C 言語で書かれている PHP 処理系の内部にはクラスを表現するもの、オブジェクトを表現するもの、配列を表現するもの、値を表現するもの、実行中のコールフレームを保存するものなど、様々な構造体が存在しています。これらがどのような構造をしているか、各フィールドがどのような意味を持ちどのような使われ方をするか、とりとめなく漫然と書き出してみます
世の中に入門書や入門者向けの記事は溢れています。
上級者向けの書籍や記事も増えています。
入門書を終えた後、次のステップに進むために何を学ぼうか悩んでいるビギナーの方は多いのでは無いでしょうか?
PHPを使って業務で開発を行っていくうえで、次のステップとして学ぶと良いことを具体的なケーススタディやコード例を交えてお伝えしていきます。
PHPerKaigiでは上級者向けの面白いトークや記事が沢山ありますが、技術コミュニティとして裾野を広げるためには、初中級者向けのコンテンツも有用と考えます。
これらの方々へ有益な情報をなることを期待します。
◆対象者
・入門書をやり終えた程度のPHP初心者
・簡単なWEBアプリケーションが作れるようになったPHP初中級者
◆書くこと
・バグを生み出しづらい書き方
・チーム開発において読みやすい書き方
・コメントの入れ方
・セキュリティを意識した書き方
・コーディング規約
・エラーメッセージの見方
PHPStan使っていますか? PHPのコードを分析すれば、たちどころに型がつく、イカしたツールです。
現代のPHPStanはPHPコード上でうまくやればかなりの部分が型がつくのですが、とても残念なことにそれだけで完全な開発体験になるようなものでもありません。
本稿では融通のきかないPHPStanを拡張してうまく手なずけれやれるようになるための初歩をまとめます。
ハッシュテーブルは、文字列のキーから高速で値を取り出すことができる強力なデータ構造です。私たちの身近なPHPの配列が良い例です。そして、チェイン法はハッシュテーブル実装時に生じるハッシュの衝突という問題を解決するための実装方法です。
これらの技術はPHPの配列の内部実装でも利用されており、PHPerにとって必須の知識であると言っても過言ではありません!
今回は、ハッシュテーブルとチェイン法についてより理解を深めるために、PHPのSplFixedArray(C言語の配列と似たような挙動をもつ)を使ってその実装を行います。
近年、さまざまな動的言語に型をつけ、静的解析する試みが盛んに行われています。
このセッションではその考えの言及となった漸進的型付けのアイディアの紹介から、各言語の型付けに対する動向まで紹介します。
BEAR.Sundayの最初のアルファリリースから2024年で10年になります。これを記念して、他のフレームワークにはないBEAR.Sundayのユニークな特徴をポスターで紹介します。
過去、私は社内の勉強会を主催してきましたが、2023年には他社の方と何度か勉強会を開催する機会を作り実行してきました。
これらはまるで「ミニカンファレンス」のような形をとり、非常に有意義なものでした。
その経験から得た知見を共有し、これまでの成功と失敗から学んだことを皆さんとシェアしたいと思います。
PHPer同士の合同勉強会がもっとカジュアルに行われることを願って!
書くこと
EmacsやPhpStormのようなテキストエディタは常に最新のPHPをストレスなく書けるように機能を提供し続けています。
直近追加されたmatch式やenum構文なども問題なくハイライトしてくれるのは誰かが対応してくれているからです。
この記事では、そもそもテキストエディタはどのように構文を解釈してハイライトしてくれているのか、tree-sitterなどの最近のテキストエディタ事情も踏まえて解説していきます。
サーバーレスは少しずつ浸透していっています。
そんな中でサーバーレスにおいて、決まったパターンがあることも共有知となってきました。
しかしPHPサーバーレスにおけるサーバーレスパターンとはどのようなものがあるのでしょうか。
今回はAWSにおけるPHPサーバーレスパターンの適用についてお話します。
この話を聞くことで、あなたがPHPを利用したサーバーレスラーになる為の「熱」になれれば幸いです。
・想定する聴講者
- サーバーレスに興味のあるPHPer
- AWSを利用しているクラウド系エンジニア
・お話する内容
- AWS Lambda x PHPを中心にしたサーバーレスパターン
- AWS Lambda x PHPにおけるインフラ構成
そして あなたをサーバーレスの世界に引き込む「熱」
みんな大好きComposer、いつも色んなパッケージを持ってきてくれますよね。
「言われたものを持ってきてくれる」ということは、
「そのパッケージがあるか」「今の環境等に対応しているか」「どのバージョンが良いか」「新しく取得する必要があるか」「どこにあるか」「どこに配置するか」を解決している事を意味します。
これらの情報は、
を再帰的に読み解いていくことで、整合性の取れた情報を組み立てています。
仕組みを知ることで、少し便利に感じたり、トラブルシュート力が上がるかも知れませんね!
