私は「価値あるプロダクトをチーム一丸となって短期間にリリースできる」開発体制のあり方を模索し、開発組織のマネジメントに長年携わっています。これまでの経験から、組織のスケーリングに一つの正解があるわけではないことは理解しています。しかし状況に応じた対応パターンや、それらの長所・短所についての知見は徐々に知られるようになってきました。本発表ではこれらの知見を整理し、参加者が自らの組織におけるスケーリングの課題を理解し、具体的な改善策を見つける手助けになることを目指します。
また組織を健全に維持するにはスケーリングに伴う問題に常に対処する必要がありますが、問題は作業量や速さなど開発生産性だけではありません。開発成果を「価値あるプロダクト」に結びつけていくには価値を生む仕組み作りにも積極的に関与していく必要があります。この点においては自らも試行錯誤していますが、取り組み事例を紹介します。