エンジニアがこの先生きのこるためのカンファレンス2026
通常セッション(20分)

40代で飛び込んだ1人目エンジニアというチャレンジ

do_daisuke 安藤大輔 do_daisuke
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発表概要

40代で6人のVertical SaaSスタートアップに1人目エンジニアとして飛び込み、プロダクトの再構築と開発組織づくりを担っています。
若い頃はスペシャリスト志向で、「できるだけ長く技術に触れていたい」と考えていました。そんな自分が、組織と技術の両方に向き合う立場を選んだのは、生き残るためではなく、一番面白そうだったからです。
社会貢献性の高い領域での挑戦、PMF済みプロダクトを10年保守できる設計へと再構築する技術チャレンジ、大きな裁量と責任。
不安もありましたが、それ以上にワクワクが勝ちました。本トークでは、40代で飛び込んだ当事者として、変化の激しい時代にエンジニアが持ち続けたい姿勢についてお話します。

発表詳細

若い頃の私は、典型的なスペシャリスト志向のエンジニアでした。
技術に触れていること、深掘りすることが好きで、マネジメントは全く興味がなく「できるだけ長く技術に触れていたい」と思っていました。

そんな自分が40代で選んだのは、6人のVertical SaaSスタートアップに1人目エンジニアとして参画するという挑戦でした。
プロダクトはPMFがある程度検証されている一方、技術的負債や構造的な限界も抱えている状態。そこからプロダクトを再設計し、10年保守できる基盤を作り直す。
そして同時に、完全内製化しスケールする開発組織の土台を設計する。責任も裁量も大きい環境でした。

もちろん不安も大きかったです。自分の能力がプロダクトや組織のキャップになってしまうのではないか、という恐れはありました。
一方、それ以上に強かったのは「面白い」という感覚でした。
社会的意義のある領域で大きな価値を出せること、事業と技術の両面からその構造を作り直せること、そしてゼロに近い状態から未来を設計できること。そのワクワクが、不安を上回りました。

振り返ってみると、「生き残るための戦略」というより、「面白い方を選び続けた結果」だったのだと思います。
AIの進化や技術の変化が加速する現在、個別のスキルの寿命はどんどん短くなっています。
しかし、好奇心を持ち続けること、変化を素直に受け入れること、自分の役割を固定しないこと。これらは時代が変わっても価値を失いません。

本トークでは、40代で挑戦の渦中にいる当事者として、キャリアを積み上げではなくチャレンジと捉える視点、そして若い頃の自分に伝えたいメッセージを共有します。
年齢に関係なく、面白いと感じた方へチャレンジし続けられる人が、この先も生き残るのではないか、と考えています。

想定する聴衆とその人たちが得られるもの

想定する聴衆

  • 20代〜30代のエンジニア
  • スペシャリスト志向でありつつも将来に漠然と不安がある方
  • マネジメントやスタートアップに興味はあるが踏み出せない方
  • AI時代に自分の市場価値を再考されている方

得られるもの

  • キャリアを「一本道」で考えなくてよいという視点
  • スペシャリスト志向のままでも越境できるという実例
  • ハードスキル以外に持つべき普遍的な資質
  • 「生き残る」ためではなく「面白い方を選ぶ」という考え方

なぜこのトピックについて話したいのか

私は現在進行形で、40代でのチャレンジの渦中にいるため、成功事例としではなく挑戦中の当事者として語ることができます。
若い頃はマネジメントには距離を置いていましたが、今は開発統括責任者として、経営と技術の両方に向き合っています。
理論ではなく、実際に不安とワクワクの両方を抱えながら意思決定し続けており、「完成されたキャリア」ではなく、「変化の途中にあるキャリア」を共有できることが、今の時代に価値があると考えています。