私は「価値あるプロダクトをチーム一丸となって短期間にリリースできる」開発体制のあり方を模索し、開発組織のマネジメントに長年携わっています。これまでの経験から、組織のスケーリングに一つの正解があるわけではないことは理解しています。しかし状況に応じた対応パターンや、それらの長所・短所についての知見は徐々に知られるようになってきました。本発表ではこれらの知見を整理し、参加者が自らの組織におけるスケーリングの課題を理解し、具体的な改善策を見つける手助けになることを目指します。
また組織を健全に維持するにはスケーリングに伴う問題に常に対処する必要がありますが、問題は作業量や速さなど開発生産性だけではありません。開発成果を「価値あるプロダクト」に結びつけていくには価値を生む仕組み作りにも積極的に関与していく必要があります。この点においては自らも試行錯誤していますが、取り組み事例を紹介します。
いまやLinuxでコンテナを使うことは当たり前の世の中になりました。
コンテナを起動する際には、カーネルに実装されているさまざまな機能を使います。そのさまざまな機能は、長年にわたって徐々に実装されてきました。
その歴史を追いながら、Linux環境でコンテナが起動する仕組みを学んでみましょう。
本業はソフトウェアエンジニアを行っていますが"ワインと鍋"という飲食店を経営しています。
飲食店をやりながら、ソフトウェアエンジニアをやってきた経験が生きているなと思うケースがたくさんあります。
マネジメント、改善プロセスの導入、各種ツールの活用やプロダクトマネジメントの手法を飲食業に応用することで有効だったケースが非常に多いと感じています。
具体的には飲食店と1つのプロダクト、運営する組織を1つのチームと捉えることで応用することができています。
手法を導入するにあたって、ただ単に手法を使うだけではなく、飲食店経営における定石や当たり前だと思われるような知識を考慮した上でいれる必要があり、そういった部分では苦労したところもあります。
そういった経験をされている方はあんまりいないと思いますのでこの経験を具体的な事例を含めてお話したいです。
ドメインモデリングに関する日本語の情報は『エリック・エヴァンスのドメイン駆動設計』や『実践ドメイン駆動設計』といった古典DDDの解説が多くみられます。ともすると、コードの整理術が中心に語られてしまい、共有メンタルモデルを表現し問題を理解しやすくする、という本来のドメインモデリングの役割が見えないこともあります。
そこで本発表では、ドメイン駆動設計を一旦離れた視点から、対象理解のための純粋なドメインモデリングのあり方を比較的新しい『Domain Modeling Made Functional』『Balancing Coupling in Software Design』『Runnable Specifications』あたりの書籍から読み解いてお話します。
ドメインモデリングの現在地点を知りたい方は、ぜひ吉祥寺にご参集ください。