一般的にWebサービスは機能を開発してリリース、だけでは終わりません。価値をユーザーに届け続けるための運用業務が大切になってきます。運用業務は属人化しすぎると業務の知識が個人に集中し、サービスに関われる人が減ったり、最終的には人間がサービスの一部として取り込まれてしまうことになります。こういった状態はサービスはもちろんのこと組織としても健全な状態とは言えません。
このトークでは20年近く続いているECサイト構築サービスのWebアプリケーション運用について、Customer Reliability Engineeringチームで実勢していることを紹介します。運用を属人化させないための引継ぎ、ドキュメンテーション、PHP,Rubyを中心としたアプリケーションの開発環境のメンテナンスについてお話しできればと思います。
スマートフォンアプリに課金機能を導入するとき、GoogleやAppleの提供するアプリ内課金の仕組みを利用できます。
1000コインのようなゲーム内通貨や、アップグレード用アイテム、毎月更新のサブスクリプションなど、販売できる商品は様々です。
このような課金システムでは注意したいポイントがいくつかあります。
例えば支払いをしたのにアイテムが貰えなかった、無料で貰えてしまった、ユーザーのこういった経験はアプリの印象に関わります。このような問題を起こさないために何に気を付けるべきでしょうか。
本トークではGoogleやAppleから送られる通知を活用した課金機能の実装経験に基づき、アプリ内課金の仕組み、実装の注意点、ユーザー体験のためにも意識したいポイントを紹介します。
課金に興味がある人、導入を検討している人が、課金機能への理解を深め、アプリの未来を広げられるような内容をお伝えします。
IndieWebというコミュニティがあります。自分のコンテンツを所持し管理化に置き、それが長生きすること、個人サイトをアイデンティティとしオープンな規格で相互接続することが重要視されています。そこで策定された規格はFediverse技術にも取り込まれています。
IndieWebはWebの自由さやオープンさを体現するものです。ただ、コンテンツを自由にオープンに長く残そうとする精神は減ってきています。個人サイトを持つ人は減り、失われるWebサイトも増えてきました。同時に年初にクラフトインターネットという言葉が話題になったように揺り戻しも感じます。
個人サイトに限らず、Webサイトは自由であって欲しいし、そのための技術も実は進歩しています。本トークでは、Webの精神を見つめ直し、IndieWebを支えるモダンな技術や規格に触れ、個人サイトに限らないWebサイトのあり方と未来について論じます。
ありがたいことにキャリアについて相談されることがたびたびあります。
それは下記のような理由だと思います。
・業界経験が長いこと: 1992年からなのでもう芸歴32年を超えました。時が経つのは早いですね。
・素晴らしい会社・組織の面白い時期に所属していたこと
- 1990年代: NECグループのSIer
- 2000年代: ヤフー
- 2010年代: VOYAGE GROUP / CARTA HOLDINGS
- 2020年代: LayerX、日本CTO協会
・ 複数の役割を経験していること: プログラマー、SE、ソフトウェアエンジニア、エンジニアリングマネージャ、CTO、VPoE、協会理事
技術が変化していくなかで、人生100年時代をハッピーに生き抜くためのキャリアの意思決定と軌道修正についてお話します。意思を持って人生を切り開いていくヒントを持って帰ってもらえると嬉しいです。
EMって「コーチングを使おう」って言われますよね
どれだけ役立つのでしょう?
私自身、コーチングを学んだ経験は「役に立ちそうで立たないけど役に立った」と思います
スキルだけなら大した事なくとも、他人との向き合い方・問題の発見・自分自身を信頼する方法…マインドセットは財産になりました
どんな場面で如何に助けられたか。実体験をベースに共有します
みなさんは普段の業務で数学は使っていますでしょうか?
