10年代初頭より「プログラマが知るべき97のこと」をはじめとした"97"をキーワードとする名著が出版されてきました。
https://togetter.com/li/140804 にまとめが残っている通り #97bocchi を冠して、2011年頃に「IT勉強会」の人たちが「ぼっちが懇親会でするべき97のこと」という大喜利を当時のTwitterで繰り広げていました。
それから10数年で令和に入り、エンジニアたちもその取り巻く環境も変化したものの、未だ交流の場における"ぼっち"不安は人々の間にあり続けています。
手段としては「登壇すればぼっち回避」などが知られるようになりましたが、確実とは言い難いです。
このセッションでは、当時の大喜利参加者として、また参加・登壇・運営・主催・スポンサーなどのロールを持ってきた経験から、得るものを最大化するためのカンファレンス参加戦略をお話します。
近年、マイクロサービスアーキテクチャの採用が進む中で、BFF(Backend for Frontend)の開発が求められる場面が増加しています。しかし、多数のチームが一つのBFFを開発する体制になることで、保守が難しくなり責任の所在が曖昧になるという課題があります。
メルペイでは、このような課題に対処するためBFFのリアーキテクチャを進めてきました。各APIを担当チームごとに分割し、新しいBFFをそれに対応させることで、各チームの責任を明確化しています。また、BFFの役割はシンプルで定型作業が多いため、自動化の恩恵を受けやすいと言えます。そこで、protoファイルにオプションを記述することでBFFを自動生成する新しい仕組み(自社製のOSS)を導入しました。
本発表では、巨大なBFFのリアーキテクチャにおけるProtocol Buffersを用いた新たな開発手法についてお話しします!
ローカルLLMが個人の端末上で動作する革新的なAI技術として注目を集めており、一部では非公開の最高性能モデルに匹敵するとも言われています。
リソースが限られた企業にとっては、将来的により低コストでLLMをプロダクト導入できる可能性が広がっています。今後数ヶ月から1年程度で、ローカルLLMの性能がさらに向上し、より実用的になると予想されています。 AIが日常生活やビジネスにさらに深く浸透し、狩野モデルでいうところの当たり前品質になる未来はかなり近くまで来ているのかもしれません。
一方でローカルLLMに関する情報は、往々にしてAIの専門家向けの高度な内容か、一般向けの簡略化された内容のいずれかに偏りがちです。 本LTでは、これらの中間に位置する幅広いエンジニア層を対象に、ローカルLLMの現在の状況とこの技術がどのようにして実現されているかについて話します。
1994年にプログラミング書籍(当時はそういう呼び方もされてました)の編集者となって今年で30年になりますが、実のところ私自身はプログラミングするわけでもなく、Webエンジニアリングの現場を横目で見ていたことしかありません。自分でコードを書いている編集者や、エンジニアを兼任しているライターにはいつも敵わないなと感じています。
とはいえ、いわば素人であるならば素人なりに、技術記事を企画し、編集し、制作するコツをいくつかつかんできました。自分が理解できるわけでもなく、ましてや使ったことなどあるはずがないさまざまな技術や手法について、編集者なりにどのようにアプローチしているのか、その一つの事例をご紹介できればと思います。
近年、学生の間で「学生ハッカソン」が人気を博し、多数開催されています。エナジードリンクを片手に連日連夜の作業や、終了後すぐに眠りにつく姿は、学生ハッカソン特有の光景です。
現在、大学院修士2年の私は、20以上の学生ハッカソンに参加してきました。その中で、年々、学生にとってハッカソンが熱いイベントになっていると実感しています。
今回の登壇では、ハッカソンを趣味とする私が、学生目線から「ハッカソン」と「学生ハッカソン」の違い、Perlの使用状況、現在と未来、その魅力をお話しします。
本トークを通じ、
学生ハッカソンの驚きの実態
今どきの学生が夢中になっているホットな技術トレンド
「もはやハッカソンじゃない」未来の学生ハッカソン予想
「こうすれば学生ウケ間違いなし!」の裏技
をお届けします。
学生の熱量と創造性を、社内の活性化にどう活かせるか、一緒に考えましょう!
転職などによって今まで慣れ親しんできた環境から未知の環境への移動を強いられることがあると思います。不安ですよね。未知の言語、フレームワーク、ワークフローなどなど…そもそも作っている製品自体よくわからん! ということもあるでしょう。そんな新しい環境で自分がちゃんとバリューを出せているのか? と頭を悩ませることもあるかと思います。
本トークのテーマは「今日から使える未知の環境でも生き延びるための"技術的な"テクニック100選」です。まずは「今日」を生き延びなければ「未来」はありませんからね! トピックの一部は以下の通りです。この他にも様々な技法をご紹介する予定です:
番外として気持ちのマネジメントなど非技術的話題も含む予定です。
このトークでは
についてお話しします.
