__get() 経由で読み取り可能な protected プロパティに対し、外部から empty() を使用した際、値が存在するにも関わらず true (空) が返ってくる現象に遭遇しました。
「直接アクセスでは値が取れるのに、なぜ empty() は空と判定するのか?」
調査の結果、原因は empty() 関数の内部仕様にありました。
empty() はアクセス不能プロパティに対し、いきなり get() で値を取りに行くのではなく、まず isset() で存在確認を行います。
ここで __isset() が未定義だと、問答無用で「存在しない=空」と判断されていたのです。
本LTでは、この意外なハマりポイントの解説と、get() を使うなら必ず isset() も実装すべきという「お作法」について、実例を交えて共有します。
※PHP7.4のお話です。
8.1以降なら public readonly でプロパティを定義すれば __get() とか使わなくて良いはずですが、実際には8.1まで上げられていないプロジェクトもあると思うので…。