みなさんの会社ではUIKitからSwiftUIへの移行をどのように進めていますか?
また、移行の際に既存のシステムアーキテクチャをどう扱えば良いか悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
私たちのiOSアプリ「note」では、VIPERというアーキテクチャを採用しています。
VIPERはiOSアプリ開発にクリーンアーキテクチャの一種で、View、Interactor、Presenter、 Entitiy、 Routingなどに責務を分割するアーキテクチャです。
本セッションでは、noteのiOSアプリにおいて、UIKitからSwiftUIへの移行した際、どのようにVIPERアーキテクチャと向き合っていったかを共有します。
多くの現場でUIKitからSwiftUIへの移行が進んでいるかと思いますが、このセッションでは実務で得た具体的なノウハウをお伝えし、皆様のプロジェクトに役立てていただければと思います。
WWDC21でTextKit 2が発表されました。NSTextLayoutManagerを中心とした新しいテキスト操作へのアプローチは無限の可能性を感じさせた一方で、その実用には多くの困難が伴います。本セッションではそんなTextKit 2を使うことで、テキストとレイアウトの柔軟な関係を実現し、テキスト操作の限界に挑みます。
Compose MultiplatformはiOS、Android、Desktopアプリ間でUIコードを共有できる宣言的UIフレームワークです。
これまでKotlin Multiplatformというクロスプラットフォームのフレームワークが存在しましたが、UIコードの共有はできませんでした。
しかし、Compose Multiplatformが登場により、この制約が解消されました。
Jetpack ComposeはAndroid開発向けの宣言的UIフレームワークですが、Compose Multiplatformを使うことで、同じUIコードをiOSアプリにも適用できます。
本セッションでは、以下の内容について解説します。
Jetpack ComposeとCompose Multiplatformのノウハウを身につけることで、効率的なクロスプラットフォーム開発が実現します。
iOS/Androidの垣根を越えた開発を目指す方の参考になればと思います。
iOSアプリでキーボードショートカットに対応するケースは多くありません。しかし、あなたのアプリがiPadで使用でき、長文のテキスト入力が必要な場合、キーボードショートカットを実装することで操作性が向上します。iOSアプリでは UIKeyCommand
を使用することで、カスタムのキーボードショートカットを作成できます。
本セッションでは、あまり知見が知られていないキーボードショートカットについて深く掘り下げます。
モバイルアプリ開発において、ネットワークエラーは当然想定しなければならないエラーです。ただネットワークエラーになった場合にアプリとして対処できることは「回線の復旧を待ってリトライ」であることがほとんどであり、正直雑に処理しているケースがほとんどではないでしょうか?
しかしネットワークエラーの適切なハンドリングによって、更なるUI/UXの向上が実現できるかもしれません。たとえば、YouTubeアプリはオフライン状態を検知した場合、アプリ内のダウンロード済動画への導線を表示するプレミアムユーザー向け機能があります。
本セッションでは、ネットワークエラーを適切に扱うための考え方と、実際の対応方法について話します。
具体的には以下の内容を扱います。
note社では自動化に力をいれ、リリースフローを大幅にカイゼンしました。
具体的には、SlackからAppStoreConnectやTestFlightへの登録、リリースブランチの作成、メンテナンスやリリースノートの作成を自動化しました。
さらに、CI/CDを全面的にXcode Cloudに移行することで、煩雑だった証明書やプロビジョニングプロファイルの管理からも開放されました。
本トークではエンジニアがエンジニアリングに注力するために、実施した自動化とCI/CD最適化とそのポイントを紹介します。
[内容]
201x年、30代前半未経験のおじさんエンジニアが誕生しました。
もともと趣味の個人開発でアプリを作成していましたが、とあるきっかけでカジュアルゲームのiOSアプリ開発を手伝うことになりました。振り返ると当時の自分にとっては、変数名を大文字で宣言する、似たようなViewControllerを大量生産する、脳死コピペで実装するといった初歩的なエンジニアリングのミスは日常茶飯でした。
しかし、開発していたアプリが無料ランキングで1位になったことで転機が訪れました。その後、Android、フロントエンド、バックエンド開発、プロジェクトマネジメントと業務領域を広げ、転職を繰り返しながら今に至ることができました。
では、どうして今日に至るまで成長し続けることができたのでしょうか。このセッションでは、これまで取り組んできた学習方法を中心に、持続可能な成長方法を詳しく紹介します。
【このセッションで紹介する主なトピック】
このセッションが皆さんのキャリアのサポートとなることを願っています。
Nothing is too late to start !
