「アクセシビリティ、大事なのはわかってる。だけど、どうしても後回しになってしまう」──そんな経験、ありませんか?
私たちのチームもそうでした。初期リリースでは対応できておらず、今も完璧ではありません。
このセッションでは、アクセシビリティ改善の実体験をもとに、今からでも始められることを中心にお話しします。
・今さら対応するのって大変じゃない?
・チーム全体でどうやって意識づける?
・アクセシビリティ改善って正直どこまでやればいいの?
そんな悩みに寄り添いながら、100点を目指さなくても、0点を1点にする方法を一緒に考えます。
“やれてない”を責めるのではなく、“今からやっていける”ことを持ち帰ってもらえる時間にしたいと思っています。
昨今のAIは信じられない速度で進化しており、与えられたトークンをもとに考える能力やスピードは私たちを圧倒していますが、私たちの生活そのものを変えるほどの新たな知識を与えるには、その手法やセキュリティなど多くの問題が存在します。
その答えのひとつとして、モバイル端末という閉じられた環境で動くAIがあると思います。
最近はGemma 3nなどモバイル端末上で動かすことを想定したLLMもでてきており、それらを利用することでよりセキュアかつローコストにAIを利用することができるようになりますが、果たして現状どこまで実用的なのでしょうか?
このセッションでは、実際にLLMをアプリに導入して動かす方法や、モデルに備わったRAGやFunction Callingなどの機能の実装に挑戦し、その実用性に迫ります。
モバイルデバイスでAIを動かしたい方
アプリはコード改竄やリバースエンジニアリングによる脅威に常に晒されています。
デバイスのルート化や不正ツールの利用によってサービス内での不正利用も考えられます。
今回は"デバイスから取得可能な物理データをもとにポイントを獲得できるような機能"を題材にして、
不正対策やセキュリティ向上を考えます。
本セッションでは不正のユースケースに対して取れるアプローチをご紹介します。
Flutterはモバイルアプリ開発の強力なツールとして確立されていますが、Flutter Webの可能性はまだ十分に認識されていないかもしれません。本セッションでは、Flutter Webの最新の進捗と、特にSEO(検索エンジン最適化)フレンドリーなプログレッシブウェブアプリ(PWA)を構築するための具体的な戦略に焦点を当てます。レンダリングモードの選択(HTML vs Canvas Kit)、ルーティングとURL管理、メタデータの設定、Service Workerの活用など、Flutter Webで高性能かつSEOに強いPWAを開発するための実践的なテクニックを解説します。マルチプラットフォーム戦略におけるFlutter Webの真価を探ります。
Flutter開発者、Web開発者、プロダクトオーナー
アプリリリース後、ユーザーから「アプリが重い」との問い合わせが多数寄せられた経験はありませんか?本セッションでは、実際のプロダクションアプリでパフォーマンス問題に直面した際の調査から改善までの実践的なアプローチを共有します。
Flutter DevToolsを活用したパフォーマンス分析により、不要なリビルド、再描画、UIJankなどの問題を特定し、それらを改善した実体験をもとに、以下の内容をお話しします:
E2Eテストには「カバレッジ向上が大変」、「メンテナンスコストが高い」といった課題があります。AIによるモバイルアプリの自動操作でこれらの課題を解決します。AIがアプリを自動操作することで、E2Eテストの作成においてGUIをコンテキストとして扱うことができるようになります。これによりE2Eテスト作成の精度と効率を向上させます。
また、AIによるモバイルアプリの自動操作はMobile MCPによって実現されます。しかしFlutterのレンダリング方式が原因でそのままでは利用できません。そこでDart VM Service extensionを利用してMCPを拡張し、Flutterアプリに対応させた方法についてもお話します。
E2Eテストの拡充を課題としている方
AI x アプリのエンジニアリングに興味がある方
私たちは日常的にLinterやコードフォーマッター、freezedやjson_serializableといったコード生成ライブラリの恩恵を受けています。これらの強力なツールは、私たちのコードの品質を保ち、開発効率を飛躍的に向上させてくれます。
では、これらのツールはどのようにして私たちの書いたコードを理解し、解析・変換しているのでしょうか? その答えを探る中で重要になるのが AST (抽象構文木) です。
本セッションでは、Dartの公式に提供されているanalyzer
パッケージを使用し、Dartコードがどのように木構造に変換されるのかを解説します。さらに、そのASTを活用して、実際にカスタムLinterやコードジェネレーターがどのように作られているのか、その仕組みと具体的なアプローチをデモを交えながら紹介します。
Flutter製の銀行アプリにFIDOパスキー認証を導入した事例をもとに、クロスプラットフォームでの実装課題と解決策を解説します。ドキュメントにない仕様差や想定外の不具合、検証時の落とし穴など、現場のリアルな学びをお届けします。
Flutterで認証やネイティブ連携を扱いに興味ある方、初級〜上級開発者
本セッションでは、Flutterアプリにオフラインで動作する全文検索(Full Text Search)機能を組み込むために開発したパッケージと、その中で活用した flutter_rust_bridge の実装事例を紹介します。 学習コストが高いとされる flutter_rust_bridge をFlutter開発者がどのように扱えるのかを、具体的なコード例とともにわかりやすく解説します。 さらに、CJK(中日韓文字)への対応や、マルチプラットフォーム対応した話についても共有します。
2025/6/9、Appleは新たなデザイン言語であるLiquid Glassを発表しました。
そしてコミュニティから挙がった声は……
「Flutterはこのムーブメントについていけない、終わりだ!」「Flutter is dead.」 ……
なるほど、確かにFlutterは構造上、Liquid Glassを取り込むことは難しいです。
では、Flutterは本当に死を迎えたのでしょうか?
