技術コミュニティへの参加は、エンジニアにとって学びや刺激を得る貴重な機会です。
しかし、様々な制約がある中で「どこまで集中して参加できるか分からない」という不安から、足が遠のいてしまうこともあるのではないでしょうか。
先日子連れでPHPカンファレンスJapanに参加した体験では、参加者・スタッフの皆さんの温かい配慮に支えられ「全力で参加できなくても、コミュニティとの小さな繋がりがエンジニアのモチベーションを支えてくれる」ことを実感しました。
あまりセッションを聴けなくてもブースでの何気ない会話から仕事のヒントが得られたり、同世代・若い世代のエンジニアのアウトプットに刺激を受けたりと、予想以上の収穫がありました。
実際の参加体験から得た気づきや感謝、そして参加後の変化までをお話する予定です。
同じように「全力のコミュニティ参加」を迷っている方の背中を押すきっかけになれば幸いです。
カンファレンスに行き始めた頃、「カンファレンスの歩き方」に迷っている自分がいました。
セッションを通じて学ぶことが多く、満足はしていたものの、どこか聞いて終わりで完結してしまっている感覚がありました。
そんな中で、あるカンファレンスの懇親会に参加したことをきっかけに、一気に世界が広がりました。
登壇者からセッションでは語られなかった裏話を聞いたり、遠い存在に感じていた人たちと気軽に話ができたり、自分の悩みを相談できたり、参加することで得られるリターンの質が大きく変わったのを感じました。
このセッションでは、自分の中でカンファレンスの価値が「学ぶ場」から「つながる場」へと広がっていった体験をもとに、ちょっとした行動で変わる景色についてお話しします。
初参加の方や、踏み込みきれていない感覚を持っている方に届いてほしいなと思っています。
オブザーバビリティという言葉もよく聞くようになり、常にサービスの状態をモニタリングすることが運用において重要になってきていると思います。
モニタリングするためにダッシュボードを作って見るようにすると思いますが、あなたのチームのダッシュボード、いつの間にか"見る人しか見ない"飾り物になっていませんか?
本トークでは、その形骸化したダッシュボードから脱却するため、ダッシュボードをTerraformでテンプレート化し、コードとして管理する取り組みを実施しています。
コード管理することで、新規開発した機能や画面のダッシュボードも即座に出力することができ、一定水準のダッシュボードを開発・運用チームに配布することができます。
複数の開発チーム間で同じ構成のダッシュボードを利用することでダッシュボードを「開発組織の共通言語」へと進化させ、みんなが頼るダッシュボードにするための取り組みを紹介します。
世界で最も利用されているCMSであるWordPressをご存知でしょうか。
WordPressは、PHPを使用して構築されたコンテンツ管理システム(CMS)です。そして、おそらく殆どの企業が独自にカスタマイズし、プラグインを導入して利用していると思います。
近年、コーディングエージェントという技術が進歩しており、プロンプトに指示をしてコードを開発してもらうことが多くなっています。
果たしてカスタマイズされたWordPressの環境で実用可能なのでしょうか?
本トークの内容
このトークでは、実際にカスタマイズされたWordPressに対して以下の点を具体的に説明いたします:
実践的な事例を通じて、WordPressとコーディングエージェントの現実的な活用方法をお伝えします。
PHP は2015年以来、毎年11〜12月頃にバージョンアップが行われており、11月20日には待望の PHP 8.5 がリリース予定です。
かつてはゆるふわ言語の代表格として知られた PHP ですが、7.0 以降は型周りの表現力が大幅に強化された他、Readonly Property/Class の導入など、堅牢で読みやすく、壊れにくいコードを書くための強化が行われてきました。
そして PHP 8.5 では Haskell や Elixir など「関数型言語」にあるような「パイプ演算子」が導入されます。PHP にパイプ演算子……隔世の感がありますね。
本トークでは PHP 8.5 で導入される新機能の内、個人的に注目しているパイプ演算子と NoDiscard アトリビュートを中心に、どのようなメリットをもたらすのかを具体的なコードと用例を用いて解説します。
テストコード、書いていますか?