2007 年に地元の旭川で初めて IT エンジニアの集団に出会ってから 17 年が経ちました.
それから今まで数えきれないほどたくさん,道内各地の技術コミュニティや IT エンジニアが集まるイベントに参加してきました.
タイトルに含まれている地名は,自分自身で足を運んだ技術勉強会があったり,イベントの際に共に登壇した学校関係者がいたりする地域です.
みなさんと共に,道内各地の技術コミュニティの関係に想いを馳せながら,北海道と技術コミュニティの未来を考えます.
数年前に、わたしの経歴を知った方から「あなたは行き当たりばったりの人生で計画性がない」と言われたことがあります。
言われたときには、そのシチュエーションから、その方がわたしに対してネガティブな評価をしているということがわかっており、非常に落ち込み、かなりの間引きずりました。
自分の性格やそれに起因する人生の行き当たりばったりさにも悩みました。
それから数年経ったいま。行き当たりばったりな人生をわたしは後悔しているでしょうか。
いいえ、まったく後悔していません。過去の任意の地点に戻れると言われても戻りたい地点がありません。
衝撃の日から時が経ったいまの、「行き当たりばったり人生」を生きるマインドについてお話します。
話すこと
「リファクタリング」「運用の自動化」「品質向上」つい後回しになっちゃいますよね。
とはいえプロダクトの成長フェーズでは、新機能の開発はもちろんシステムの安定性の向上や維持も重要です。
エンジニアだからこそ発見しやすい課題感。
何度も必要性を説明し、難しいながらも定量的効果も示したり。なかなか理解されないもどかしさ。
でも、ここで諦めたら大きな問題になってしまう。
本セッションでは、エンジニアとしてそんな難しさに何度も直面しつつ、それでもプロダクトの未来を見据え、
諦めずに一つ一つチャレンジしながら全員で開発を進めている。そんな経験を共有します。
泥臭さと向き合い悩みながらも前に進み続ける勇気、それをお届けできると嬉しいです。
対象
JavaScriptでは以前から日付の扱いが難しいと言われてきました。
JavaのDateクラスをそのまま移植したために起きた問題で、Java側はJava8(2014年リリース)でDate and Time APIが導入されて解決済みの課題です。
この、日付に対する課題を解決するために提案されたTemporal APIの実装を確認し、実際に使い物になるのか、注意点はどのようなところにあるのかを共有します。
※本プロポーザル提出段階ではJavaScriptで標準化された機能ではありません。
自分の未来を大きく左右するのは、今の自分の行動です。
では、今の未来の行動はどうやって変えていけば良いのでしょうか?
本セッションでは目標設定の方法から行動心理学をもとにした未来に繋がる行動を模索します。
セッション内ではEMとして1on1をする中でメンバーが抱えていた「目標」に対する悩みとそれに対する見解を含め話し、同じ悩みを持つ人の助けとします。
私はエンジニアとして就職する気がありませんでした。プログラミングは好きだけど、なんかきつそうな世界だから仕事にするのはいいやと。
でもひょんなきっかけからこの世界に飛び込み、これは天職かもしれないと感じるようになり、気づけば15年の月日が流れ、様々な経験をさせてもらいました。フリーランスとして働いたり、スタートアップの立ち上げに携わったり、CTO・VPoEとしてのマネジメントなども。
今でもエンジニアリングのことを考えながら働くのは毎日楽しいです。
なぜずっと楽しいのか?と考えたとき、自分が求める"意思決定の裁量"が与えられている現場が多いことに気づきました。だから納得感を持って働くことができ、それが楽しさに繋がっています。ではその裁量を得るにはどうすればよいのでしょう。
私のキャリアを通じて気づいたことを振り返りながら、明日からの仕事をもっと楽しくする技術をお伝えします!
