iOSアプリのUI構築において、SwiftUIは宣言的な記法と豊富な拡張性により注目を集め、今や多くのプロダクトで採用されています。こうしたSwiftの思想は、今やWeb開発の領域にも波及しています。その一例が、Swift製の静的サイトジェネレータ「Ignite」です。
本稿では、Igniteが提供する3つの中核的なAPIグループ「InlineElement」「HTML」「Modifier」に注目し、どのようにしてSwiftらしいWebページ構築を実現しているかを解説します。
これら3つの設計は、HTMLそのものをSwiftで模倣することが目的ではなく、「型安全なDSLとして、Webを構築する」という明確な思想に基づいています。慣れ親しんだSwiftの型と文法で「ウェブサイトを創る」という体験。SwiftならではのWeb開発のあり方を、Igniteを通して紐解いていきます。