Laravel Nightwatchの裏側 ― Laravel公式Observabilityツールを支える設計と実装 by 濱崎竜太

PHPerKaigi 2026
レギュラートーク(40分)

Laravel Nightwatchの裏側 ― Laravel公式Observabilityツールを支える設計と実装

avosalmon 濱崎竜太 avosalmon
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Laravel Nightwatchは、Laravelアプリケーションに特化した公式のObservabilityツールです。
https://nightwatch.laravel.com

このセッションでは、その「裏側」で実際に動いている仕組みを、アーキテクチャからコードレベルまで紹介します。

Nightwatchは、ユーザーのLaravelアプリケーションにインストールするパッケージ、ローカルエージェント、クラウド上のデータパイプラインといった複数のコンポーネントの連携によって成り立っています。
OSSの laravel/nightwatch パッケージが各種イベントをフックしてメトリクスを収集し、レスポンス後にローカルエージェントへTCPで送信、エージェントから Ingest API → Kafka → ClickHouse とデータが流れ、最終的にダッシュボードで可視化されます。
リリース初日から世界中から大量のアプリケーションがメトリクスを送り続ける前提で、数十億レコード規模のデータを、マルチリージョン構成で、かつPHP中心のスタックで処理し続ける必要がありました。

このセッションでは、

  • Laravel内部のライフサイクルをどうフックしてメトリクス情報を取得しているのか
  • どうやってアプリ本体のパフォーマンスを落とさずにデータを収集しているのか
  • ReactPHPを使ったイベントドリブンな常駐プロセス
  • エージェント〜Ingest〜Kafka〜ClickHouseまでのデータフロー設計
  • 大量データ・高トラフィックを前提にしたボトルネックとその対策

といったトピックを、実際のOSSコードやアーキテクチャ図とともにお話しします。