izumi Viewの表示・非表示といった状態変化の際にトランジションによる視覚効果を加えることで、
UIの変化をユーザーに自然に伝えやすくなり、アプリケーションの表現力も大きく向上します。
SwiftUIでは、transitionモディファイアやTransition protocolを使うことでトランジション演出やカスタムトランジションを実現できます。
Built-inのTransitionを用いたり、scaleやoffset、opacityなどを組み合わせるだけでもさまざまな演出を行えますが、
さらにリッチな表現を追求したい場合には、SwiftUIとMetalを組み合わせることで、より多彩な表現が可能となります。
SwiftUIとMetalの連携はiOS 17で登場したcolorEffect、distortionEffect、layerEffectによって実現可能で、
これにより画面が歪む・波紋が広がる・グリッチを加えるなどのダイナミックで印象的な演出を表現できます。
本トークでは、SwiftUIの基本的なトランジションの使い方からカスタムトランジションの作り方、
そしてMetalを用いた多彩なトランジション演出の実現方法まで、デモを交えながら具体的な実装のポイントを紹介します。
トランジションを使いこなしてアプリにさらなる表現をプラスしましょう。
entaku モーダルはiOSアプリで情報表示、注意喚起また選択肢の提案などユーザーへの表示としてよく使われます。
皆さんも一度は設定したことがあるでしょう。
他のプラットフォームのWebやAndroidに目を向けてもさまざまなサービスで多様な形で導入されており、
モーダルという言葉だけで画面の一部または全面にユーザーへの情報の提示がされることが開発者だけでなくサービスに関わる人であればわかる様な言葉になっていると思います。
しかし一口にモーダルと言っても、導入目的や背景によって様々なモーダル導入の手段があります。
例えば、Mapアプリなどでは下半分モーダルの表示がありながらも地図の操作をすることができたり、
iPadの動画アプリでは動画を流しながらも右のスペースにだけコメントや動画の情報が表示されたりと、
その使い方はモーダルのようでありながら、ユーザー操作を妨げないモーダレスなデザインも存在します
本セッションではhuman-interface-guidelinesで言及されているmodalityの内容また、
私のMapアプリや動画アプリでのモーダル導入経験から
モーダルウインドウのような表示をどのようにアプリに組み込むべきか?をサンプルコードを用いて、実際のアプリケーションでモーダルをどのように実装するかを学びます
目次
ひろん iOSDC Japan 通算10回目の開催おめでとうございます!
10進数では桁が一つ上がるこの節目に、本編前のあらすじ紹介のように、これまでのiOSDC Japanを振り返りたいと思います。
第1回のiOSDC Japan 2016がCoconeriホールで開催されてからこれまで、iOSDC Japanは「iOSエンジニアのお祭り」というだけあって、トークセッションのみにとどまらず、様々な企画が開催されました。その中には時代に合わせて姿を消したものもあれば、改善を重ねながら今もなお続いているものもあります。例えば「夜のiOSDC」や「iOSDC茶会」、当初は競技のようだった「iOSDCチャレンジ」などなど。
本記事では、そんな前回までのiOSDC Japanを、第1回から欠かさず参加してきた筆者の思い出を交えながら振り返ります。古くから参加されていた人には懐かしい思い出を蘇らせ、新しく参加される人には過去の魅力的な出来事を知る機会を提供します。
パンフレットは開催前に参加者の手元に届くので、楽しそうな誌面にして、開催当日に向けてのみなさんの気持ちを盛り上げます!
ごみちゃん 「名前書くの、正直めんどくさい…」
きっかけは、そんな僕自身の心の声でした。
僕の学校の図書館は紙で本の貸し借りが管理されているアナログ方式。
図書の管理表に学籍番号や本のタイトルを書くのが面倒で、紙に何も書かずに本を持っていってしまって行方不明になるという問題が度々起きていました。
「それなら、俺が図書管理アプリ作ればいいのか」
そんな思いつきで勝手に作り始めた図書管理アプリ。
職員の方に軽い気持ちで見せたらビビるぐらい気に入っていただけて、気づけば学校を巻き込んだプロジェクトになっていました。
本セッションでは、趣味で始めたアプリ開発が学校の公式案件になるまでの道のりと、そこで待ち受けていた数々の試練。
そして、学生だからこそできた解決方法についてお話しします!
