モジュラモノリス導入から4年間の総括:アーキテクチャと組織の相互作用について by 川島慧

PHPerKaigi 2026
レギュラートーク(40分)

モジュラモノリス導入から4年間の総括:アーキテクチャと組織の相互作用について

nazonohito51 川島慧 nazonohito51
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4年前、BASEはモジュラモノリスという選択をしました。今では開発のほとんどが新アーキテクチャ上で行われ、リアーキテクチャの大枠はある程度達成されました。本セッションでは、その当時の意思決定に対する「4年越しの答え合わせ」を試みます。

アーキテクチャの成否を数値的に評価することは難しく、また立場上、生々しい事例の全てを詳細に語ることはできません。しかし、アーキテクチャ上にモジュールという「自治のための箱庭」を用意し、そこをメンテナンスする専任チームを組織図上に配置し、4年間運用してみた先にある現実のなかで「アーキテクチャとそれが組織に与える影響」については、多くの知見が得られました。

これらを振り返り、最終的に「モジュラモノリスアーキテクチャは技術だけでは駆動しない」などいくつかの私見に至ったため、それらを述べたいと考えています。疎結合なシステムや、コードの凝集度などの技術的指標だけでなく、組織の力学や人と人との関わりが、いかにシステムに反映されるかをお話ししようと思います。

想定聴講者

  • エンジニアリングマネージャー、テックリードなど、エンジニア組織に影響力を持つ方

想定外の聴講者(または留意点)

  • モジュラモノリスの実装パターンや技術的詳細に関心のある方
    • 今回は「実装」の話は薄くなりますが、私自身は無限に話せますので、ぜひセッション外で捕まえて無限に聞いてください
  • 移行過渡期や具体的な移行方法など、リアーキテクチャの手順に関心のある方
    • ただしセッション外では無限に話せます
※なお、発表内容は社内レビューの結果により一部調整または除外される可能性があります。あらかじめご了承ください。