複雑なシステムの設計を行う際には、そのシステムを様々な観点(ビュー)を通して観ることで、そのシステムを構成するコンポーネントを把握することが重要です。それらの各コンポーネントがどのような責務を担い、周囲のコンポーネントとの間でどのような相互作用を期待するかを整理することが堅牢なシステムの実現に繋がります。コンポーネントが責務を持ちそれらの相互作用で大きな価値を提供する構造は、まさにオブジェクト指向の世界観と重なります。
本セッションでは、Webアプリケーションを1つのシステムとみなして、それを構成する複数のコンポーネントをどのように分割し、どのような関係性に整理するのがよいか考える過程をお話する予定です。具体的にはアプリケーションを支える基盤的な横断的関心事を題材に、モデリングを通じて責務を整理していく予定です。
本セッションを通じて、オブジェクト指向をプログラミング以外の場面でも活用できるイメージを持ち帰って頂けると嬉しいです。
※ショートセッションで採択の場合には、実践例を中心にご紹介したいと思います。