発表者は、幾何学専攻で博士を取得したのちに、この春から不動産業界で働き始めた駆け出しエンジニアです。
初めての仕事は建物の自動生成アルゴリズムの開発でしたが、これが現在進行形で大変です。
建物生成の便利なライブラリなんてないですし、先行研究も多くはなかったですが、私には幾何アルゴリズムの研究経験がありました。
本セッションでは
・建築基準法の定式化
・建築基準法を制約とした建物の床面積の最大化
などを例に、実務の中で使っている数学、および数学研究の知識や手法についてお話ししたいと思います。
社会に出たら数学なんて使わないって聞いてたんですけど!?
このセッションでは、チーム開発経験も浅い新卒エンジニアが、新卒研修で初対面のエンジニアとのコミュニケーションで悩み苦戦した経験から学んだことについて話します。
新卒研修では、初めての技術やスクラム開発で苦戦し、チーム開発に不慣れなメンバーで雰囲気が暗くなることやメンバーと衝突することもありました。
しかし、チームで議論やとチームの決断により、「この機能だけ動くようにしよう!」という方針を打ち出し、協力が強まり、開発スピードが向上しました。これがきっかけでコミュニケーションも増加し、開発も順調に進展しました。
以下の3点について重点的に話します。
対象
エンジニアとして働いていると、いつかリーダーになりたい、またはリーダーになっているかもしれないと考える方がいるでしょう。将来リーダーになりたい、またはリーダーになったもののマネジメントに悩んでいる方に向けて、私の実体験をもとに気づきや役立つ情報をお話しします。
私は5年間エンジニアとして開発業務に従事してきましたが、今年からマイクロリーダー(3〜4人程度のリーダー)になりました。これまで気にしていなかったことや現在取り組んでいること、うまくいった取り組みや日々のメンバーとのコミュニケーション、直面している悩みについてもお話しします。
【話そうと思っていること】
・リーダーになって変わった意識
・チームがワークするために行ったこと
→ 成功 / 失敗の具体例
・個人とリーダーとしての業務の両立
・リーダーという立場になって悩んでいること
・これから取り組んでいきたいこと
私は現在49歳ですが、来る50代の10年も現役プログラマでいたいと思っています。
コンピュータやインターネットが普及し、WWWが登場する、その同時代に居合わせて30年近くこの分野で過ごしました。途中、酷い失敗をして大変な目にあったり、単に飽きてしまったり、いろいろな理由で何度もやめようとしました。経営側に回ってみたり、喫茶店を経営してみたり。ところが、プログラミングの引力は凄まじく、しばらく経つとまた戻ってきてしまいます。
平凡な、競プロ上位ランカーでもない、著名なOSSにコントリビュートしてもいない、話題のスタートアップの創業者でもない、ただ人より古くからこの業界を見てきただけの人間が、紆余曲折あってもう一度本気でプログラマとして過ごしたいと願うに至った経緯を少しだけルックバックした後、50代でやりたいこと、そのために準備していること、そして私が期待している「未来」について話します。
Mariners’ Conferenceは、2022年に設立されたはこだて未来大のLTサークルです。
活動方針として「未来大生と函館のためのオープンな技術コミュニティ」を掲げており、学内にとどまらず、地元の中高生・社会人、そして函館を超えた全国の方々のイベント参加や運営協力を募りました。
その結果、LTだけでなく、技術同人誌の出版や路面電車の貸し切りLTなど、イレギュラーなものまで様々な活動を展開することができました。
そこで本トークでは、Mariners’ Conference設立から現在までの経緯、思い出と反省点を、最初の部長として振り返ります。
立ち上げから引き継ぎまでを振り返るケーススタディとして、技術コミュニティの「未来」を考えるきっかけになればと思います。
NOT A HOTELは、使いたい分だけ購入し余った分はホテルとして貸し出せる新しい別荘を販売する事業ですが、宿泊券のNFT化や今後予定している暗号資産の発行など、積極的にブロックチェーンの技術やエコシステムの活用に取り組んでいます。