今日において、自動ユニットテストを整備することが開発生産性の向上に寄与することはもはや疑う余地がありません。また AI の活用により、テストコードを書くコストは従来に比べて大幅に減っています。
しかし「テストコードの書き方や導入方法がわからない」「テストコードがあるだけで満足してしまい十分にその効果を発揮されていない」「テストコードが負債化し開発の足枷になっている」などの課題に直面している方も多いのではないでしょうか。
AI がコードを書く時代になっても……いや、むしろ AI がコードを書く時代だからこそ「価値のある」ユニットテストについて一緒に考えてみませんか?
弊社で運用しているサービスの一機能である検索機能は、数百万件以上のデータを対象に、ユーザから毎分3,000件以上もの検索リクエストが送られています。
検索機能のミドルウェアにはAWS OpenSearch Serviceを利用していますが、現行バージョンがEOLになる見込みがあり移行が避けられない状況でした。
移行にはアプリケーション側の修正も必要で、移行中にダウンタイムが発生するとサービス提供に影響が生じ、インシデントに繋がる可能性もあります。
本発表では、運用中のサービスを止めず・壊さず、段階的リリースやコードの移植を通じて実現したゼロダウンタイム移行の手法、移行を通じて浮上した移行しにくい設計、今後の設計改善についてお話します。
ミドルウェアのバージョンアップを実施・検討している方
ゼロダウンタイムでのリリース手法に興味がある方
既存設計の改善に興味がある方
「このレガシーコードから、いつか抜け出したい」──そう願いながらも、触れれば壊れる恐怖と日々のタスクに追われ、巨大な技術的負債を前に動けずにいませんか?
本トークは、そんな絶望的な状況から抜け出すための、現実的かつ具体的な「脱出計画」を提案します。
鍵は、一度きりの大規模リファクタではなく、チームで実践する持続可能な「1日1改善」です。
新機能には必ずテストを書き未来のバグを防ぐ。バグ修正の際は「来た時よりも綺麗に」を合言葉に少しだけ改善する。静的解析をCIに組み込み品質の門番とする。未来の調査を楽にするログを戦略的に仕込む。
この小さな一歩の積み重ねが、やがてチームを、あなたを負債のスパイラルから解放します。
明日から始める「脱出計画」で、もうコードに怯えず、楽しく開発していきましょう!
国内外であまり知られていないAstroのContainer API。主にコンポーネントテストのために使われますが、実はバックエンドフレームワークとの組み合わせも可能にするAPIです。
本トークでは、Astro Container APIの紹介、バックエンドフレームワーク組み込みのための使い方、APIを使うときの落とし穴について語りたいと思います。HonoやLaravelなどを利用し、実例を紹介しながら発表します。
「Astroを使ってるけどバックエンドを追加したい!」 「既存のバックエンド知識を活かしながらモダンなUI開発をしたい!」 という方に向けたトークです。
AIの進化によりコーディングエージェントの利用が一般的になってきました。
様々なツールを使い分けて利用している方も多いのではないでしょうか。
ところがいざ使ってみると
本セッションではLaravelプロダクト開発におけるこれらの課題を解決するため
AIの活用で高めるべき事柄に焦点を当てます。
効率と品質を両立させ、高いアウトカムを実現するための具体的な整備・実践・意識すべき点を
プロダクト開発チームの実例とLaravel特有の取り組みを交えながら解説します。
どのようなビジネス、プロダクトであろうと運用していくのに必要なのが管理画面
ただ、管理画面を作っているとこういう課題に出会ったことはないですか?
これらを1つ1つ向き合って解決し、プロダクトとビジネスの成長をさせるための管理画面の作り方を話します
話すこと
話さないこと
Laravelでの開発経験を活かしつつ、TypeScriptの型安全性やAIとの親和性、そしてバックエンドとフロントエンドを一つの言語で統一できるメリットに注目し、「AdonisJS」を紹介します。
AdonisJSはリリースから10年を迎える歴史あるフレームワークでありながら、まだまだ日本では知名度が高くありません。
Laravelユーザーにも馴染みやすいMVC構造や公式エコシステムを備え、デモを交えつつTypeScriptによる型安全な一貫開発体験やAI活用の可能性、実案件で採用した際の利点や課題もお伝えします。
TypeScript時代の新たな選択肢としてAdonisJSの魅力を15分でご紹介します。