レギュラートーク(30分)

エンジニアがAIとつきあうための基礎知識

kis きしだ なおき
kis

もうAIはソフトウェアエンジニアの活動に欠かせないものになっています。
しかし、AIをその挙動だけを見て制御するのは非効率です。
そこでこのセッションでは、現在のAIのベースとなっているLLMの基本から、AIシステム、エージェントの概要を解説し、AIの特性を把握してコントロールできるような知識を提供します。
また、AIがコードを書くとは言っても重要であり続けるソフトウェア開発の知識とはなにかも考えていきます。

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採択
2025/11/08 11:40〜
Fusicホール
レギュラートーク(30分)

ぶっちゃけどうなのPHP

tadsan うさみけんた

PHPが登場して30年、さまざまな言語が現れてはWeb開発に新たな可能性が開かれてきました。
新しい言語やフレームワークにはPHPが実現したものを取り込んだもの、野心的なパラダイムを打ち出したものも多くありますが、しぶとくもPHPを完全に置き換えるには至っていません。

本トークでは歴史と多言語での実装事例を踏まえてPHPとWebの過去と現在の立ち位置を再確認して、未来の姿を占います。

  • 前PHP時代 〜 Rasmusは何を革命したのか
  • Webフレームワークの中世期断絶
  • PHPが往かなかったWebフレームワークの世界線 〜 普通の奴らの上を行け
  • 非同期I/OとWeb 〜 PHP最大の弱点と次世代への夢
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レギュラートーク(30分)

車輪の再発明で学ぶCleanArchitecture -PurePHP DIContainerでの完全分離-

seike460 清家史郎

「車輪の再発明はよくない」と言われますが、学習においては最適な手段です

LaravelやSymfonyのDIContainerを使わず、PurePHPで一から作ることで、CleanArchitectureの本質を完全理解します

DIContainer段階的自作実装から始まり、データベースを扱うInfrastructure層やAPIが担当するPresentation層との完全分離を実現
最終的に車輪の再発明で得られる設計判断力の向上を体感していただきます

実際のソースコードで示すことで、理論ではなく実装で学びCleanArchitectureの本当の価値をみんなで理解しましょう

  • 対象者
    • CleanArchitectureを実装レベルで理解したいエンジニア
    • フレームワークに依存しない設計力を身につけたい方
    • アーキテクチャの本質を学びたい開発者
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レギュラートーク(30分)

Where Should PHP Run on AWS? 最適なPHP環境を求めて

seike460 清家史郎

Amazon EC2?Amazon ECS?AWS App Runner?それともAWS Lambda?
PHPを動かす選択肢は年々増加しています

それぞれの特性を理解し、最適な環境を選択するための実践解説を、パフォーマンス検証結果とコスト分析と共にお届けします

Traditional PHP(Apache/Nginx)から、Container PHP(Docker)、Modern PHP(FrankenPHP)、Managed Container(AWS App Runner)、Serverless PHP(Bref)まで
実際のベンチマーク結果を基に、どの環境がどんなプロジェクトに最適なのかを示します

AWSを題材にした解説ですが、他のクラウドでも応用可能な知識として解説することで、クラウド時代だからこそ重要な作って→捨てる開発サイクルに最適なインフラ選択を一緒に学びましょう!

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レギュラートーク(30分)

10年もののレガシーな環境を知見を総動員して全力でリプレースしている話

kaz_29 渡辺一宏

2012年頃から開発が始まったシステムを現在リプレースしています。

開発開始当時は社内に知見がない中で苦労をして価値を出してきたことは素晴らしいことだと思います。しかし、10数年たった現在さまざまな問題があることも事実です。

転職を機に現在このシステムを、基幹システムのリプレースに合わせてリプレースをしています。DevOpsが国内で話題に上がる様になって10数年経過した現在ではDevSecOpsのような、セキュリティを開発フェーズから意識する考え方も普及してきています。

このセッションでは、私が10数年DevOps/CI/CDを継続して進めてきた経験を活かし、0から構築している環境の考え方や実践している内容を共有したいと思います。

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レギュラートーク(30分)

Fiber の中身を理解する

nsfisis nsfisis

Fiber は、PHP 8.1 から導入された stackful な coroutine です。
ここで一度、Fiber の実装を PHP の処理系レベルまで追いかけることで、Fiber が何であるか、そして、裏で何をしているのかを理解することにしましょう。

