Official PHP SDK for MCPって何?どう動くの?読んでみました! 〜FWとして読み解くMCP SDK〜 by きんじょうひでき

PHPerKaigi 2026
レギュラートーク(20分)

Official PHP SDK for MCPって何?どう動くの?読んでみました! 〜FWとして読み解くMCP SDK〜

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"Official PHP SDK for MCP"、mcp/sdkというライブラリがあります。
これを使うと、簡単にPHPアプリケーションを「MCPサーバー」化できます。

例えばToolsを提供するなら、「jsonを返すPHPのメソッドに、「Tools」用のattributeを付けて、 Mcp\Server クラスを run() する」で、もうAIエージェントから使えます!
あまりに簡単。魔法のようですよね。

これは、一種のフレームワーク(FW)としての開発体験を提供していると言えます。
すなわち、

  • 開発者は、自分の必要なロジック(アプリケーション機能)にだけに関心を払えば良い
    • それより下の、「クライアントとのやり取り作法」については、全てカプセル化
  • 「実装した機能」の検出と呼び出し = ルーティングを一式備えて、正式で唯一のエントリーポイントを提供する
  • この2点により、「制御の逆転」を実現する

というものです。
──さて、phper的には「どうやって、”足場”と”アプリケーション機能"の分離を行っているのか」「MCPならではの特殊な事情を繋ぎ込んでいるのか」が気になりませんか?
なぜ、こんな少ない労力で「すぐ動く」のでしょうか。

そんな訳で、「MCPそのもの・便利な使い方」はさておき、「FWとしてのmcp/sdkはどう設計され、機能を実現しているのか?」を読み解こう!というトークです。

このトークでは、次のような知識と知恵を提供します。

  • 「FW」とは何を指しているのか、目的と要件
  • mcp/sdkの「制御の逆転」と手続きの隠蔽、MCP的な事情をクリアするための実装
  • 現代PHPのエコシステムに則った拡張性の実現(PSR関連)