やまずん
55_ymzn
「テスト」という言葉は、文脈によって全く異なる意味を持ちます。
例えば、プログラマーとQAが「テスト」について話すとき、よく認識のズレを感じることがあります。
不思議ですよね。
それは、テストには「開発手法(設計)」としての側面と、「品質保証」としての側面の二面性があるからです。
この違いを理解せず、開発手法としてのテスト(TDDなど)だけで「品質は保証された」と判断してしまうことは危険です。
それと同時に、品質保証の側面だけから開発手法としてのテストを語ることも、また危険です。
本セッションでは、テストを「事実から学習し、意思決定するためのフィードバックループ」と捉えます。
そして、アジャイルテストの4象限を用いて、その役割の多様性を整理します
テストから得られた情報によって、チームを導き、支援するような役割を表すのがこの側面です。
一方で、作り手が考える「あるべき姿」とはまた違った視点から、批判的に評価し、チームの自信とステークホルダーへの説明責任を果たす役割を持つのがこの側面です。
上記の左右の軸に加え、それが「ビジネス(ユーザー)視点」なのか「技術(内部品質)視点」なのかでマッピングすることで、テストの目的はより鮮明になります。
テストの二面性を知り、アジャイルテストの4象限を使うことで、漫然とテストをしていたことに気づくかもしれません。
これらは「誰のために、どんなことをするのか」に気づくことができる強力なツールです。
テストの二面性と4象限へのマッピングを使って、チームで納得のいくコミュニケーションを行うためのヒントをお話しします。