セッション

Flutterコントリビューションのススメ

D_R_1009 koji-1009

概要

Flutterに「こんな機能があったら便利なのに」と思ったことはありませんか? 不具合がFlutterのバグによるものであることが判明し、「Flutter SDKのバグが直れば解消できるのですが」と共有したことはありませんか?
Flutterはオープンソースプロジェクトであり、誰でも貢献できます。あなたのアイデアや不満は、あなたの貢献のきっかけになるかもしれません。

本セッションは「なぜFlutterの開発に"あなた"がなぜ関わるべきなのか」をテーマに、Flutterのコントリビューションの魅力と方法についてお話しします。また、話者がFlutterの開発に関わることで得た知識や経験をもとに、コントリビューションの様々な価値を紹介します。

想定視聴者

  • Flutterの将来性に興味がある方
  • Flutterにコントリビューションに向けて背中を押してほしい方
LT

Add-to-appで真のLiquid Glass対応を目指してみた

touyou_dev 藤井陽介

概要

みなさんはFlutterのデザインはどのようにする派閥でしょうか?
自分は圧倒的にネイティブデザイン派閥でした。ですがWWDC25でLiquid Glassが発表された今、ネイティブデザイン派閥は危機に直面しています。
コミュニティの動きはとても早くLiquid Glassの見た目の再現はすぐに達成されましたが、Flutter内で見た目だけ再現してもLiquid Glassの思想まで再現したとは残念ながら言えません。

そこで今回FlutterのAdd-to-appの機能を使って、Liquid GlassのナビゲーションレイヤーをSwiftUIで、コンテンツレイヤーをFlutterで記述するという形式にトライし、どこまでうまくいくのか?何が課題なのか?をざっくりと紹介していきます。

想定視聴者

  • iOSやデザインが好きなFlutterに関わる全ての人
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セッション

httpパッケージから考えるNative APIの付き合い方

D_R_1009 koji-1009

概要

httpパッケージを利用したことがない、というFlutter開発者は少ないでしょう。一方で、cronet_httpやcupertino_httpのような、Native APIを利用するパッケージを利用したことはないという方も多いのではないでしょうか。

セッションでは各種HTTPクライアントパッケージの比較を通じて、「Dartによる実装」と「Native APIと連携する実装」の違いを確認します。違いを理解することで、あなたのアプリにとって最適なパッケージが何かを見極められるようになることが、本セッションの目的です。

想定視聴者

  • Dartの良さとAndroidやiOSのAPIの良さの違いが気になる開発者
  • 様々な条件でユーザーがHTTPリクエストを行うアプリを開発している開発者
セッション

Flutterビルドキャッシュの内部構造とテスト高速化への応用

_yoko_com yoko

概要

Flutter開発では、アプリケーションの実行や配布のたびにビルドが発生します。
通常、ビルドキャッシュは意識せずとも自動で働きますが、その仕組みを理解することで開発効率をさらに高められます。
本セッションでは、Flutter SDKの内部実装に触れながら、ビルドキャッシュの構造と動作を詳しく解説します。
また、キャッシュが有効・無効になる条件を理解し、 flutter test 実行時の不要な再ビルドを回避することで、テスト実行を高速化できる実践的なアプローチも紹介します。

想定視聴者

  • Flutterビルドキャッシュの仕組みを体系的に理解したい方
  • テスト実行時のビルド高速化に関心のある方
  • build/ ディレクトリや .dill ファイルなど、ビルド成果物の正体を知りたい方
セッション

FlutterアプリによるGlanceとWidgetKitで実現する両OS対応ウィジェット機能実装

naruogram なるお

概要

ウィジェット機能とは、アプリを起動しなくてもOSのホーム画面上で情報を表示できる機能のことです。
しかし、Flutterでは「ウィジェット機能」を直接サポートしておらず、各OS機能に依存するため、Flutter単体での実現は困難です。
本セッションでは、Flutterアプリから各OSのウィジェットを活用するために必要な実装パターンと実践的なノウハウをご紹介します。

このセッションでは、以下の内容についてお話しします:

  • Flutterとネイティブウィジェットの責務分離・設計について
  • Glance, WidgetKitを使ったOS別の実装について
  • Flutterアプリから各OSのウィジェットへのデータの受け渡しについて
  • 各OSのウィジェットのライフサイクル・バックグラウンド更新について

    想定視聴者

  • Flutterでのウィジェット機能の実装に興味のある方
セッション

Dart client for Genkit: Flutter で Genkit とのシームレスな連携を実現する公式クライアント開発

fender_kn Nozomi Koborinai

概要

Firebase チームの開発した AI フレームワーク Genkit は非常に強力ですが、Flutter/Dart からの利用には、型安全性の確保や Server-Sent Events (SSE) を扱うストリーミング対応など、手動での実装が必要でした。
私はこの課題を解決するため、Firebase Genkit チームのサポートを受けながらクライアントライブラリを開発し、機能拡充に努めています。
本セッションでは、開発に至った動機、他クライアント (Next.js/Angular) との一貫性を意識したインタフェース設計、型安全なストリーミングの実現について、お話しします。

想定視聴者

  • Firebase + Flutter/Dart 技術スタックを採用している方
  • SSE のクライアント領域の実装に興味のある方
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セッション

状態管理とは何か

chooyan_i18n ちゅーやん

概要

なぜ pub.dev には無数の状態管理パッケージが公開されているのでしょうか。なぜ標準の StatefulWidget と InheritedWidget では不十分なのでしょうか。

このセッションでは、Flutter 標準の StatefulWidget/InheritedWidget に始まり、 30 を超える数の状態管理パッケージのドキュメントと実装を追いながら考えた Flutter の「状態管理」をまとめます。

Riverpod に限らない、あなたのプロジェクトにピッタリの状態管理手法が見つかるかも?

