タイプ別!おすすめのワークショップを紹介します!

公開: 2025/01/19 16:00

PHP Sessionless Conference のスタッフのちひろです。

PHP Sessionless Conference で実施されるワークショップは6つあります!
ですが、「自分に合ったワークショップはどれなんだろう?」と思う方も多いのではないでしょうか。
そこで、ワークショップを

  • 『PHP 初心者向けワークショップ』
  • 『PHP に慣れ親しんだ方向けワークショップ』
  • 『さらに探求したい方向けワークショップ』

の3つに分けて、スタッフの想像でおすすめのワークショップの内容を紹介します!

PHP 初心者向けワークショップ

富所 亮 さん / 100分で本番デプロイ!Laravelで作るWebアプリケーション作成

“PHPのWebアプリケーションといえば、やはり開発生産性の高さがウリです。ところが、自社サービスでも、受託開発でも、機能開発の一部分だけを担当していると、全体感がわからずいつまでたっても半人前という状態になってしまいます。
本ワークショップでは、PHPの開発経験がある程度あるけど、本番Webアプリケーションをデプロイして運用するという経験を全体を通してやったことがない方を対象にして、100分間でLaravelのWebアプリケーションを作って、仕様変更をして、修正リリースを行います。”

PHPの入門書や、Laravelの入門書は本屋に行くと多く売っています。
それを勉強して「コードの書き方はわかった!!」とはなるのですが、「書いたコードをサービスとして動かす方法がわからない・・・!!」となりがちではないでしょうか。

本ワークショップに参加すると、手を動かしながら、コードを書いた後にするべきことを理解できるかもしれません。
デプロイってどうすればできるんだろう?プルリクごとにテストをまわすのって、どう設定すればいいんだろう?
そんな素朴な疑問を解決できるかもしれません!

ysaito さん / チームビルディングのためのインプロワークショップ

“インプロヴィゼーション(即興劇)という演劇方法があります。お互いの個性を受け入れ合い、創造していくトレーニングはチームビルディングに最適です。
積極的に協力しあうチームをつくるのためのワークショップです。”

「チームでいるから、仲間がいるから迷っても安心!!」・・・と思っていたら、メンバーそれぞれが別々の作業をやっていて、他の人が何をやっているのかもよくわからない・・・
そんな状況はわりとありがちではないでしょうか。
同じチームの仲間なのに、相談しにいくのはちょっとハードルがある、というのもよくある話。
もしかしたら、チームビルディングが足りていないのかもしれません。
でも、チームビルディングってどうやればいいんでしょうか?リーダーでも何でもない人間でもできるものなんでしょうか?

そういった、チームビルディングの改善を知る方法として、本ワークショップに参加してみるのはいかがでしょうか。
チームビルディングの方法を知れば、現状の打開策を思いつくかもしれません。

チームビルディングの話なので、PHPの勉強をまだ始めたばかりでも気軽に参加できそうです。

PHP に慣れ親しんだ方向けワークショップ

うさみけんた さん / PHPStan 型付け体験教室

“PHPStanは簡単に使い始められる便利なツールですが、レベルを上げようとするとPHPStanの型付けの特性について学ばなければ効果的に型をつけることはできません。本ワークショップではブラウザから動かせるPHPStan Playground上で問題を解くことでPHPStanの型についての理解を進めます。”

PHP7からタイプヒンティングが型宣言に進化し、そこからPHPのバージョンアップごとに多くの型に関する機能が増えてきました。
この型の変革時代の中で、さらに型機能を強化できるのが PHPStan です。
PHPStan を導入することで、さらに型安全になり、コードが想定外の動作を起こさなくなります。
型があると、コード補完が効きやすくなったり、可読性があがるといった副作用もありますね。
PHPer にとって、もはや PHPStan は開発者体験向上に欠かせないものとなっています。

