レギュラートーク(40分)

AI 時代だからこそ抑えたい「価値のある」ユニットテストを書く技術

shogogg 河瀨 翔吾

テストコード、書いていますか?

今日において、自動ユニットテストを整備することが開発生産性の向上に寄与することはもはや疑う余地がありません。また AI の活用により、テストコードを書くコストは従来に比べて大幅に減っています。

しかし「テストコードの書き方や導入方法がわからない」「テストコードがあるだけで満足してしまい十分にその効果を発揮されていない」「テストコードが負債化し開発の足枷になっている」などの課題に直面している方も多いのではないでしょうか。

AI がコードを書く時代になっても……いや、むしろ AI がコードを書く時代だからこそ「価値のある」ユニットテストについて一緒に考えてみませんか?

お話しすること

  • AI 時代における自動ユニットテストの価値とは
  • 価値のあるテストコードを書くための基本的な考え方
  • よくあるアンチパターンと処方箋・テクニック
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レギュラートーク(40分)

プログラミング言語と文法の関係を覗いてみよう 〜自作DSLで追いかける、ソースコードが解釈されるまで〜

o0h_ きんじょうひでき

コードを書く時に、「文法」って無視できないですよね。
巨大な存在すぎて、「何かそういうもの」「所与のものとして、そう在る」と思ってしまっているフシはありませんか?
しかし、プログラミング言語もソフトウェアです。
私たちが業務や趣味で書いているものと同様に、「仕様があり、それを実装している」に過ぎません。つまり、文法も「仕様に対する実装」と言えるのです。

「最初からある」から「そういうものに見える」のなら、視点を変えるために逆のアプローチを取るのが効くことでしょう。
自分で作るのです!文法を、実装してみましょう。

このトークでは、ドメイン固有言語(DSL)の自作を通じて、「プログラミング言語と文法の関係」に光を当てます。
最後には、文法が「そういうもの」から「仕様と実装があるだけ」と感じられるようになるでしょう。

話すこと

最終的にPHPに変換される、小さなDSLを作成します。
その過程で、「ソースコード(つまり、ただの文字列!)」→「語句に分解された集まり」→「語句同士の連なりである文(構文)」へと変換される手続きと、そこに必要な登場人物を追いかけていきましょう。
字句解析・構文解析といった概念のざっくりとした理解と、文法や言語仕様を読み解くための基礎知識を提供します。

話さないこと

字句解析・構文解析の理論や実装パターンについての網羅的な解説は行いません。「流れを体感する」ことを優先します。
(構文解析器の生成にはパーサージェネレータを利用し、実装における詳細なアルゴリズムは本トークで扱いません。)

代わりに、参考にした書籍等の紹介を発表資料と一緒に展開します。

想定するターゲット

  • 言語やパーサーを自作した経験はないが、興味はある方
  • YAML、SQL、正規表現などを日常的に使っているが、「作る側」の視点を持ったことがない方
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採択
2026/03/21 10:40〜
Track B
レギュラートーク(40分)

「接続」—パフォーマンスチューニングの最後の一手 〜点と点を結ぶ、その一瞬のために〜

KentarouTakeda 武田 憲太郎

パフォーマンスチューニングはあらゆるWebアプリにおける重要な関心事です。クエリ最適化、計算量削減、キャッシュ活用など、その手法は多岐に渡ります。しかし、それらの多くは「特定の箇所」を速くするアプローチに留まります。

一方、Webアプリケーションには例外なく、すべてのリクエストに必ず登場する要素があります。—「接続」 です。

  • ブラウザ → CDN
  • CDN → ロードバランサ
  • ロードバランサ → Webサーバ
  • Webサーバ → アプリケーションプロキシ
  • アプリケーション → データベース / キャッシュ / ストレージ / 外部API

HTTP、TCP、Unixソケット、DB、キャッシュ… 技術は異なっても、接続は必ず発生します。接続の最適化は、特定部位ではなく「全体」を速くする改善点 となり得ます。

本トークでは、

  • エッジ最適化(CDN / Keep-Alive / 圧縮 / TLSハンドシェイク)
  • Webサーバチューニング(コネクション管理、ソケット、プロセス管理)
  • DB接続の最適化(持続接続、接続プール、TLS、パラメータ)

これら、全く別の話題に見える領域を横断し、そこに共通する 接続の基本原理 を解説します。設定例と計測手法を交えながら、点と点を結ぶ「その一瞬」を制する考え方を提示します。

局所最適化を超え、サービス全体のパフォーマンスを左右する「最後の一手」をその手中に。

想定対象者:

  • Webアプリの性能をもう一段階引き上げたい、アプリケーションエンジニア
  • アプリケーションの性能改善に取り組む、インフラエンジニア
  • 「接続」という低レイヤに入門したい、あらゆるエンジニア
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採択
2026/03/22 13:30〜
Track C
レギュラートーク(40分)

PHP でエミュレータを自作して Ubuntu を動かそう

m3m0r7 めもり〜☆

PHP を Web アプリケーションを作るための言語の一つだと思っていませんか。
実はそれ Web アプリケーション以外の用途にも PHP を用いることができるのはご存知でしょうか。

実例として PHP で Java VM (JVM) を実装したり、RubyVM を実装したり,OS などが実装されています。

もちろん,PHP を使って "OS を動かす" エミュレータを実装することもできます。
エミュレータという言葉にピンとこない人もいるかもしれません。皆さんも一度は使ったことあるであろう QEMU や、 VirtualBox のような仕組みを PHP で実装する、というイメージを持ってもらうとわかりやすいのではないかと思います。

本セッションでは,OS の代表格の一つである Ubuntu の起動までをマイルストーンとし, PHP を用いたエミュレータの実装方法から OS を動かすのに必要な知識を解説します。

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採択
2026/03/21 15:35〜
Track B
レギュラートーク(40分)

PHPのバージョンアップ時にも役立ったAST(2026年版)

matsuo_atsushi 松尾篤

本トークはPHPカンファレンス名古屋2025で発表した「PHPのバージョンアップ時にも役立ったAST」の最新版です。

関心を持ち続けながら勉強会に参加していると、ふとしたことがきっかけでさまざまな情報がつながり、点から線そして面に変わり、勉強会で学んだ情報が業務に役立つことがあります。

勉強会でプログラムの構造をツリー状に表現したAST(抽象構文木)のハッシュ値が同じであればプログラムの変更前と変更後の間に差分がないと判断できるという発表を聞いたことがきっかけで、実際のプロダクト開発においてPHP 8.1からPHP 8.2にバージョンアップする作業の一部をスムーズに進められることに気づき、結果として大幅にテスト工数を削減できました。

このトークでは、ASTを取得およびそのハッシュ値を比較する方法やハッシュ値の確認時に留意する点を解説しつつ、ソースコードの解析や変換に活用できるASTがPHPのバージョンアップ時にも役立った事例を紹介します。さらに、業務で活用できるASTを使った影響範囲調査の応用例や、PHP 8.4からPHP 8.5にバージョンアップする際にASTが変わらないケースも今回新たに紹介します。

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