ペアプロ・モブプロは、チーム開発におけるベストプラクティスの一つとして知られています。
しかし実際には、どこでペアプロ・モブプロを適用するかといった悩みがあったり、
やってみたが残念ながらあまり効果を感じられなかった、ということはないでしょうか。
私は数年間にわたり、いくつかのチームで「ペア・モブで全部やる」スタイルを推し、実践してきました。
本トークでは、このスタイルの実践事例、具体的な方法をお話しします。
そして、ペアプロ・モブプロによって生み出されるたくさんのコミュニケーションが、
どのようなチームの文化、働き方や考え方を形成するのか、
そしてこのスタイルの楽しさ、魅力やメリットをみなさんにお伝えしたいです。
もっとチームメンバーと一体感をもちたい、コラボレーションしたい、チームみんなで未来に向かいたい、
そんな気持ちを応援するトークを目指します 。
キャリアというものをどう考えていけばいいかわからない、という人も多いのではないのでしょうか。
私もそうでした、というかキャリアというものについて、ちゃんと考えたことはないのかもしれません。
ですが、ソフトウェアエンジニアとして15年ほど働いたことで、結果的には自分独自のキャリアになりつつあるととも思っています。
私は前職ではSREや、SREチームのマネージャーとして働いていましたが、転職してコーポレートエンジニアになりました。
一見全く関係ないどころか、プロダクトへの関わりすらなさそうに見えますが、実はそんなことはありません。
自分ならではの理由がちゃんとあっての転職ですし、自分ならではの価値が出せることを感じながら仕事をしています。
これらのキャリアの変化を通じて、自分なりに考えるひとつのキャリアの考え方、メリットや楽しさについてもお話しします。
Polyrepo構成におけるGithubのリポジトリ管理戦略について話します。
弊開発チームではPolyrepo戦略をとっておりますが、世の中の多くのツールはMonorepoに適した仕様である場合が多く色々な課題があります。
このセッションではPolyrepoにおけるインフラ管理側の視点でのセッションとなります。
話すこと:
サービス運用を続ける中で、リリース時には負債でなかったものが、サービスの成長とともに環境が変化し技術的負債となることがあります。
ユーザーに価値を提供し続けるためには、変化に応じてシステムを継続的にリアーキテクティングすることが重要です。
本発表では、あらゆるジャンルの商品を扱う「商品比較サービス」の商品データベース再設計の実例を通して、リアーキテクティングの勘所についてお話しします。
課題抽出、要件定義、技術選定・設計、開発・データ移行の各フェーズで実施した取り組みと押さえるべきポイントを共有することで、皆様がリアーキテクティングする際の参考になればと思います。
ソフトウェアアーキテクチャに絶対的な正解はなく、トレードオフを分析して自分たちの状況に最適な選択肢を選ぶ必要があります。
本発表を通して、自身のシステムのアーキテクチャを再考し、新たな未来を切り開くきっかけになれば幸いです。
ソフトウェアエンジニアとしてキャリアをスタートし、エンジニアリングマネージャーやVPoEを経て、現職では人事ポジションに転職しました。このキャリアチェンジは、私にとって未来を切り拓くための挑戦の一歩でした。
このトークでは、エンジニアとしての経験を活かし、新しい視点でエンジニア採用や組織づくりに取り組む中で、直面した課題や得られた教訓を共有します。キャリアの方向性を"People>Tech"へシフトさせることで得られたインサイトや、人事としての経験がエンジニアリングマネジメントにどのように役立つかについても触れながら、キャリアチェンジのプロセスで感じた悩みと葛藤、そして得られた成長と満足感について赤裸々にお話します。
キャリアチェンジを考えるエンジニアや、エンジニアリング組織を新たな視点から見つめ直したい方にとって、未来を切り拓くヒントとインスピレーションを持ち帰っていただければ幸いです。
最近、DevRel、Tech PR、技術広報という言葉をよく目にするようになりました。役割として専任で取り組む人が増えたり、新たにコミュニティが生まれたりと業界全体として盛り上がりを感じています。一方で、技術発信カルチャーの醸成においてTech PRの属人化を課題に感じている方も多いのではないでしょうか。
本セッションでは、属人化の緩和を目指しながらメルペイの技術発信カルチャーをアップデートするため、初めて作成したTech PR Roadmapの取り組みについてご紹介します。どのように周囲のメンバーを巻き込んでいくのか、どうやってジブンゴト化してもらうのかなど、具体的な取り組みをお伝えします。
このセッションを通して、何かしらの自社に合った取り組みや施策のヒントを得られ、参加者の所属企業の技術発信カルチャーがアップデートされることを期待しています。
2001年に創業した株式会社はてな。そのアカウント基盤は、2021年に密かにリニューアルプロジェクトが開始されていた。そして2024年、ついに「パスキー」とTOTPによる「多要素認証」に対応した。はてなの歴史あるアカウント基盤に一体何が起きていたのか!
このトークでは次のことを話します。
はてなのログインが「未来」に向けてどのように変化したのか、そして長年運用されてきたアカウント基盤をリニューアルするとはどのようなことなのか、その秘密をつまびらかにします!
企業向けにサービスを作ったことはありますか?実際に企業へ導入するには様々な障壁がありますよね。
技術的なセキュリティはもちろん、組織的なセキュリティや管理体制など幅広い対策が求められるため、ハードルが高いと感じるのではないでしょうか。
そこで本セッションでは、エンタープライズでも導入できる"本気"のお買い物メモサービスを作りながら要点を解説していきます。
個人、スタートアップで開発をしていく方にとって役立つ情報となるかもしれません。