本セッションでは、ブロックチェーンが持つ価値や機能と、NOT A HOTELでの活用事例を掘り下げ、それがどのようにホテル・不動産業界に新しい価値や機能をもたらすかを解説します。
聴講者はブロックチェーンの技術がさまざまな業界にどのように影響を与えうるか、そして従来のビジネスモデルをどのように変革できるかについての洞察を得ることができます。
■扱うトピック
・ブロックチェーン技術の技術的概要とその価値
・NOT A HOTELの具体的なブロックチェーン活用事例とその成果
・ブロックチェーンの普及を妨げる課題と、乗り越えた先にある未来
このトークでは、Zero-runtimeなCSS-in-JSライブラリである、PandaCSSを活用したデザインシステムの構築について話します。
Zero-runtimeの利点として、パフォーマンスの向上、バンドルサイズの削減などが挙げられます。最近の技術的潮流であるServer-side Renderingとも絡めつつ、そのパフォーマンス上の利点について解説します。
PandaCSSはまた、テーマ構築のためのスタイルのレイヤリングやパターン化の仕組みも提供します。こうした仕組みを用いて、独自のComponent Libraryを効率的に構築するための方法について、実際のプロジェクト事例を交えながら説明します。
未来のアプリケーション構築を長く支える、モダンなフロントエンドの基盤作りを進めていきたい方に有益な内容になれば幸いです。
■概要
技術広報として、生成AIを利用して技術記事を効率的かつ効果的に執筆する方法を、具体的なプロンプトや活用事例を交えながら紹介します。AIを活用することで、エンジニアとの30分の対話で技術記事を執筆することが可能になります。1人でも1ヶ月で20記事を書くことも可能です。note株式会社における技術広報観点からの記事執筆方法を紹介します。
■参加者が得られること
・生成AIを使った技術記事の執筆方法
・Difyを使用した具体的な記事作成プロセス
・エンジニアとのコミュニケーションによる記事執筆プロセスやアイディア創出方法
・SageMaker JumpStartを利用したインタビュー写真の生成
・ChatGPT、Claude、Cohereなどの各種AIツールの比較
・AI特化子会社であるnote AI creativeのAI活用事例
もちろんこの文章はAIが作成しました
YAPC::Hakodade、めっちゃ楽しみですね!
いつになってもカンファレンス(以下CF)はたくさんの思いが集まっていてワクワクします。
そんなCFを開催するには、会場・ノベルティ・懇親会などなどなど大きなお金が動いています。
お金の多くは(多分)CFスポンサーから出ていますが、企業がスポンサーしている場合、どのように予算を確保しているか、みなさんはご存知でしょうか?
予算を考えるにあたり切っても切り離せないのが「費用対効果があるかどうか」。
CFスポンサーの費用対効果って何!?どう上層部に伝えればいいの!?
本セッションでは、技術広報などを主務とする私が、どのようにCFスポンサーの費用対効果を考えているのか、予算を確保しているのかをお伝えします。
CFスポンサーは眼の前じゃない、未来のための投資なのです!
さぁみなさんも叫びましょう。
「予算くださーーーーーーーーーい!」
10年代初頭より「プログラマが知るべき97のこと」をはじめとした"97"をキーワードとする名著が出版されてきました。
https://togetter.com/li/140804 にまとめが残っている通り #97bocchi を冠して、2011年頃に「IT勉強会」の人たちが「ぼっちが懇親会でするべき97のこと」という大喜利を当時のTwitterで繰り広げていました。
それから10数年で令和に入り、エンジニアたちもその取り巻く環境も変化したものの、未だ交流の場における"ぼっち"不安は人々の間にあり続けています。
手段としては「登壇すればぼっち回避」などが知られるようになりましたが、確実とは言い難いです。
このセッションでは、当時の大喜利参加者として、また参加・登壇・運営・主催・スポンサーなどのロールを持ってきた経験から、得るものを最大化するためのカンファレンス参加戦略をお話します。
リアルタイム通信。そう聞いてあなたが思い浮かべる技術はなんでしょうか?
WebSocket?WebRTC?SSE?
