半歩越境 事業成長に貢献しつづけることによって得られたキャリア by すてぃお

YAPC::Fukuoka 2025
トーク(20分)
当日の配信可(OK) アーカイブ配信可(OK)

半歩越境 事業成長に貢献しつづけることによって得られたキャリア

suthio_ すてぃお suthio_
1

ソフトウェアエンジニアとして、常に「エンジニアとしてどう事業に貢献していくか」を考え続けてきました。技術力を磨くことだけでなく、その技術をどう事業価値に変換するか。この問いに向き合い続けた結果、私は「半歩越境」という独自のキャリア戦略にたどり着きました。

エンジニアでありながら:

  • プロダクトマネジメントの視点を持つ
  • ビジネス戦略の基礎を理解する
  • デザインやUXの原則を知る
  • マーケティングの基本を押さえる

これは「フルスタック」とも「ジェネラリスト」とも異なります。あくまでエンジニアリングという軸足は動かさず、必要に応じて隣接領域の「共通言語」を獲得していくスタイルです。

生成AIの登場により、ソフトウェアエンジニアの役割は大きく変わり始めています。

従来のエンジニア像

  • コードを書くことが主な価値
  • 技術的な深さが競争優位性
  • スペシャリストが有利

AI時代のエンジニア像

  • AIを活用して事業価値を創出することが主な価値
  • 技術と事業の橋渡しができることが競争優位性
  • 複数の視点を持つ人材が有利

正直に言えば、私のようなキャリアは長らく「器用貧乏」と呼ばれ、キャリアとしては不利だと考えられてきました。深い専門性を持つスペシャリストと比べて、市場価値が低いとされることも多かったのです。

しかし、生成AIの登場により状況は一変しました。AIが基本的なコーディングを担当できるようになった今、求められるのは:

  • AIに適切な指示を出せる広い知識
  • 複数の領域を横断的に理解できる視野
  • 技術的な実装と事業インパクトを結びつける能力

まさに「半歩越境」してきた経験が、強みとして活きる時代になったのかなと思っています。

また、飲食店を経営する経験もしっかりエンジニアリングに生きているのでそういった話をしていきます。