さくらインターネットの「さくらのクラウド」は2023年度にデジタル庁が募集したガバメントクラウドに、2025年度末までに全ての技術要件を満たすことを前提に認定されました。
2024年6月現在、デジタル庁の技術要件を満たすため、パブリッククラウドとしての機能強化とサービスの開発に取り組んでいます。
数多くの技術要件を満たすには、開発力の大幅な強化のためのエンジニアリング組織の拡大、また一人ひとりのメンバーの変化と成長が必要となっています。
そのために、私たちは学び、一丸となるための取り組みを行い、組織体制の改善を進めてきました。
本発表の主な内容
大きなチャレンジをする開発組織についての一つの事例として、また議論のきっかけになれば幸いです。
カンファレンスでは、「これをやらずにはいられない」という情熱を燃やし、昼夜問わず邁進する人々との出会いがあります。自分も変わりたい、なにかを成し遂げたい。でも、何かって?
やりたいことがあるわけではないけれども、ずっと今のままではいけないという焦燥感があるーー。自分もかつてはそうでした。リーマンショックによる早期退職という後ろ向きな理由での転職を経て、目の前にある仕事をこなしていく日々。
けれども目の前の仕事と向き合い、やりきり、そのことで自信を得る繰り返しの中で、私のキャリアは変わっていきました。いつのまにか自らコミュニティに飛び込んだり、ワクワクする目標をつくろう!と呼びかけるようになったり、開発組織のアジャイル導入推進を牽引したり・・・。
そんな、検査と適応を繰り返しながら変化してきた私のキャリア戦略が、かつての私と同じようなキャリア迷子の方が一歩ふみだすきっかけになれば幸いです。
「エンジニアリング」という言葉を聞いて、何を思い浮かべますか?
ソフトウェアエンジニアの方々は「コードを書くことだ」という考えの方が多いかと思います。
最近私が副業を始めたのは、HDMIケーブルの正しい繋ぎ方を誰も知らないほどアナログ中心な、小さな印刷会社。NASのデータ整理アドバイザーとして雇われた私の業務はもっぱら社長・支店長との会議で、PCに向かう時間はほぼありません。
PCを使っていないけれど、エンジニアとして働いている。普段ほぼ出会うことの無いこの状況が、私に気づきを与えてくれました。
本セッションでは、私が現在持っている「エンジニアリングは、手段でなく目的によって定義されるものである」という考えを、そこに至るまでの経緯やそれを活かすプラクティスと交えてお話しします。
このセッションが、みなさんと共に「エンジニアリング」を再考・議論するきっかけとなれば幸いです。
正規表現はテキストの抽象表現です.ソフトウェアでは入力値が正しいか確認する処理やテキストの整形などに用いられるので,私たちにとってこれからも大切な技術といえるでしょう.
ところで,正規表現の「正規」という名前が「良い性質」という意味を持っていることをご存知でしょうか.しかし,開発者に正規表現の話題を振ると 読めない・混沌・辛い という声が多いです.
本セッションは,正規表現が何故複雑になり,読めなくなってしまうのかという疑問に答え,その解決方法を示します.
本セッションはPHPerKaigi 2024で発表し,改良したものです.多くのフィードバックをいただき,中には発表内容を元にPRを出したという内容もありました.YAPC::Hakodateでも聴講者の未来のコードに貢献することを目指します!
https://github.com/shunsock/phper_kaigi_2024
これからもずっと働き続けるのならば、エンジニアがいい。
そう考えて最近、Engineering Manager から Engineer にキャリアチェンジしました。
実際のところ現在進行系で、簡単な道のりではありません。
それでもこの仕事は楽しいし、長くこの業界にいることによる自分にしかできない利点もあるはず。あります!
「アクティブシニア」という言葉があります。身体機能や認知機能に若干の衰えがあったとしても、逆に向上する能力もあるとのことです。
ではエンジニアならばどうだろう?
これからシニアに突入する、自分も含んだ未来のすべての仲間たちに向けた話ができたら、と考えています。
GoogleCloudが提供する 「ImmmersiveStreamForXR」 というサービスをご存知でしょうか。
2023年に一般提供されたUnrealEngineをビルドからデプロイまでを全部クラウド上で管理し、そのままクラウドレンダリングで利用でき、没入感のある体験を簡単に提供できるというなんとも未来を感じるマネージドサービスです。
私が所属する会社では、ImmmersiveStreamForXRを活用して提供するサービス「αU live」の開発、運用に携わりました。この経験を踏まえて、その素晴らしさや気をつける技術ポイントを紹介しながら、未来のサービスを一緒に考えたいです。
対象とする方
僕自身、ずっと起業したいと思いつつ、なかなかいいアイデアが見つかりませんでした。
自分自身が頑張るのもいいが、勝ち馬に乗れるなら乗るのも良いなと思っていました。
そんな中、現職の代表と出会い、起業に至った経緯、なぜこの事業を選び、僕ならこの事業を伸ばすことができると思ったのかをできるだけわかりやすく話
します。
対象
話すこと
みなさんは型システムについてご存知でしょうか?
最近では、TypeScriptやPythonなどの静的解析や型推論システムがビルトインで容易に利用されるようになり、その採用が増えています。
その中で、動的型付け言語であるRuby on RailsやPHPは勢力を失いつつありますが、独自の型保護システムを採用することで時代の潮流に適応しようとしています。
そうした中で、これまでの言語はどのように時代の変化に対応してきたのでしょうか?
今回は「型システム」に焦点を絞り、その歴史を整理し、将来の技術的な不確実性にどう対処するかを考えたいと思います。
サービスを運用する上で、障害の発生を100%防ぐことは現実的ではありません。しかし、同じ障害が頻発することは、サービス品質の低下と運用効率の悪化を招きます。そのような事態を避けるためには、発生した障害について「調査・分析・対応」を行い、原因を特定し再発防止策を講じることが重要です。さらに、「意図的に障害を引き起こす」や「障害が発生した場合の対応方法を事前に考える」などの未来志向のアプローチも効果的です。
このセッションでは、GMOペパボのSREが、Root Cause分析といった根本原因分析プロセスの紹介と、これまでに実施した再発防止策の実例を交えながら、具体的な取り組み方や進め方について紹介します。
対象
OSS開発ってなんかかっこいい感じします。僕は、GitHubでスター17Kを超える化け物ソフトのクリエーターでありメンテナをやっています。
楽しいけど、憂鬱になることもあります。そしてたぶん、それを皆さんは全然知らない。言ってこなかったし。なのでそれを、初めて話します。
でもOSS開発をやっていて思う。OSS開発は面白い。
話し手が所属する企業では、旧来ngx_mrubyを利用して動的証明書や動的プロキシに対応してきましたが、組織での運用課題に対応するため、Goでプロキシサーバを開発しています。
現状、一部のサービス、社内サービスにおいて置き換えが完了しており、そのときに生まれた課題や、得られたメリットについて共有します。
特にマルチテナント環境における技術的なチャレンジについては他では聞けない話も多いと思うので、ぜひ期待してください。