オブジェクト指向を操るとき、私たちは当然のように新しい世界を構築しています。
「鳥(オブジェクト)」が「飛ぶ(メソッド)」
この簡単な例からも色々考えることができます。
・鳥オブジェクトを継承したツバメ・スズメも飛べるのか
・それだと同じく継承したペンギン・ダチョウも飛べてしまうのか
・ペンギンは飛ぶではなく水中では泳ぐなのか
・宇宙空間でも飛ぶといえるのか
しかし、
「鳥が飛ぶ」が成り立つと世界では余計な考えが不要となります。
ペンギン・ダチョウは存在せず、水中・宇宙空間でも無いのです。
つまり、オブジェクト指向は“現実の単語”を足掛りに、現実とは異なる世界を構築していると言えます。
私たちはこの行為を「モデリング」と呼んでいます。
「鳥が飛ぶ」とひとつ語るだけでモデリングされた世界の多数の一面を示すことができます。
では普段モデリングされた世界を私たちはどうやって、語ることによって示しているのでしょうか。
そして、どこまでが語りうることの限界なのか、示せれる限界はどこにあるのか。
時間が許す限り「語る」と「示す」の気づきを発表したいと思います。