想定視聴者

  • 状態管理、いろいろあってよく分からないな、とりあえず Riverpod 使っておけばいいのかな?と思っている方
セッション

あの日のHot reloadはなぜ動かなかったのか? 〜OSセキュリティ(W^X)とJITコンパイラの攻防〜

chigichan24 chigichan24

概要

iOS26の発表直後、FlutterのHot reloadが実機では動作しない問題が発生し、アプリ開発者は窮地に立たされまさした。
この問題は現代のOSのセキュリティ制約とJITコンパイラが深く関わっています。この課題にどう向き合い、どう解決していったのかを時系列で振り返りましょう。この解決の過程を振り返ることで、フレームワークへの理解が更に進み、FlutterのコアであるHot reload技術についてより深い知見を得ることができます。
フレームワークやVMのアップデートが、どうやって自分たちの開発体験やアプリの品質に直結するのかを追体験しましょう。

想定視聴者

  • iOS26にてHot reloadが動作しない問題の裏側で起きていたことを知りたい人
  • 普段使っているFlutter/Dartが、OSレベルのセキュリティ制約とどう向き合っているか知りたい人
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セッション

Liquid Glass Renderer を読む

概要

iOS 26 から登場する新しいデザインシステム「Liquid Glass」をFlutter上でも再現しようと、有志の方々がパッケージを公開・開発なさっています。
これにより、FlutterはApple社の製品以外のプラットフォームでも Liquid Glass UI で共通化できるフレームワークになる可能性があります。

本セッションでは、Impellerの基本的な描画の仕組みに触れた後、現時点で最も多くのLIKESを集めている liquid_glass_renderer の内部実装を読むことで、カスタムシェーダーを用いたUI実装の仕方を解説します。

想定視聴者

liquid_glass_rendererがどういった実装を行なっているか知りたい方
カスタムシェーダーを用いたアプリを作りたい方
シェーダー言語GLSLについて学び始めたい方

セッション

なんとなくの自動生成からの脱却

bull_012 Bull (Yuta Asada)

概要

自動生成、本当に理解して使っていますか?

riverpod_generator、freezed、go_router_builderなど当たり前に使われている自動生成ですが、その真の価値を理解している開発者は意外と少ないのではないでしょうか。

本セッションでは「自動生成なし」と「自動生成あり」の実装をコードで比較し、各ツールがどんな問題を解決し、開発効率にどう貢献するかを深掘りします。

「なんとなく便利」から「必要不可欠な理由を説明できる」レベルへ。
チームへの導入提案や技術選定において、自信を持って判断できるようになることを目指します。

想定視聴者

  • Flutterで実務開発をしている初級〜中級エンジニア
  • 自動生成ツールを使っているが、その必要性を明確に説明できない方
  • チームでの技術選定や導入提案を控えている方
  • コードの保守性・生産性を向上させたい方
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Flutterの画面遷移を魅せる!Heroineによるアニメーション演出

isekiryu いせりゅー

概要

Flutterでの画面遷移、ついシンプルな切り替えだけで済ませていませんか?
私自身、個人開発している「FoodGram」というアプリで、そうした“ただ切り替わるだけ”の体験に物足りなさを感じたことがきっかけで、ユーザーの記憶に残るインタラクションを目指して「Heroine」パッケージを導入しました。

Heroineは、Flutter標準のHeroウィジェットを拡張し、複数のアニメーション対象をまとめて、連動した遷移として演出できるライブラリです。

本セッションでは、FoodGramでの導入事例をもとに、Heroineの使い方や設計のコツ、UIの“つながり”を意識した演出の工夫を、コードベースで丁寧に解説します。

想定視聴者

・Flutterでアニメーションや画面遷移をもっとリッチにしたい方
・個人開発でUXを高めたいと考えている開発者

セッション

RenderObject とは何か?animated_to に学ぶレイアウト計算と描画の仕組み

chooyan_i18n ちゅーやん

概要

Widget の「移動」をアニメーションする animated_to というパッケージを開発して公開しました。これを使うと from/to を計算することなく自由に Widget を動かせます。

そんな animated_to は RenderObject をカスタマイズすることで実現しています。from/to の計算、描画位置の更新、これらはいずれも RenderObject の仕事であり、そこに Widget のリビルドは発生しません。リビルドが必要ないのでアニメーションも滑らかです。

このセッションでは、animated_to の実装を例に RenderObject の仕組みとカスタマイズ方法について説明します。

想定視聴者

  • Flutter の内部的な仕組みに興味のある方
  • 描画のパフォーマンスを細かくチューニングしたい方
セッション

Impellerで何が変わったのか

概要

Flutter 3.10から標準になった描画エンジンImpellerは、それまでの標準であったSkiaと比較すると、描画処理の最適化、シェーダーの事前コンパイルにより、特にMetal(iOS,macOS)での動作が大幅に安定しました。

しかし、Impellerの恩恵はそれだけではありません。
描画までの中間コードが削減されたことで、3D描画を実現するFlutter GPUや、高性能化したdart:uiのシェーダー機能など、Flutterの新たな可能性を開く基盤となっています。

本セッションでは、ImpellerとSkiaの描画の仕組みを比較解説し、Impellerが実現した新機能の技術的背景を深掘りします。

想定視聴者

Flutterの描画の仕組みを理解したい方
描画エンジンレベルでのパフォーマンス改善を試みたい方
シェーダーによる視覚表現や3D描画に興味のある方

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