ということで、composer install
の実行時の動作を例にして、
「どこからどんな情報を取得しているか」「どういう順番で処理を進めているか」の概要を説明します。
具体的なロジックは実際にソースコードを読んでもらうことにして、
本記事では登場人物と役割(持っている情報の範囲)、シーケンスに触れていきます。
PHPの基礎的なコーディングは出来る、まだまだ「独り立ち」への道は半ば、最近「良いコード」に興味を持ってきた!
そんなphperが対象です。
さて、「リファクタリング」というものがあります。
すでに書いてあるコードを、「振る舞いを変更せずに書き換える」活動だと説明されます。
「経験を積むほどに、コードを書くのは上手くなる」という命題は真だと思いますが、
「1発で綺麗に書けるようになる」とはならないのです。
それどころか、「書き直す」のが当たり前になっていきます。
もっと言えば、「リファクタリングを欠かせず実施できる!」というのは、中級者としての要件と言えるかもしれません。
ただし、最初は怖いかも知れませんよね。
「いつ・どんなコードに対してやれば良いのか分からない」「やり方がわからない」というのが、
怖さを増やしているのではないかと考えています。
そんな問題に対抗するべく、この記事では、「初めてのリファクタリング」をテーマに、
最初の1歩を踏み出すための武器を提供します。
一緒に「めちゃ長ぇメソッド」を飼い慣らしていきましょう!
PHPには、複数のエラーがあります。
「復旧不能な致命的なエラー」「復旧可能な致命的なエラー」「継続的なエラー」が主役です。
「例外」もいますね。
発生のタイミングで、PHPの起動時やコンパイル時だったり実行時だったり…と複数のパターンがあります。
そして、それをハンドリングするための機構、エラーハンドラーがあります。
更に、エラー制御演算子 @
があります。
こう書いてみると、割と色々なものが入り組んでいるんだな〜と思いませんか?
とはいえ、PHPの経験をある程度積んだアプリケーション開発者であれば、身体で覚えているようにも思います。
しかし、PHPにとって「エラー」って何なのでしょう?
エラーが起きた時に、何が起きて、どういう処理をしているのでしょうか?
@
を付けたら「エラーが出なくなる」、なぜ? 制御の対象はどこまでなのか、どういう挙動の変化があるのか?
PHPの気持ちになって考えてみたいな、と思いませんか・・・・?
そこで、php-srcの読解やPHPコミュニティで公開されている各種ツールの利用により、
「エラーって何だろう」を自分の目で見ていこうと思いました。
本記事は、その調査結果です。
@
の仕事このポスターセッションでは、若手エンジニアの技術的な興味や目指すキャリアに関する調査結果などについてポスターを通じて発表いたします。
私と他数名の若手エンジニアで、若手ふんわり勉強部というLT(ライトニングトーク)形式の勉強会の運営を行っています。この勉強会の参加者全員が若手エンジニアであり、もちろんLT発表者も若手エンジニアです。
参加者層も幅広く、フロントエンドエンジニアからネイティブアプリエンジニア、SREなど、様々なエンジニアの方々が集まります。そしてLTの内容もさまざまです。
このポスターセッションでは、勉強会参加者の若手エンジニアに「目指しているエンジニア像」や「さらに学びたい技術領域」などについてアンケートを行った結果をポスターを通じて発表いたします。更に、勉強会の様子や一部LTの内容もご紹介します。
会場では、皆さんが若手エンジニアだった頃の思いと、現在の若手エンジニアたちの思いの違いや共通点を語り合いたいです!