主な対象

  • 非同期処理の内部実装に興味があるかた
  • 言語処理系の内部実装に興味があるかた

話すこと

  • PHP における「Fiber」とは何か
  • PHP の VM (virtual machine) のおおまかな構造
  • Fiber を実行・停止・再開・中断したとき、PHP VM に何が起こるか

話さないこと

  • Fiber の使い方
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レギュラートーク(30分)

「コントロールの三分法」で考える「コト」への向き合い方とセルフレジリエンス

blue_goheimochi 大橋 佑太

役割や責任が変わったとき、「思うようにできていない」「期待に応えられていない」と不安を抱く人は多いのではないかと思います。

そんなときに役立つのが「コントロールの三分法」という考え方です。
物事を「コントロールできること」「ある程度できること」「まったくできないこと」に分けて考えることで、「コト」に集中する感覚が生まれるように思います。

私自身、プログラマからEMというロールに変わる中で、無力感や焦りに振り回されていましたが、「コントロールできることは何か?」を意識することで、少しずつ前に進めるようになりました。

このトークでは、自分と向き合いながらレジリエンスを育てていく中で取り組んだことや思考の変化を共有します。
ロールチェンジに限らず、「今の立場でどう進めばいいのか」と悩む方に、少しでも前に進むヒントを届けられたら嬉しいです。

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レギュラートーク(30分)

PHP スクリプトのメモリ内容を SQL で問い合わせる

sji_ch sji

任意の時点の PHP プロセスのメモリ状態のスナップショットをとり、SQL で「一番大きな文字列」「あるクラスの全インスタンスにおける特定プロパティに格納された配列の平均サイズ」「前回取得時のスナップショットから生き残り続けているオブジェクト」といった情報を自由に取り出せるとしたら、とてもおもしろいと思いませんか?

このトークでは自作のメモリプロファイラを利用し、PHP スクリプトのメモリ内容を SQL で問い合わせるための技術について解説するとともに、その実用的な応用例をいくつか紹介します。メモリリークを潰したり、メモリボトルネックを解消したりできます。

このトークを聞いた人に「ためしてみたい!はやく Allowed memory size of ウンチャラカンチャラ のエラーが出ないかな」「PHP でけっこう何でもできるんだなあ」というような気持ちになってもらえれば嬉しいです。

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レギュラートーク(30分)

巨大泥団子はどのようにして生まれるのか?どう改善するのか?

hanhan1978 富所 亮

Webアプリケーションは繁盛するとどんどん機能が追加されていきます。Laravelを代表とするWebアプリケーションフレームワーク(WAF)は、機能が少ない間は開発スピードも早く、比較的理解も用意なプログラムが書けますが、年を重ねるごとに複雑化していきます。

このように肥大化したWebアプリケーションのことを巨大泥団子(Big Ball of Mud)と呼びます。運用・保守性が下がることは、誰も望んでいないにもかかわらず、なぜこのような複雑なWebアプリケーションが
生まれるのでしょうか?

本トークで話す内容

  • 巨大泥団子が生まれる技術的、社会的経緯
  • 実際の改善策、改善例
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レギュラートーク(30分)

Introducing RFC9111

k1LoW 小山健一郎

現在HTTP Cacheに関するRFCは7234...ではありません。2022年に改訂され、RFC9111 HTTP CachingとしてInternet Standardになっています。
本発表ではRFC9111、特に共有キャッシュについて見ていきます。
プロキシサーバのアップストリームに位置するWebアプリケーションとしてどうすればキャッシュをしてくれるのか、もしくは拒否できるのか。理解すれば、実装にはよりますが少なくともRFCに沿った議論ができるようになります。
発表者はRFC9111に沿ったキャッシュミドルウェアを実装しています。
https://github.com/2manymws/rc
この実装経験に基づいた紹介をします。
(なお、2025年8月現在rfc9111で検索して出てくるのは我々のリポジトリを含めて5つ)

この機会に「RFC9111完全に理解した」になりましょう!

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レギュラートーク(30分)

カンファレンスのつくりかた

tomzoh 長谷川智希

近年、PHP系カンファレンスが大流行していて、今後もその流れは続きそうです。
このトークでは過去に16回のカンファレンス主催をしてきた私が、これからカンファレンス主催したい方の最初の一歩に役立つであろう内容をお話します。

  • カンファレンスをつくるのに必要な4種類の参加者
  • 会場の探し方と選び方
  • カンファレンス開催にかかるお金
  • 管理する必要があるものとそのためのツール
  • ノベルティや会場装飾の作り方
  • カンファレンス準備カレンダー - いつ頃、何をするか

