認知ではなく良い体験設計を追求する、そのための広告プロダクト開発組織における『Bet AI』とは by ほにゃにゃ / yuki

YAPC::Fukuoka 2025
採択
2025/11/14 18:30〜
Track A
【11月14日】企画ライトニングトーク(5分)

認知ではなく良い体験設計を追求する、そのための広告プロダクト開発組織における『Bet AI』とは

honyanyas ほにゃにゃ / yuki honyanyas

広告は「知らないサービスや体験への新しい出会いを作れる可能性」を秘めています。
私たちは「認知」のための広告ではなく「体験」をしてもらい、その体験から「よかった」と思える、そしてそれを実現できるプロダクト作りに日々励んでいます。
ですが広告主様×メディア様×生活者様と組み合わせが指数関数的に増え続け、人間ではカバーできない状況となっています。

AIを取り込んでいく中で「AIが体験を設計する」ことを見つけ、どう設計するか試行錯誤を重ねてきました。
驚くべきことに、既存の知識に縛られていない人たちがAIを柔軟に使いこなし、プロンプト設計を通じて組織全体が「AIの時代のエンジニアリング」を身につけました。

その過程で、組織は「ルール設計」に縛られており、体験設計の視野が狭くなっていることに気づきました。
「ガチガチに固めたルール」ではなく「コンテキストをおおまかに渡す」そうすることで、想定以上の体験設計を作り出すことに成功しました。
「正確性をどう上げるか」から「確度を持たせるために何を捨てるか」へチームの問い方が変わり、問題特定の速さも手に入れました。
「人の属人化は許容、AIの属人化はやめよう」本当の学習は、AIに任せるべきことを理解し判断を重ね、その反復を通じて得られるという組織における重要な価値観も形成されました。

AIへの投資を加速させ、会社のコア機能(プロダクト・DX基盤・AI基盤)をすべて繋げ、セールスも含めた全社でAIを組み込んだフローを使いこなしていく必要があります。
コアな部分がPerlだからこそ、エンジニアが「AIを使いこなし、レガシーと向き合う楽しさ」を感じ、同時に「AIも取り込んだ新しいアーキテクチャ思考」を磨いて価値を出していく——それがわたしたちの『Bet AI』であることをお話します。