本トークではPHPを用いてソフトウェアシステムにおける大小さまざまな依存とその制御方法について解説します。
ソフトウェアシステムにおいて依存は重要な考え方です。
依存はさまざまな粒度で現れます。
比較的小さい単位であればオブジェクト単位で依存が発生します。
比較的大きい単位であればシステム単位で依存が存在します。
この依存を軽視するとさまざまな弊害が発生します。
たとえば、ビジネス的にクリティカルなモジュールがインフラ起因で大幅な改修を求められてしまう。
たとえば、インフラの乗り換えで大変な苦労をすることになる。
たとえば、あるチームに仕事が集中しすぎてしまい、待ち時間が発生する。
これらは依存が引き起こす弊害の一例です。
依存が弊害を引き起こすのであれば、依存を削減すればよいところですが、それは簡単な話ではありません。
なぜなら、依存は避けられるものではないからです。
ソフトウェアシステムを構築するうえでは、大小さまざまな形で依存が発生するものです。
避けようにも避けられない依存が随所で登場します。
依存が避けられないのであれば、私たちが取るべき手段は依存を御することです。
本トークではPHPプログラムを題材にプログラムレベルでの依存とその制御の仕方を解説し、それらをヒントに組織レベルの依存の制御方法についてお話します。
アジェンダ