かっくん iOSアプリで外部ストレージにデータをやり取りする際、UIDocumentPickerViewControllerを利用するのが一般的です。しかし、独自UIを構築したい、接続タイミングでカスタマイズしたい、といった要望に応える情報はほとんどありませんでした。
特にアプリ専用ストレージとの連携ではExternalAccessory.frameworkが候補となるものの、MFi登録が必要で敷居が高く、USB-C端末ではその必要がない場合もあります。
私自身もApple公式フォーラムで質問したり( https://forums.developer.apple.com/forums/thread/758598 )、Appleエンジニアの協力を得て、ようやくImageCaptureCore.frameworkというフレームワークを見つけることができました。
本セッションでは、AVExternalStorageDeviceDiscoverySessionやImageCaptureCore.frameworkなど、あまり知られていない公式フレームワークを活用し、「独自UIで外部ストレージを自在に扱う方法」を詳しく解説します。iOSで“思い通りのメディアファイル体験”を目指す方に、具体的な手法とTipsをお届けします。
かっくん SkipはSwiftとSwiftUIでAndroidアプリも作ることができる技術です。
普段使っている技術だけでAndroidアプリもリリースできたら夢みたいじゃないですか?
しかし、「本当にそんなに簡単にできるの?」と疑問を持つ方もいらっしゃるかもしれません。実際のところ、全てがスムーズに運ぶわけではありません。例えば、馴染みのある技術(Macroなど)が動作しない場合や、サードパーティライブラリが使用できないといった制約があります。
それでも、Skipが提供するライブラリを活用することで、ゼロからある程度動作するアプリを開発し、リリースすることができました。
このセッションでは、Skipの基本的な紹介を行い、そのメリットとデメリットを詳しく解説します。また、開発中に直面した課題についても共有します。
ここではSkipの基礎的な紹介と、メリット・デメリット、開発中にハマった問題などを紹介しつつ、
それでもSwiftでAndroidアプリをリリースしてみたいと考えている方に向けて知見を共有します。
藤井陽介 時は大生成AI時代、WWDCよりひと月はやく開催されたGoogle I/Oをはじめとする多くのカンファレンスはAIの話題一色、技術革新のオンパレードであり、SNS上では「AppleはもうAIを諦めた、この時代にはオワコンだ」といった見方が主流になりつつあります。
WWDC25は実際Liquid GlassとiPadOSのマルチウィンドウ化が主なトピックであり、Foundation Modelの提供については一定の評価があったものの、やはりAI関連の話題はChatGPT任せに感じ、少なかったといった意見が目立つ印象です。
ですがAppleがAI関連の力を入れていないという見方は、本当にそう言い切っていいものなのでしょうか?
本LTではWWDC25で発表されたAI関連のアップデートと、Liquid GlassがもたらしうるUIの変革に対する考察から、AppleがAIをどのように捉えているのか、UIの変革がAIにどのように関わってくるのかを深掘りしていきます!
本トークを通じて、WWDC25の発表内容を新たな視点で捉え、AppleのAI戦略を再評価する機会を提供します。
崎山圭 皆さんのプロジェクトには、長年育ててきた巨大でレガシーなUIKitアプリはありませんか?
「新しい技術を導入したいけど、影響範囲が大きすぎる…」「新規画面だけはSwiftUIを取り入れてるけど...」と諦めていませんか?
既存のレガシーなUIKitプロジェクトを抱えながらも、モダンな開発手法を取り入れたいと願うすべてのiOSエンジニアに、既存の資産を活かしたままモダンな設計を取り入れるひとつの解法をご紹介します。
前田 直哉 iPhoneやiPad、MacといったApple製デバイスは、年々その処理性能やインテリジェンスの面で進化を遂げています。特に近年では、機械学習や自然言語処理といった技術がOSレベルで統合され、ユーザーごとに最適化された体験を提供できるようになってきました。
こうした流れの中で、AppleはWWDC24において「Apple Intelligence」を発表しました。Apple Intelligenceは、オンデバイス処理を基盤としたプライバシー重視のAIプラットフォームです。Siriの強化やApp Intentsとの連携など、これまで以上にパーソナルで賢い体験を実現する多くの機能が備わっています。
一方で、Apple Intelligenceがユーザー体験を大きく向上させることが期待される中、それをサードパーティアプリにどう活用するかについては、まだ十分に知られていないのが現状です。たとえば、「自分のアプリにAI機能を組み込むには何から始めればよいのか」「ユーザーのプライバシーを守りつつ、どこまで賢い機能を実現できるのか」といった疑問を持つ開発者も多いのではないでしょうか。
このセッションでは、Apple Intelligenceを構成する主要な技術とその応用事例をわかりやすく紹介し、それらを活用してアプリにスマートなユーザー体験を組み込む方法を体系的に解説します。
本セッションを通じて、Apple Intelligenceの可能性を自分のアプリの中でどう活かすか、そのヒントを得ていただければ幸いです。
續橋 涼 今日のiOSアプリ開発において、ユーザーに選ばれ続けるには、アプリ内だけでなく、iOSシステム全体にわたるシームレスな連携が不可欠です。本セッションでは、その中でも特にユーザー接点を劇的に増やすShare Extensionに焦点を当て、「共有画面にあなたのアプリを効果的に表示させ、ユーザーの『ひと手間』を省く究極のUX」を創造する方法を探ります。
なぜShare Extensionを徹底活用すべきなのでしょうか?