自分はそうは思いません。
むしろ、Flutterの真価はプラットフォーム固有の事情に左右されないことにあると考えています。
このトークでは、Flutterの立ち位置や採用する価値を整理したうえで、どのようなプロジェクトにFlutterが最適なのか?というお話をします。
Flutterに「こんな機能があったら便利なのに」と思ったことはありませんか? 不具合がFlutterのバグによるものであることが判明し、「Flutter SDKのバグが直れば解消できるのですが」と共有したことはありませんか?
Flutterはオープンソースプロジェクトであり、誰でも貢献できます。あなたのアイデアや不満は、あなたの貢献のきっかけになるかもしれません。
本セッションは「なぜFlutterの開発に"あなた"がなぜ関わるべきなのか」をテーマに、Flutterのコントリビューションの魅力と方法についてお話しします。また、話者がFlutterの開発に関わることで得た知識や経験をもとに、コントリビューションの様々な価値を紹介します。
Flutter開発では、アプリケーションの実行や配布のたびにビルドが発生します。
通常、ビルドキャッシュは意識せずとも自動で働きますが、その仕組みを理解することで開発効率をさらに高められます。
本セッションでは、Flutter SDKの内部実装に触れながら、ビルドキャッシュの構造と動作を詳しく解説します。
また、キャッシュが有効・無効になる条件を理解し、 flutter test
実行時の不要な再ビルドを回避することで、テスト実行を高速化できる実践的なアプローチも紹介します。
build/
ディレクトリや .dill
ファイルなど、ビルド成果物の正体を知りたい方iOS26の発表直後、FlutterのHot reloadが実機では動作しない問題が発生し、アプリ開発者は窮地に立たされまさした。
この問題は現代のOSのセキュリティ制約とJITコンパイラが深く関わっています。この課題にどう向き合い、どう解決していったのかを時系列で振り返りましょう。この解決の過程を振り返ることで、フレームワークへの理解が更に進み、FlutterのコアであるHot reload技術についてより深い知見を得ることができます。
フレームワークやVMのアップデートが、どうやって自分たちの開発体験やアプリの品質に直結するのかを追体験しましょう。
Widget の「移動」をアニメーションする animated_to というパッケージを開発して公開しました。これを使うと from/to を計算することなく自由に Widget を動かせます。
そんな animated_to は RenderObject をカスタマイズすることで実現しています。from/to の計算、描画位置の更新、これらはいずれも RenderObject の仕事であり、そこに Widget のリビルドは発生しません。リビルドが必要ないのでアニメーションも滑らかです。
このセッションでは、animated_to の実装を例に RenderObject の仕組みとカスタマイズ方法について説明します。
Flutter 3.10から標準になった描画エンジンImpellerは、それまでの標準であったSkiaと比較すると、描画処理の最適化、シェーダーの事前コンパイルにより、特にMetal(iOS,macOS)での動作が大幅に安定しました。
しかし、Impellerの恩恵はそれだけではありません。
描画までの中間コードが削減されたことで、3D描画を実現するFlutter GPUや、高性能化したdart:uiのシェーダー機能など、Flutterの新たな可能性を開く基盤となっています。
本セッションでは、ImpellerとSkiaの描画の仕組みを比較解説し、Impellerが実現した新機能の技術的背景を深掘りします。
Flutterの描画の仕組みを理解したい方
描画エンジンレベルでのパフォーマンス改善を試みたい方
シェーダーによる視覚表現や3D描画に興味のある方