エンジニアがこの先生きのこるためのカンファレンス2026
通常セッション(20分)

広報・PRのススメ

kazuhito 木達一仁 kazuhito

①発表概要(400字程度)

私は、22年前にエンジニアとして入社したWeb制作会社で現在、役員を務めています。
技術スキルにもマネジメント能力にも優れていたわけではない私が、なぜ同じ組織で、そして変化の激しい業界で、20年以上にわたり生き残れたのでしょうか?

考えられる理由の1つは、プロが創るWebサイトの「ありたい姿」のPR活動を通じて、組織のブランド構築や変革、ひいては経営に携わる機会に恵まれたことです。

日本広報学会が2023年、「広報」を経営機能として定義したように、PR活動には経営の実践という側面があります。そして私はPR活動に、思い描いたWebサイトの理想像に、Webの力で社会をより良くしたいという願いを込めたことで、社内外から共感と支持をいただけました。

エンジニアが生き残るためのいちアイデアとして、広報・PRに携わることの意義と可能性を、私の実践例を通じてお伝えしたいと思います。

②発表の詳細(1000字程度)

  1. 私が取り組み続けたWeb品質

プロが創るWebサイトの「ありたい姿」として、具体的に私がどのような品質、非機能要件に取り組んできたかを、時系列に沿ってご紹介します。

主な話題:Web標準準拠 / Webアクセシビリティ / レスポンシブWebデザイン / 表示パフォーマンスの向上 / サステナブルWebデザイン

  1. 取り組んだPR活動の紹介

上述のWeb品質について、どのような媒体を通じてPRしてきたか、その事例をかいつまんでご紹介します。

主な話題:コーポレートサイトでの発信(コラム、Blog、Podcasting、Videocasting)/ 社外向けセミナーでの登壇 / 社外イベントでの登壇 / 海外書籍の日本語版の監訳・監修

  1. PR活動が組織内にもたらした変革

PRというと、一般に組織外への影響・効果に注目しがちですが、組織内への影響も小さくありません。PR活動に自ら取り組んだからこそ実現できた組織変革について、ご紹介します。

主な話題:PRがもつ「ブーメラン効果」/ 組織横断的な取り組み(横串活動)の強化 / 制作物の「当たり前品質」の向上 / 品質管理の進化/ 品質で選ばれるためのブランド形成

  1. PRの定義と経営、社会との関係

広報をより体系的に学ぶべく通った大学院での気づきや、日本広報学会の発表した「広報」の新定義を紹介しながら、PRと経営、社会の関わりについてまとめます。

主な話題:大学院や資格取得を通じての学び / 日本広報学会による定義の紹介 / 社会・業界・組織を同軸化することの重要性

  1. まとめに代えて

個人の、あるいは組織の生き残り戦略として、エンジニアが積極的に広報・PRに取り組むことをオススメしたく、メッセージをお伝えします。

主な話題:エンジニアがPRに携わる意義と可能性 / (生き残りにとどまらない)社会貢献を目指して

③想定する聴衆とその人たちが得られるもの

  1. 想定する聴衆

・広報やPRの必要性、重要性がピンとこない若手のエンジニア
・短期的な売上に直結しない広報・PRに意義を見出せない経営層

  1. その人たちが得られるもの

・技術のわかるエンジニア自ら広報・PRに携わることの意義・可能性
・広報・PRが組織のブランド形成や変革に貢献し得ることへの気づき

④なぜあなたがこのトピックについて話すのか

Blog記事の執筆といった情報発信が、エンジニアにとって有用というお話は、比較的よく目にします。そのいっぽう、広報・PRという経営機能をエンジニアが担うことの可能性については、「技術広報」という言葉の定着した昨今においても、あまり語られていないように感じます。

私は半ば無意識に、半ば偶然からPR活動に取り組み、結果として(現在は非エンジニアではありますが)生き残ることができました。若い皆さんには、ぜひ積極的に情報発信、そしてPR活動に挑戦していただきたく、私という事例をご紹介できればと思います。