda_Program プログラミングをするパンダ

「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」はドイツ帝国宰相ビスマルクの言葉として有名です。しかし、ソフトウェア界隈では、「とりあえずやってみよう」を標語に経験から学ぶことが奨励されています。 またスクラムもその理念の一つとして、経験主義を掲げています。 経験から学ぶことは本当に悪いことなのでしょうか。

本セッションではネットの記事や書籍、スライドや発表から学ぶことと、自分で経験することから学んだことを区別する考え方を紹介します。 そして経験主義の語源や哲学史上の意義を紹介し、誤解されがちな経験主義の本当の位置づけを見直します。

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LT(5分)

ソフトウェアエンジニアなら知っておきたいシステム思考入門

Panda_Program プログラミングをするパンダ

我々はソフトウェアエンジニアです。 ソフトウェアは時にシステムと呼ばれます。 しかし、そもそもシステムとは何でしょうか。

このセッションではシステムというものの定義をした上で、問題解決をする際に世界をその構造と振る舞いに着目してモデル化するシステム思考の考え方を紹介します。

システム思考は組織改善にも役立ちます。溜まってしまったエラーをどう解消していくのか、なぜフィードバックが重要なのか、部分ではなく全体に着目するためにはどうすればいいか。 システム思考を身に付けると自然と解決策が見えてきます。

キーワード
・システムの構成要素: ストックとインフロー・アウトフロー
・フィードバックの種類: 自己強化型フィードバック、バランス型フィードバック

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