エンジニア全員がAI Agent開発を行う基盤はソフトウェア設計を根本から変える by 中村弘武

YAPC::Fukuoka 2025
トーク(40分)

エンジニア全員がAI Agent開発を行う基盤はソフトウェア設計を根本から変える

po3rin 中村弘武 po3rin
11

AI Agent開発が急速に広まり、AI Agentはユーザーのサービス体験を支える重要なコンポーネントとなりました。LayerXでは直近で数千から数万のAI Agentを本番リリースする目標があり、急速に組織のあり方、基盤のあり方が変化しています。本発表では、組織の全てのエンジニアをAI Agent開発Readyにするための取り組みと、AI Agent開発基盤づくりの難しさ、それをどう突破するかについてお話しします。

組織づくりに関しては、開発に関わる全ての人間がAI Agentを理解し、それをサービスに組み込むマインドセットを育むことが必要です。仕組みづくりについては、今までのソフトウェア設計の上に基盤を構築するだけでは困難です。AI Agentのための認証認可の再設計、AI Agent評価のためのデータエンジニアリングなど、やるべきことがAIの進化とともに急速に増えています。そこで、本発表ではLayerXでの仕組みの再設計についてお話しし、大量のAI Agent開発を支える基盤に必要なものを取り上げ、皆様の組織でも再現性のあるノウハウとしてお伝えします。

具体的には次のトピックに触れます

  • 全員をAI Agent開発Readyにする理由
  • 全員をAI Agent開発Readyにするための取り組み
  • AI Agent開発基盤は元のソフトウェア設計を根本から変える
    • AI Agentの為の認証認可を考え直す
    • AI Agent評価の為のデータの持ち方、扱い方を考え直す
    • LayerXで実際に行なっている仕組みづくり

これらの内容をテーマ「急(きゅう)」として発表します。
意味:急速な、緊急の
理由:AI技術の急速な発展と、それに対応するための急務な組織変革

皆様の各組織でAI Agent開発が加速する一助になると幸いです。