アプリ開発においてCICD環境はなくてはならない存在です。エンジニアの開発生産性向上、そしてエンドユーザへ良いプロダクトを届け続けることなどはその導入目的となるでしょう。
アプリのCICD環境を構築する方法はさまざまあります。自前でビルドサーバを用意する方法、そして数多あるSaaSの中でチームや組織に合うサービスを選択することも良い方法です。
本セッションでは株式会社出前館が提供するエンドユーザ向けアプリ出前館アプリにおけるCICD環境(bitrise)の導入、React NativeからFlutterへの移行に伴う改修、そして新たなCICD環境(Teamcity)への移行についてお話します。4年間という短い期間にこれだけの取り組みをしてきたチームは少ないと自負しており、その苦労と葛藤について共有します。
CICD環境はチームや組織の事情、そしてプロダクトなどさまざまな要素の影響を受けます。本セッションを通して、これらの変化に柔軟に対応しつつ、CICD環境と付き合う術を共有できれば幸いです。
iOS 16.4 からPWA(Progressive Web Apps)にリモートプッシュ通知を送ることが出来るようになりました。
これによって、PWAとネイティブアプリの大きな差の一つが無くなったことになります。
そこで今回は iOS上のPWAで出来ることを振り返りつつ、どこまでネイティブアプリに近づけられるかを検証します。
このセッションを通して、PWAの可能性と限界を理解しつつ、ネイティブアプリでサービスを提供する意味を考えていければと思います。
2025年8月25日にFirebase Dynamic Links(以降 FDL)サービスが終了を迎えます。
本発表では、FDLとお別れをする方法などについて、いくつかの方法を提案させていただきます。
本発表は以下に該当する方に参考にしていただければと思っています。
本発表では以下の内容で説明します。
現在、iOSでグラフを実装するには様々な選択肢があります。WWDC22ではSwift ChartsというApple公式のframeworkが公開されましたが、それまでは多くのプロダクトがDGCharts(旧Charts)というサードパーティ製のライブラリを使用していました。WWDC23ではSwift Chartsにアップデートが加えられましたが、DGChartsも引き続きアップデートされています。
では、今グラフを実装するならSwift ChartsとDGChartsのどちらを選ぶべきでしょうか?
このトークでは、Swift ChartsとDGChartsの性能を比較して、どちらを使うべきかを検討します。
具体的には以下の内容について比較・検討します。
また、Swift ChartsとDGChartsの基礎についても学ぶことができるため、事前知識がなくても聞くことができます。
このトークに参加してSwift ChartsとDGChartsの違いを深く理解し、あなたのプロジェクトに最適なグラフツールを一緒に探してみませんか?
Swift 5.5のリリースから早3年、Swift Concurrencyは日々の開発に普及しつつあります。非同期処理を手軽に扱えるようになりましたが、あなたの実装には大きな落とし穴があるかもしれません!
アプリケーション開発において、メインスレッドの健全性はユーザー体験を左右する重要な要素です。メインスレッドがブロックされると、UIの遅延やフリーズが発生し、ユーザーにとってストレスフルな体験となります。
このトークでは、Swift Concurrencyを使った非同期処理におけるメインスレッドのブロックリスクを見極めるため、クイズ形式で知識を深めます。
以下のトピックを扱ったクイズを出題します。
最近採用されることが多くなってきたUIフレームワークFlutterですが、そのFlutterでiOSのUIをどう実現しているかご存知でしょうか? FlutterでのiOSのUIの実現は、実は独自に描画されたもので、全てがiOS標準のUIをそのまま使っているわけではありません。
このセッションでは、そんなFlutterでのiOSのUIの実現方法について、Flutterの描画エンジンの話から実際のFlutterのソースコードを追いながら説明していきます。
このセッションは以下のような流れで行います。
2023年秋に公開されたwatchOS 10では、Apple Watchのインターフェースが大きく変わり、TabViewやNavigationStackなどのUI/UXが大幅に変化しました。
このセッションでは、SwiftUI、WidgetKit、Live ActivityなどのiOSにおける一般的な技術要素をApple Watchでどのように適用していくべきかを体系的に学びます。特に、より使いやすくなったwatchOS 10のアプリ開発における重要なトピックを深掘りします。
また、ComplicationやスマートスタックがApple Watch上でどのように動作するかについても詳しく解説します。
このセッションをご覧いただくことで、iOSエンジニアがApple Watchアプリの開発を始めるための基礎知識を得ることができます。これまでの知識を他のAppleプラットフォームに応用し、スキルの幅を広げる最初の一歩を踏み出しましょう。
Unlock the secrets of exporting privacy reports in Xcode.
