改善失敗から学ぶ、レガシープロダクトに立ち向かうチーム作り。 by 杉山 祐一

PHP Conference Japan 2019
採択
2019/12/01 13:35〜
Track 3 (4F コンベンションホール 鶯)
25分枠

改善失敗から学ぶ、レガシープロダクトに立ち向かうチーム作り。

杉山 祐一

このトークは『サイボウズ株式会社』の提供でお送りします。

サイボウズの大企業向けグループウェアのGaroon(ガルーン)は、PHPで開発されている17年目の製品です。
PHP 4からPHP 7までアップグレードを追従したり、もともとオンプレミス製品だったものを、クラウドでも提供を行うようにしたりと、今でも現役で開発されており、サイボウズの主要製品の一つとなっています。
17年の開発の中では、多くの「歴戦の勇者」がGaroonという巨大な製品に対して、改善を試みていました。
しかしながら、他のビジネス要件やQAのテスト工数との兼ね合いから、多くの改善が軌道に乗せられていませんでした。
このような改善の難しさの一つとして、開発チームの体制の問題がありました。
プログラマーはプログラマー同士で、QAはQA同士でコミュニケーションをとることが多く、職能を超えたコミュニケーションは決められた場所・決められた人が中心になって行われていました。
そのため一つコードを改善しようと思っても、この開発体制が邪魔をして、思うように進められないことが多くありました。
そんな中、それまでのウォーターフォールでの開発から、スクラム開発に移行しました。
このスクラム開発への挑戦をきっかけに、プログラマーとQAのチーム統合や、プロダクトオーナー・ビジネスサイドとの対話が進み、今ではプロダクト開発に関わるメンバー全員でこのレガシーさに立ち向かい改善が行えるようになってきました。
このセッションでは、そんなサイボウズGaroon開発チームの経験をお話しします。