オンラインカウンセリングサービス「エキサイトお悩み相談室」は、
2023年11月に定期的にご利用いただいているお客様に向けてよりお得にご利用いただけるよう、コインの定期購入機能をリリースしました。
毎月決まった金額で自動で購入され、二回目以降金額に応じた特典コインが付与される機能です。
購入方法はサービスの特性によって様々存在します。
ECサイトではクレジットカードによる都度購入、動画配信サイトではサブスクリプションなど、多岐にわたる選択肢が存在します。
これらの多様な購入形態を体系的に整理しつつ、コインの定期購入機能の開発事例を紹介いたします。
お客様にスムーズにサービスをご利用いただけるよう、我々がどのように購入方法を進化させてきたのかをお伝えいたします。
Outline
・よくあるサービスの購入形態のおさらい
・当サービスの概要と、用意されている購入方法の説明
・11月にリリースしたコインの定期購入機能の開発談の共有
- 定期購入フロー
- 既存仕様とのすり合わせ方法
・学びの共有
・まとめ
Target Audience
・サービスの購入形態について興味のある方
・オンラインカウンセリングサービスについて興味のある方
Web ApplicationをPHPで記述するときに, 多くの場合, 文字列の正規表現を扱うコードは必要です. また, 正規表現を使ったコードは重要な部分を担うことが多いです. 例えば, uriのroutingをする時に正規表現を使うことがあります. また, ユーザー名やIDに使うできる文字を制御するのに用いることもよくあるケースです.
しかしながら, 同時に私たちプログラマを最も悩ませる問題の一つでもあります. urlやemaliのValidationに苦労された経験を持つ方は多いのではないでしょうか?
その理由としてよく「記述した正規表現パターンの理解のミスが起こりやすいこと」や「正規表現パターンを記述したコードが長くなってしまうこと」が挙げられます.
本セッションでは難解な正規表現を扱うコードを理解しやすくする方法を紹介します. 正規表現が大好きなみなさんもちょっと苦手意識のある方も是非お越しください!
正規表現を使ったコードを書いたことがある方
正規表現の実用に興味のある方
正規表現を扱うコードを理解しやすくする手法
正規表現の使い方などの初歩的な話
正規表現の成り立ち
今までサマータイムとタイムゾーンについて雰囲気でやってきていませんか?僕は少なくとも雰囲気でやってきました。
実際そんなに困ることねーし・・・!とそう思っていたそのとき!困る時がやってきます・・・。(震え声)
RFCなどを追いつつ、PHPの実装をどうするのか?といったところまでふかぼっていきます!
複数のプロダクトやサービス事業を展開している企業で一度は言われる「共通基盤を作りたい」。
近年、エンジニア側も「よし、共通基盤だ!マイクロサービスを作ろう」と安易に呼応してしまうことがでてきました。このように始まったマイクロサービス開発では、往々にして失敗したマイクロサービスが負債として残り、エンジニアチームは「マイクロサービスはダメだ」という感想を持ってしまいがちです。
「共通基盤だ!」と言い出したとき、本当にマイクロサービスが必要だったのでしょうか?
前職で数年にわたってマイクロサービスを開発・運用し、PHPerKaigiでマイクロサービスを布教したこともある私ですが、現職では「共通基盤だ!」にNOを突きつけています。
共通基盤というマイクロサービスがほしくなる動機を解きほぐし、マイクロサービス採否ジャッジの基準、ニーズをマイクロサービス以外の方法で満たす方法についてもお話しします。
本セッションでは、高負荷下でのPHP WEBアプリケーションのパフォーマンスを支えるために、nginx+ngx_mrubyプロキシとGo言語で構築した仮想待合室サーバをどのように統合し、活用しているかを具体的に解説します。
トラフィックのピークをクールに処理し、ユーザーエクスペリエンスを最大限に高めるためのチューニングの詳細、通知、ダッシュボードを用いた運用プロセスを含めて紹介します。
実際に運用している環境から得られた貴重なデータを基に、PHP開発者が同様の問題に直面した際に役立つ実践的なソリューションを提供します。このセッションは、高トラフィック時の対応策を模索するPHP開発者やアーキテクトにとって、必見の内容を含んでおり、技術的な深堀りとともに、ビジネスの継続性と成長を支えるインフラとしてのPHPアプリケーションの強化方法を提案します。
皆さん、コア吐いてますか?
コアダンプファイルは実行中のプログラムのある時点でのメモリ内容を、丸っとファイルへ吐き出したものです。Linux や Unix 系 OS では、プログラムがクラッシュした際など、設定によってその原因究明のためのコアダンプファイルを吐き出させることができます。
我々 PHPer にはコアダンプファイルは馴染みの薄いものです。PHP スクリプトの実行でコアが吐かれるのは、ふつう処理系や C 言語拡張部分の不具合を踏んだ場合です。PHP は仕事で使われることの多いビジネスマンの言語で、仕事でそのような不具合を踏みやすい環境を常用することは珍しいでしょう。
しかしこのコアダンプ、プログラムのクラッシュ時以外でも取れば取れるもので、気合で読めばけっこう楽しいものでもあります。みなさんもこのトークを聞いて、毎日じゃんじゃんコアを吐いていきましょう!