この質問であまり名前が上がらないWebTransport。この技術はHTTP/3およびQUICをベースとした次世代のリアルタイム通信プロトコルです。比較的新しい技術であるため、周辺ライブラリや導入事例もまだ多くはありません。しかし、低遅延かつ高効率なデータ転送を可能とするこの技術は、ライブストリーミングなどのリアルタイムアプリケーションにおいて大きな可能性を秘めています。本トークでは、WebTransportの基本的な仕組みと特徴を紹介し、簡単なデモを通じて従来の技術と違いを体験してもらいます。また、私が現在作っているWebTransportを簡単に使うためのライブラリについても紹介します。
証明して見せましょう!WebTransportはもはや未来の技術ではないということを
近年、マイクロサービスアーキテクチャの採用が進む中で、BFF(Backend for Frontend)の開発が求められる場面が増加しています。しかし、多数のチームが一つのBFFを開発する体制になることで、保守が難しくなり責任の所在が曖昧になるという課題があります。
メルペイでは、このような課題に対処するためBFFのリアーキテクチャを進めてきました。各APIを担当チームごとに分割し、新しいBFFをそれに対応させることで、各チームの責任を明確化しています。また、BFFの役割はシンプルで定型作業が多いため、自動化の恩恵を受けやすいと言えます。そこで、protoファイルにオプションを記述することでBFFを自動生成する新しい仕組み(自社製のOSS)を導入しました。
本発表では、巨大なBFFのリアーキテクチャにおけるProtocol Buffersを用いた新たな開発手法についてお話しします!
ローカルLLMが個人の端末上で動作する革新的なAI技術として注目を集めており、一部では非公開の最高性能モデルに匹敵するとも言われています。
リソースが限られた企業にとっては、将来的により低コストでLLMをプロダクト導入できる可能性が広がっています。今後数ヶ月から1年程度で、ローカルLLMの性能がさらに向上し、より実用的になると予想されています。 AIが日常生活やビジネスにさらに深く浸透し、狩野モデルでいうところの当たり前品質になる未来はかなり近くまで来ているのかもしれません。
一方でローカルLLMに関する情報は、往々にしてAIの専門家向けの高度な内容か、一般向けの簡略化された内容のいずれかに偏りがちです。 本LTでは、これらの中間に位置する幅広いエンジニア層を対象に、ローカルLLMの現在の状況とこの技術がどのようにして実現されているかについて話します。
1994年にプログラミング書籍(当時はそういう呼び方もされてました)の編集者となって今年で30年になりますが、実のところ私自身はプログラミングするわけでもなく、Webエンジニアリングの現場を横目で見ていたことしかありません。自分でコードを書いている編集者や、エンジニアを兼任しているライターにはいつも敵わないなと感じています。
とはいえ、いわば素人であるならば素人なりに、技術記事を企画し、編集し、制作するコツをいくつかつかんできました。自分が理解できるわけでもなく、ましてや使ったことなどあるはずがないさまざまな技術や手法について、編集者なりにどのようにアプローチしているのか、その一つの事例をご紹介できればと思います。
近年、学生の間で「学生ハッカソン」が人気を博し、多数開催されています。エナジードリンクを片手に連日連夜の作業や、終了後すぐに眠りにつく姿は、学生ハッカソン特有の光景です。
現在、大学院修士2年の私は、20以上の学生ハッカソンに参加してきました。その中で、年々、学生にとってハッカソンが熱いイベントになっていると実感しています。
今回の登壇では、ハッカソンを趣味とする私が、学生目線から「ハッカソン」と「学生ハッカソン」の違い、Perlの使用状況、現在と未来、その魅力をお話しします。
本トークを通じ、
学生ハッカソンの驚きの実態
今どきの学生が夢中になっているホットな技術トレンド
「もはやハッカソンじゃない」未来の学生ハッカソン予想
「こうすれば学生ウケ間違いなし!」の裏技
をお届けします。
学生の熱量と創造性を、社内の活性化にどう活かせるか、一緒に考えましょう!