カンファレンス主催したい方だけでなく、スタッフとしてカンファレンスを作ってみたい方、カンファレンスがどうやって作られているかが気になる方にもお楽しみ頂けると思います。
このトークがカンファレンス主催したい方の助けになり、PHPカンファレンス福岡の復活や、福岡での新たなカンファレンス誕生の助けになることを祈っています。

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レギュラートーク(30分)

PHPからはじめるコンピュータアーキテクチャ

tomzoh 長谷川智希

現代のコンピュータはハードウェアから私たちプログラマが書くプログラムの動作までの間が多くのレイヤーに分けられて動作しています。
レイヤーは自分より下を抽象化し、下のレイヤーを詳しく理解しなくても多くの場合プログラマはプログラムを書けます。
一方、プログラムが期待した様に動作しない時には下のレイヤーの動作の理解が問題の解決の助けになることもあります。

このトークでは私たちが愛するPHPをスタート地点にして、「VMって何?」「 PHPやJavaとC言語の根本的な違い」など、コンピュータプログラムがどの様に動作するのかを解説します。

コンピュータのレイヤー構造を理解すると、いままでは見えていなかった角度からプログラミングを楽しめるようになります。
このトークを通じて、低レイヤーが好きになったり、いろいろなレイヤーで面白いことをしたりする方が増えることを期待しています!

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採択
2025/11/08 15:10〜
ホライズンテクノロジーホール
レギュラートーク(30分)

決済システムの信頼性を支える技術と運用の実践

ykagano かがの

決済システムを長年運用してきた経験から得たTipsを語ります。
最大で1日約300億円の決済があるシステムを運用していました。
その決済負荷に対してどのような対応をしてきたかをお話しします。

ECのトレンドとして、以前はアリババのように1日単位でGMVを最大化していましたが、最近はユーザーの購買行動を分散させるために数日続けるキャンペーンが増えてきています。
システムを安定化させるためにはこのようにビジネス側の設計も必要になると思います。

現場で実際に効果があった施策を中心に以下についてお伝えします。
・データベース設計
・負荷テスト
・バッチ設計

教科書では学べない現場のTipsを決済・金融系のエンジニア向けにお届けします。

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レギュラートーク(30分)

存在論的プログラミング

koriym 郡山昭仁

ソフトウェア工学の70年の歴史において、我々は三つの主要なパラダイムを経験してきました。命令型(How)は実行の手順を、オブジェクト指向(Who)は実行の主体を、関数型(What)は計算の内容を問いました。本講演では、第四のパラダイムとして「存在論的プログラミング(Whether)」を提唱します。それは「存在するか否か」を問う、プログラミングの本質的な変革です。

時間と存在は分割できない – 存在論的プログラミングは「時間と存在の不可分性」を基礎とします。OOPが永遠の現在に囚われ真の自律性が保てなかった一方、このパラダイムにおいてはオブジェクトは時間の中で変態(メタモルフォーシス)し、その各瞬間において完全な自立存在として現れます。

70年間、我々は「より良い命令」を追求してきました。しかし、複雑性の増大、AIとの共生という時代の要請が、新しいパラダイムを必要としています。

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採択
2025/11/08 14:00〜
Fusicホール
レギュラートーク(30分)

PHPライセンス変更の議論を通じて学ぶOSSライセンスの基礎

matsuo_atsushi 松尾篤

PHPの次期メジャーバージョンであるPHP 9.0に向けて、ライセンス変更の議論が進んでいることをご存知でしょうか?現在のPHP Licenseは、GNU General Public License(GPL)と互換性がなく、ソフトウェアの再配布時に制約が生じる状況になっています。将来、現在の独自ライセンスから、三条項BSDライセンスに移行されるかもしれません。

本トークは、OSSに関心のあるPHP開発者や、ライブラリ公開を検討しているエンジニアを主な対象としています。PHP Licenseの歴史や現在進行中の議論を紹介するとともに、OSSライセンスの基礎を初心者にも分かりやすく解説します。OSSライセンスの互換性にも触れながら、OSSにコントリビュートする場合や、自作ライブラリを公開する際に役立つ実践的な知識を紹介します。

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レギュラートーク(30分)

実際の個人開発を例にClaude Codeとの協働開発プロセスを解説!

ykagano かがの

個人開発でWebアプリを作成するのにClaude Codeを使ってます。
AIにコーディングしてもらうと開発時間を圧倒的に短縮できるのが非常に良いです。

ただ保守のことも考えてコーディングをするとなると、個人のレビュー能力を超えた速度でコーディングしてもらうことは難しいです。
ちゃんと理解して、正しいコードかどうか判断した上で進める必要があるからです。