A privacy report in iOS development refers to a detailed document that outlines how an app collects, uses, and shares user data.
This session covers typical errors you might encounter and also introduces a rare error uncovered by the speaker which is not written on the internet. You would be in trouble if you needed to handle it on your own. But don't worry! Gain a competitive edge by mastering these troubleshooting strategies, ensuring your iOS apps remain compliant with privacy standards. Don’t miss out on these essential insights!
iOSアプリをテストしたりリリースする際に、皆さんはApp Store Connectを頻繁に使用していると思います。App Store Connectは主に人が操作するWebシステムですが、App Store Connect APIを使用することで多くの操作を自動化することが可能です。
レポーティングやアプリ内課金の操作や、Fastlaneを使った操作ではお使いの方も多いかと思いますが、申請やTestFlight、メンバー管理など多くの操作を自動化でき、ちょっとした調査にも便利に使えることをご存知でしょうか。
このセッションでは、実際の開発チームにおいて行ったTestFlightや申請業務の業務効率化の例を通じて、App Store Connect APIの使い方や、簡単に試す方法をご紹介します。
皆さんのプロジェクトでは、Swift Concurrencyの導入は進んでいますか?
ここ1年で、iOS 15のサポートを終了するアプリも増えており、Swift Concurrencyの導入が本格化しています。現場でのSwift Concurrency移行時には、複雑なBlock構文、レガシーライブラリからの脱却やRealmのスレッド移行に苦労しましたが、その過程で多くの知見を得ることができました。
このセッションでは、既存アプリの非同期実装をSwift Concurrencyに移行する方法や、チームで効率的に移行しリリースする方法に焦点を当て、その手法を詳しく紹介します。
【主なトピック】
将来的なSwift 6への移行に備えて、この機会にSwift Concurrencyに移行しましょう!
Swift Concurrencyは、非同期処理を便利にするSwiftの機能です。iOSアプリ開発においてゼロからの開発でこの機能を利用する場合は比較的スムーズに導入できますが、既存のアプリに導入する際にはさまざまな課題が発生します。我々のチームでは、開発効率向上を目指し、すでにリリースされているアプリにSwift Concurrencyを全面的に導入しました。
まず、API通信のような非同期で結果が返る処理をasync/awaitに変換することから始めました。具体的には、従来のCombineのAnyPublisherを戻り値としていた非同期処理をasync関数に置き換えました。次に、UI更新以外の処理をなるべくメインスレッド以外で実行する試みを行いました。例えば、データの読み込みや保存といったI/O操作をバックグラウンドスレッドで実行するように変更しました。
さらに、SWIFT_STRICT_CONCURRENCYオプションを有効にすることで、コンパイル時に非同期処理に関する潜在的な問題を発見し、修正することができました。
本トークでは、導入ステップの具体的な手順の紹介や、導入途中で遭遇した問題とその解決策、そして私たちのチームが採用したSwift Concurrencyの利用方針について詳細に説明します。また、導入後に得られた効果やメリットについてもお話しします。
Join us for an in-depth exploration of advanced methodologies for distributing iOS SDKs. From Swift Package Manager to XCFrameworks, learn how to leverage these tools to simplify your development process and ensure seamless integration. SDK distribution skills are a key factor in making you a more exceptional engineer than your colleagues. Gain insights into the pros and cons of each method, real-world use cases, and tips for optimizing your workflow. This session is designed for iOS engineers aiming to elevate their expertise and adopt industry-leading practices in SDK distribution.
SwiftDataはCore Dataの後継としてリリースされたAppleの新しいデータ永続化フレームワークです。SwiftDataはCore Dataよりもはるかに簡単で安全に使うことができますが、Swift Concurrencyとともに利用する際はデータ競合に注意が必要です。これは、SwiftDataがCore Dataの上に構築されたAPIであるためです。
そこで本トークでは、SwiftDataをSwift Concurrencyと共に安全に扱う方法を解説します。SwiftDataをこれから利用する方やCore DataでConcurrencyの扱いに苦労した経験を持つ方を主な対象とします。SwiftDataの技術スタックをSwift Concurrencyの観点およびSwiftDataの元であるCore Dataの観点から解説し、SwiftDataを並行安全に扱うための原則、ならびにコーディングにおけるベストプラクティスを紹介します。
本トークによって、参加者の皆さまはSwiftDataをより自信を持って扱えるようになるでしょう。