髙橋直規
asagayanaoki
アーキテクチャの刷新は、しばしば「決める人」が限定され、トップダウンでの進行になりがちです。
しかし、その方法では納得感が生まれず、チーム全体が新しいアーキテクチャに適応しきれないのではと私は感じていました。
そこで実施したのが、「俺の/私の最強アーキテクチャ決定戦」というイベントです。
全員が発言できるように場を用意し、メンバーがそれぞれ考える理想のアーキテクチャを持ち寄る形式を取りました。
この取り組みには二つの意図がありました。
実際に開催してみると、若手メンバーからも積極的な発信があり、各自抱えていた困りごと・改善の種を吸い取ることができました。
最終的に決まったアーキテクチャはひとつですが、その結論には全員の声が反映された状態をつくれました。
これによりトップダウンでは得られない、「自分たちで決めた」という納得感とオーナーシップが生まれました。
本LTでは、
・なぜトップダウンではなくイベント開催を選んだのか
・どのように発言機会を設計したのか
・若手の声を拾うことで何が変わったのか
チーム全員が新しいアーキテクチャに適合するための工夫を実体験に沿って紹介します。
アーキテクチャ刷新は設計だけでは進みません。
“決め方”を設計することでチームは刷新に適応できるようになる。
そんな学びをお伝えします。
■想定する参加者層
・トップダウンの設計決定に違和感を覚えたことがある人
・若手の意見を引き出したいリーダー
・設計刷新や合意形成に悩むチームメンバー
■Learning Outcome
・チーム内での考える人作る人の分断を防止できる
・チームが主体的に開発を進めていける
・チームがオーナーシップを持ってプロダクトを育てていける