それは、ユーザーが日常的に行う「共有」という行為の中に、あなたのアプリへの新たな接点と、計り知れない価値提供の機会を創出できるからです。
例えば、ウェブ記事を読んでいて「これ、あのメモアプリに保存したいな」と思った時、ユーザーはアプリを開くことなく、共有シートから直接あなたのメモアプリを選び、URLやテキストを瞬時に保存できるようになります。これは、ユーザーのアプリ間移動の手間を劇的に削減し、アプリへの自然な流入経路を増やし、結果としてユーザーエンゲージメントと継続利用率の向上に直結します。
本セッションでは、私が実際のアプリ開発で培った知見をもとに、Share Extensionの実装における基本的な枠組みから、実運用で直面しがちな技術的課題と解決策を具体的に解説します。
参加者の皆さんが自身のアプリを「ただ動く」だけでなく、「ユーザーが思わず日常的に使いたくなる」「もっといいアプリ」へと進化させるための具体的な実装アイデアと技術的ロードマップを持ち帰っていただけるでしょう。
共有体験を通じて、あなたのアプリがユーザーのデジタルライフに不可欠な存在となる、その第一歩を共に踏み出しましょう。
Hiromu Tsuruta なんとiOSDC2025は最初の開催から今回で10回目!!
そんな記念すべき節目を祝うにふさわしい舞台...
そう、それはDJしかねえ!!アゲアゲ⤴︎⤴︎
でも、ただのDJじゃ物足りない...
エンジニアなら、機材だってコードで動かしたい!
そこでStream Deckを使っていくぜ!
なんとSwiftからコントロールすれば立派なエンジニア向けDJ機材に早変わり!
このステージでは、Stream Deck を使った華麗な DJ さばきで会場を沸かせます。
このセッションでは、Swift を使って Stream Deck を操作し、音を楽しみつつ実装を解説していきます。
俺のステージでみんなを沸かせるぜ!!
みんなでiOSDCをお祝いしましょう!!
Kuu (Kume Fumiya) 偶然手にしたWWDC参加権。でも、iOS開発経験はゼロ...
残された時間はわずか2ヶ月。さすがに無理では!?
しかし、2025年は違います。最強の相棒「LLM」がいるのです!
本LTでは、私がLLMを活用してiOS開発を爆速で習得した実践的な方法を紹介します
結果... WWDCでAppleエンジニアと技術的ディスカッションして楽しめました!
LLM時代の新しい学習法を、実体験を交えてお話しします。
iOS開発を始めたい方、学習を加速したい方必見です!
かっくん WWDC23でApple Vision Proと共にSpatial Video / Photo(空間ビデオ・空間写真)が発表されました。
その後、iOS 17.2にてiPhone 15 ProおよびiPhone 15 Pro Maxで空間ビデオの撮影が可能になりました。現在では、さらにiPhone 16 ProおよびiPhone 16 Pro Maxも対応機種に加わり、iOS 18.1以降では空間写真の撮影も可能になっています。
「自分でも撮れる!」と体験した方も多いのではないでしょうか?
しかし、2025年6月現在、空間写真の“立体感”を本当に体感できるのはApple Vision Proが必要です(WWDC25でiOS 26標準のビューワーが発表されましたね)。
本トークでは、「どうにかしてもっと多くの人に空間写真体験を届けたい!」と考え、自作で空間写真ビューワーの開発に挑戦したプロセスとその知見を紹介します。
また、非対応カメラで撮影したデータを空間写真に変換する実験についてもお話しします。
空間写真の技術と未来の可能性に触れたい方や、自分自身で体験を作りたいと考えている皆さんの参考になれば幸いです。
ショウヘイ 最初に作ったiOSアプリはなんでしたか?
そうTodoアプリですよね!
iOSエンジニアが最初に作るTodoアプリを題材に考えうる限り、全アクセシビリティ対応したTodoアプリ作成の話をします。
Todoアプリは基本的にiOSストアにリリースできませんが、全アクセシビリティ対応したTodoアプリはストアにリリースできるのかも調査します!