オブジェクト指向プログラミングといえば、「継承・カプセル化・ポリモーフィズムで成り立つやつでしょ?」と思われがちです。
クラスという言語機能によりデータとふるまいを定義し、インスタンス化し組み合わせ、可能ならば静的型検査による早期エラー発見を行うプログラミングパラダイム。父の名はビャーネ・ストラウストラップ。
そうですね、その認識は間違っていません。OOCの多くのセッションでは、クラス指向のオブジェクト指向の背景や技法、実践例について詳らかに語られることになります。
しかしそれとは根本的に違う、もうひとつの「オブジェクト指向」があることをご存知でしょうか?
いえ、「もうひとつの」という形容ではあまりに不十分かもしれません。「オブジェクト指向」という言葉は、最初にアラン・ケイが提唱したときには、こちらの「メッセージ指向」のことを指していたのですから。
本セッションは、以下のような内容で構成されます。
■FAQ
Q. オブジェクト指向(プロトタイプベース)は知っていますか?
A. いえ…。
Q. Swiftをクラス指向というと語弊があるのでは?
A. その話は https://fortee.jp/object-oriented-conference-2020/proposal/dc44aa41-7c73-4eaf-af35-2655afb52d9a でやりましょうか。