「接続」—パフォーマンスチューニングの最後の一手 〜点と点を結ぶ、その一瞬のために〜 by 武田 憲太郎

PHPerKaigi 2026
レギュラートーク(40分)

「接続」—パフォーマンスチューニングの最後の一手 〜点と点を結ぶ、その一瞬のために〜

KentarouTakeda 武田 憲太郎 KentarouTakeda
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パフォーマンスチューニングはあらゆるWebアプリにおける重要な関心事です。クエリ最適化、計算量削減、キャッシュ活用など、その手法は多岐に渡ります。しかし、それらの多くは「特定の箇所」を速くするアプローチに留まります。

一方、Webアプリケーションには例外なく、すべてのリクエストに必ず登場する要素があります。—「接続」 です。

  • ブラウザ → CDN
  • CDN → ロードバランサ
  • ロードバランサ → Webサーバ
  • Webサーバ → アプリケーションプロキシ
  • アプリケーション → データベース / キャッシュ / ストレージ / 外部API

HTTP、TCP、Unixソケット、DB、キャッシュ… 技術は異なっても、接続は必ず発生します。接続の最適化は、特定部位ではなく「全体」を速くする改善点 となり得ます。

本トークでは、

  • エッジ最適化(CDN / Keep-Alive / 圧縮 / TLSハンドシェイク)
  • Webサーバチューニング(コネクション管理、ソケット、プロセス管理)
  • DB接続の最適化(持続接続、接続プール、TLS、パラメータ)

これら、全く別の話題に見える領域を横断し、そこに共通する 接続の基本原理 を解説します。設定例と計測手法を交えながら、点と点を結ぶ「その一瞬」を制する考え方を提示します。

局所最適化を超え、サービス全体のパフォーマンスを左右する「最後の一手」をその手中に。

想定対象者:

  • Webアプリの性能をもう一段階引き上げたい、アプリケーションエンジニア
  • アプリケーションの性能改善に取り組む、インフラエンジニア
  • 「接続」という低レイヤに入門したい、あらゆるエンジニア