まだ PHPStan を触ったことが無い方、PHPStan は使っているけど、さらに一歩踏み込んで理解したい方はぜひ本ワークショップに参加してみてください。

きんじょうひでき さん / 「こんなテストコードは嫌ぁ〜ダ!ヤダー!」を祓う会

“テストに関する「困ったこと」「悩みのタネ」は、
よく知られたものからまだ名前のついていないもの、ニッチなものまで、
そしてテストコードやローカル環境・CI上でのテスト実行まで、
非常に多くのものが存在しています。
会場にいる皆さんで、「こんなテストは嫌だ」「こんなテストコードに悩む」「こんな時にテストで困る」を共有して、
一緒に対策を考えてみませんか?”

「テストを書いたほうがいい」という話はいたるところで耳にするのですが、実際のテストコードの書き方の説明って少なくないですか?
フレームワークのテストのドキュメントを読んでも、 $this->assertTrue(true); のようなサンプルコードしかなく、自分の実装したコードをどのようにテストをすれば良いか迷ってる方も多いのではないでしょうか。
『テストの書き方』というのは案外、語られていないことが多いかもしれません。

そんな状況なので、テストについて迷っているのはあなただけではないかもしれません。
迷いを共有して、同じように迷ってる方と一緒に考えれば、ひとりでは考えつかなかった良い解決策が浮かぶかもしれません。
もしかしたら、その迷いの解決策やヒントを知っている人もいるかも!?

さらに探求したい方向けワークショップ

小山哲志(こいほげ) さん / PIE (PHP Installer for Extensions) をみんなで試そう

PIE (PHP Installer for Extensions) は、PECL の代替として現在開発中のPHP機能拡張をインストールする仕組みです。まだ開発の初期段階とされていますが、試すことはできるようなのでみんなで試そうという会です。
時間に余裕があれば、PHP機能拡張の作成チュートリアルもやります。”

PHPでソフトウェアを開発をする際に、エクステンションを使用することはよくありますよね。
コードのデバッグのために XDebug を入れる方も多いと思います。
システムによっては、最近、標準から外された zip エクステンションなどを使用することもあると思います。
エクステンションをインストールする際によく使用されるのが PECL ですよね。

PIE は、PECL の代替ツールとして絶賛開発中のツールです。
PECL との大きな違いとして、 PIE は Composer を意識して開発されており、エクステンションを composer.json で管理できるようです。
これにより、エクステンションの管理がラクになるかもしれません。

が、PECL を PIE に置き換えるとどのように便利になるのか、どのように開発者体験に違いが出るかは触ってみないとわかりません!!
ぜひ、本ワークショップで PIE を試してみてください!!
他の方と一緒に試すことで、自分だけでは気付けない新たな発見もありそうですね。

岩堀 草平 さん / eBPFと周辺技術を利用してPHPアプリケーションコードを変更しない可視化をやってみる

最近、SRE 界隈で話題になりつつある技術が eBPF(extended Berkeley Packet Filter) です。
eBPF は Linux カーネルの機能のひとつで、イベントに対してフックを設定し、簡単な処理を実行できます。
特に Web システムのまわりでは、何かしらのトレーシングに使用されることが多いようです。

ところで、アジャイルや DevOps の浸透により、アプリケーションエンジニアもただ開発するだけでなく、運用や監視も行うようになってきました。
そのため、アプリケーションコードに運用のためのログを出すコードを書くことも多いかと思います。
また、「特定の環境でだけ発生するバグがある・・・」といった場合でも、コードを変更してログを出したりして、原因調査をすることもあるかと思います。

ただ、アプリケーションログだけでは解決できない問題が多いことも事実です。
そのために、CPUやメモリの情報など、様々な情報を収集して運用をすると思いますが、そういったデータはツールで決められた形式でしか取れないことも多いです。
eBPFによるトレーシングは、イベントに対してどのようにデータをトレーシングするかを自分で設定できるため、もしかしたら解決の糸口になるかもしれません!!