アジャイルなチームにおいて、プロセスやツールと同じくらい大切なのが「関係性」です。
関係がうまくいけば、対話は深まり、フィードバックが生まれ、学びが加速します。
でも実際には、「なんか言いづらい」「空気を読んで飲み込む」——
そんな“遠慮”が積み重なって、対話そのものが止まってしまうチームも少なくありません。
一見「やさしさ」や「配慮」に見える遠慮が、実は関係性をこじらせる“毒”になっているとしたら?
その正体をつかむヒントが「関係性の四毒素」です。
「関係性の四毒素」は、夫婦・カップルの関係性コミュニケーションについて40年以上にわたる科学的研究で世界的に有名なジョン・ゴットマン博士が提唱する考え方の一つ。彼は、あらゆる人と人との関係性に決定的にダメージを与える行動として、次の4つを挙げています。
・非難(乱暴な攻撃、とげとげしい始まり)
・防御(責任を取ることを拒む、話をそらす)
・侮辱(こき下ろし、敵意のある噂)
・無視/逃避(離脱、他者からの影響に心を閉じる)
またゴットマンの研究によると、結婚生活における問題のうち69%は“永続的な問題”であり、完全に解決することは難しいとされています。
では、どうすればいいのでしょうか?
大切なのは、「問題をゼロにする」ことではなく、「どう付き合っていくか」を見つけること。
ゴッドマンは問題との付き合い方を説いています。
そしてこれは夫婦関係に関する研究ですが、「似たような問題は、環境が変わっても起こりうる」という点では、職場やチームなど、他の人間関係にも当てはまるのではないでしょうか?
もちろん、夫婦関係と職場関係では前提が異なるため、そのままチームや職場に適用できるわけではありません。
本セッションでは、「関係性の4毒素」の知恵を使ったシステムコーチング®️としてみなさんにご紹介したいと思います。
チームや自分の中に潜んでいる“毒素”に気づき、
より健全な関係性に向けた一歩を、体験を通じて探っていきます。
毒素という若干重たいテーマを扱いながらも、楽しく語り合える場なので安心して参加してくださいね。