AIと壁打ちをしながら仕様を一つ一つ自分で決めていきます。
完璧を目指さない。まずはやってみるというマインドで試行錯誤を繰り返してきました。

本トークでは実際のWebアプリ開発を例にClaude Codeとの協働開発プロセスを解説します。
特に以下の点を具体的に説明します。

・PRDの作成
・コーディング
・画面・コードレビュー

明日からの個人開発で実践できる具体的なワークフローとコツをお持ち帰りいただけます。

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採択
2025/11/08 16:20〜
Fusicホール
レギュラートーク(30分)

設計は最強のプロンプト - エンジニアがAI時代に武器にすべきスキルとは?

show_m001 木村健一郎

AIエージェントがコードを生成する時代、エンジニアに求められるスキルは根本から変わりつつあります。
単なるコーディング速度ではAIに太刀打ちできない今、必要なのは「AIに正確で効果的な指示を出す力」。そしてその力の本質は、設計論という“共通言語”にあります。SOLID原則、デザインパターン、クリーンアーキテクチャなどの知識は、AI時代における最強の武器となるでしょう。
本セッションでは注目の「スペック駆動開発」にも触れながら、設計力がどのようにAI協働を支えるのか、実例を交えて掘り下げます。
今こそ、設計を学びなおす絶好のタイミングです!

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レギュラートーク(30分)

もう型の不整合で悩まない!Laravel WayfinderとInertia.jsによるフルスタック型安全開発

avosalmon 濱崎竜太

LaravelとInertia.jsを使ったフルスタック開発では、バックエンドからフロントエンドへ渡すPropsやリクエストボディの型情報をTypeScriptで手動で定義する必要がありました。これにより、バックエンドとフロントエンドで型定義の不整合が起きやすかったり、データ構造の変更時に複数箇所の修正が必要などの課題がありました。
Laravel Wayfinderは、Laravelのコントローラーやフォームリクエストから自動的にTypeScript型定義を生成するパッケージです。バックエンドを変更すると自動的にフロントエンドの型情報も変更されるので、開発体験が大幅に向上します。

話すこと

  • Inertia.js概要
  • Laravel Wayfinderの導入方法と基本的な使い方
  • Inertia.jsのPropsとフォームデータの型自動生成
  • 実際のコード例とライブデモ
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レギュラートーク(30分)

「うちら辛くね?」から始まった、”20年ものメディアのユーザ流入基盤”刷新プロジェクトを走りきった話

謎のIDや変数と複雑な仕様、夜中の手動更新、トラッキング漏れ──20年使われてきたユーザ流入基盤の運用は、もはや限界を迎えていました。「うちら辛くね?」この一言から始まったプロジェクトで学んだのは、システム改善の成功は「仲間づくり」にあるということ。

チーム・上司・運用・ビジネスを巻き込み、刷新プロジェクトを発足。安全性と保守性を備えた新基盤への移行をリーダーとしてやり遂げました。「ちょっと頑張る必要あるけど、めっちゃ使いやすくするから」という言葉を、どう信じてもらえる形にしたか。

本トークでは、フェージングが雪崩になった失敗、重い課題を別PJに切り出す判断、段階的リリースから一気リリースへの方針転換など、9ヶ月のリアルな軌跡を共有します。中堅エンジニアが直面する「与えられた仕事以外」をどう進めるか、「“やるべき仕事”は自分で作りだす」ための実践的なヒントをお話します

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採択
2025/11/08 15:10〜
Fusicホール
レギュラートーク(30分)

例外処理を理解して、設計段階からエラーを「見つけやすく」「起こりにくく」する

kajitack 梶川 琢馬

エラーが発生したとき、ログを追ったりデバッグを繰り返したりするのは大切な作業ですよね。でも、それだけだと「エラーが起きた後の対処」に留まってしまいます。もっと良い方法があるとしたら?

設計の段階から、エラーが「見つけやすい」仕組みや「そもそも起きにくい」コードの書き方を取り入れることで、システムの信頼性がグッと上がり、あとから困ることも減ります。

このセッションでは、例外の基本的な役割や考え方から始めて、PHPやJavaのように例外を持つ言語と、RustやGoのように例外を使わない言語のエラーハンドリングを比較。それぞれの特徴を活かした設計方法をお話します。難しい話だけでなく、「こうすれば実務で役立つ!」という具体例も紹介しますので、チームのディスカッションにもぜひ活用してください!

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