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coremltools を使ってオンデバイスで動くMLモデルを作る

ios_hamada だーはま

Pythonで学習したMLモデルをオンデバイスで動かすには、Core ML形式への変換が不可欠です。

Pythonライブラリ coremltools は、TensorFlowやPyTorchなどのフレームワークから.mlmodelや.mlpackageへの変換を Converter で行い、さらに量子化、パレット化、プルーニングなどの圧縮機能を備え、モデルサイズや推論速度を改善してくれます。

本記事では、coremltoolsを使ってオンデバイス用のMLモデルを作成&実行する過程を、以下の観点で実例を交えながらご紹介します。

  • coremltools を用いた変換
  • パレット化(LUT化)や量子化、プルーニングによるモデル圧縮手法とその効果
  • .mlmodel・.mlpackage の読み書き、柔軟な入力形態設定、Xcodeでの検証活用など開発効率を高めるユーティリティ紹介

これらを通じて以下の知見を皆さんへお届けします。

  • モデル圧縮によるファイルサイズの削減・推論高速化・電力効率の向上が即実感できる
  • Neural EngineやGPU活用のパフォーマンス利点を具体的に理解できる
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Swiftで描くWebの未来

AkkeyLab akkey

iOSアプリのUI構築において、SwiftUIは宣言的な記法と豊富な拡張性により注目を集め、今や多くのプロダクトで採用されています。こうしたSwiftの思想は、今やWeb開発の領域にも波及しています。その一例が、Swift製の静的サイトジェネレータ「Ignite」です。

本稿では、Igniteが提供する3つの中核的なAPIグループ「InlineElement」「HTML」「Modifier」に注目し、どのようにしてSwiftらしいWebページ構築を実現しているかを解説します。

  • InlineElement はテキストや画像など、HTMLタグに相当する単一要素を抽象化したプロトコル
  • HTML は複数の要素を組み合わせた再利用可能なコンポーネントを表現するための仕組みであり、ユーザー定義コンポーネントの構築にも使われる
  • Modifier は色や文字サイズなどの装飾を宣言的に追加するためのAPI群で、SwiftUIと同様、要素に対してチェーン的に適用することが可能

これら3つの設計は、HTMLそのものをSwiftで模倣することが目的ではなく、「型安全なDSLとして、Webを構築する」という明確な思想に基づいています。慣れ親しんだSwiftの型と文法で「ウェブサイトを創る」という体験。SwiftならではのWeb開発のあり方を、Igniteを通して紐解いていきます。

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カスタム Lint ルールを利用した静的解析の強化

mitsuharu_e 江本光晴

iOS アプリの開発において、Xcode 標準の静的解析機能は便利です。しかしながら、開発チーム独自のルールやアクセス制限など細かな要件を十分にカバーすることは難しいです。

本記事では、SwiftLint のカスタムルールを活用して、静的解析を強化する方法を紹介します。非推奨メソッドの使用制限や、アクセス範囲を特定のファイルやディレクトリ内に絞り込むことなどを可能にし、コード品質と保守性の向上を図るための考え方と実践的な導入手法を解説します。